第七十二話 隠し玉
アランが試練の塔の扉を開く、すると円のような空間が広がっていた。
「さあ、ここに入れば試練が始まる。」
アランがそう言うとブリナキアとウルナが試練の塔の中へと入っていった。
「ブリナキア、ここは私にやらせて。」
「分かった、無理はしないでね。」
ブリナキアはそう言って壁に寄りかかり座った、それを見てアランとビドンメも試練の塔の中に入ってきた、すると何かよくわからないものが現れた。
「あれがこの階で倒さなければいけない敵だ、ウルナが倒してくれれば俺たちは戦わなくてもいい。」
「なら頑張ってもらわないといけませんね。」
「ああ、そしてあいつは機械兵だ、だから水の魔法に弱い、それにウルナが気づけば負けることはない。」
アランがそう言ったと同時にウルナが剣を袋から出して機械兵に向かって歩いていく。
「今まであまり自分の力を試すことができませんでした、だから今ここで試させてもらいます。」
そう言ってウルナが剣を振ると機械兵がそれを飛んで避ける、それを見たウルナがこう言った。
「アイスフォール‼」
ウルナがそう言うと機械兵の頭上に大きな氷の塊が現れ次の瞬間機械兵に向かって落ちる、だが機械兵はその氷を割る。
「なかなか強いですね。」
ウルナがそう言って上から下に剣を振る、機械兵がそれを横に動いて避けて手を前に出す、すると機械兵の手がウルナのほうに伸びる、それに驚いたのかウルナは手に持っていた袋を地面に落とす。
「ちょっそれは聞いてない。」
ウルナが急いで横に向かって剣を振る、すると機械兵が自分の手を元に戻す。
「苦戦してるな。」
「いえ、苦戦なんてしてないと思います、だって笑ってるじゃないですか。」
ブリナキアがそう言うとアランがウルナの顔を見る。
「本当だな、楽しそうだ。」
アランがそう言った時ウルナが機械兵に向かって右から左へと剣を振る。
「あれじゃあかわされるだろ。」
アランがそう言った時機械兵が飛びウルナの剣をかわす、その時ウルナが左手を上から下へ振り下ろすと機械兵が真っ二つに斬れた。
「あいつの剣は一本じゃ…」
アランが驚いた顔をしてそう言うとウルナが歩いて戻ってくる、両手には伸びそうな剣を持っている。
「この剣二本に分けることができるんです、最初から分けて袋に入れておいたんです、あれが手を伸ばしてきたとき袋の中から剣を取り出したんです。」
「なるほど、と言うか何故袋を持ったまま戦っていた。」
「必要になった時すぐに剣を取り出すためです、最初から二本持っていたら警戒されてしまうでしょ。」
「相手は機械だけどな…まあいい次の階への扉が開いたぞ。」
アランがそう言うとウルナがその扉のほうへと歩いていく、その時アランがこう言った。
「次の階はガーゴイルだな。」
それを聞いたブリナキアがこう言った。
「なんか気持ち悪そうですね。」
「そこまで気持ち悪くないぞ、戦ってみるか。」
「それじゃあ次は私が戦います。」
「分かった任せたぞ。」
ブリナキアはそう言った後扉へと向かって歩き出す、それを見たアラン達も扉のほうへと歩いていく。




