第六話 約束
神崎とウルナ二人はいったい何を約束するのか。
同じころ北の国アストレアのとある洞窟の最深部で。
「魔女様の封印解除の前に不安要素である神崎 洋を殺してこい。」
「はい。」
その頃私たちは、ウルナたちと食事をしているところだ、私はウルナにこう言う。
「一緒にお風呂に入らない。」
「え、いいの。」
ウルナはそう言った、私はご飯を食べ終わったので先に部屋に帰って着替えを持って風呂場に行くことにした、そして私が部屋に戻りクローゼットを開けて着替えを出したところで、コンコンそうドアを叩く音がした。
「ウルナです、行きましょう。」
カチャ、私はドアを開け顔を出した。
「はい、行きましょう。」
「明日文字を教えるから部屋にいてくれるかな。」
どうやら文字を教えてくれるのはウルナみたいだ、もちろん教えてもらわないといけないわけだ、だから答えは言うまでもない。
「はい。」
ウルナは笑顔を見せた後歩き出した、私もそれについて歩き出したそしてウルナが階段の前で会う久野をやめたので私も歩くのをやめた。
「お風呂はこの階段を降りた先よ。」
ウルナはそう階段を下りた先を指さして言った、私はウルナについて歩き出した、階段を下りた後右に曲がるそしてドアがあるのでウルナがそのドアを開ける、ガチャ、するとかなり広い脱衣場が見える、そして木のいいにおいがする、そして脱衣所の奥に見えるのはドアだ、おそらくこの先に風呂があるのだろう、この時私はこの世界に来て初めて服を脱ぐ、そして自分が男ではなくなった事を認識した。
「どうしたのカンザキさん驚いた顔をして。」
どうしよう顔に出てたみたいだこれはちょっとまずいか、時間を戻すか、こうして私は服を脱ぐ前に時間を戻した、そして再び服を脱ぐ、今回は顔に出ないように真顔で脱ごう、よ、よし顔には出てないよな。
「カンザキさん入りましょうか。」
これだけ広い家だお風呂も広いんでしょうね、ガチャ、ウルナがドアを開けた、そしてウルナが部屋の中へと入っていく、私はウルナに続いて部屋の中に入る、そして当たりを見て驚いた、これ広いとかそういう次元じゃない、これはプールかな、いや、これがお風呂なのか、そして奥にあるあのドア、サウナかなそれとも露天風呂なのかな、やっぱり領主の家となると風呂も普通の家と比べちゃいけなさそうだな、とりあえず普通の家とはくらべものにはならないということが分かった。
「所でカンザキさん、外に出る時の服ここに来る時に着てた一着しかなかったりする。」
もちろん一着しかない、この後着替えるのも客人用の服だ、まさか作ってくれたりするのかな。
「無いけどまさか作ってくれるの。」
「ええ、あれしか服がないと困るから明日勉強した後に採寸するわ。」
遠慮した方がいいのかな、いやここは服を作ってもらう以外の選択肢なんてないだろう、そもそも作ってもらわない理由がない。
「ありがとう。」
「二着ぐらい作るわね。」
なんか張り切ってらっしゃる、と言うか髪が無駄に長すぎるな、洗うのがかなり大変だ、髪の毛を切ってくれるか髪の毛が邪魔だし聞いてみようかな。
「髪の毛が長いから切ってもらってもいいかな。」
流石にこれは無理だよな、あってすぐの人の髪の毛を切るなんてやってくれるはずが無い、まあやってくれなかったところで困るのは私だけだし問題はないのかな、私がそう思った時だ。
「いいですよ、切ります。」
意外だあってすぐの人の髪の毛を切るなんて、そして服も作ってくれる、この世界は相当優しい人が多いようだ、もうそろそろあがるか、暑くなってきた、初めてこんなにゆっくり風呂に入った様な気がする、まあもといた世界のことはそこまで覚えてないけどね。
「私はもう出るけどウルナも出る。」
「そうですね、もう出ましょうか。」
ウルナがそう言ったので私たちは風呂から出た。
次回、屋敷の中で繰り広げられる戦い、勝つのはいったい誰だ!!