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この美しくも残酷な世界で異世界生活  作者: ヤジャ
第二章 試練
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第四十四話 東の大陸へ

 「なあクロード、船に乗るのとどっちが速かったんだ。」

アランがそうクロードに問いかけた。

「この場所からなら僕に乗っていくほうが早いかな、東の港から出れれば一番よかったんだけどね。」

「すまない、出発するときにウロボロスが出る前兆が現れたと聞いたから…」

アランがそう言った、ウロボロスがどれだけ危険なのかは私にはわからない、だけどそれを倒さないと次に進むことはできない、王になるのは一応同盟を結んでおいたほうがよさそうだから、正直正金貨とかそう言ったものはどうでもいい。

 「クロード、ここからどれぐらいで東の大陸に着くの。」

私はそうクロードに質問した。

「そうだね、今日の晩には着くかな。」

いや、何キロで着くかって言うのを聞きたかったんだけど、まあいつ着くかが分かったからいいか。

 「選挙の参加資格って何だろう。」

私はそうつぶやいた。

「ブリナキアごめん、それは僕も知らない、ただ、思い付きでなれるようなものじゃないよ、それだけ大変なことなんだよ。」

「クロードが謝ることはないよ。」

私はクロードにそう言った、だけどどれだけ大変だったとしても私は同盟を組むために東の国の王になる。

「あれは、ワイバーン、こっちに向かってくる。」

アランがそう言った。

「ブリナキア、遠いけど攻撃を当てることはできる。」

そうクロードに質問された、龍を倒した時より距離は近い、この距離なら当てれる、ただ的が龍の時より小さいだけ。

「この程度なら当てれるよ。」

私はそう言ってクロードの背中に立ち剣を抜いた。

「この距離20ワートルはあります。」

ウルナがそう言った、どこからどう見ても20メートルではない、それに20キロもなさそうだ、つまりワートルはこの世界での単位、あとで聞いてみるか、私は剣を一度後ろへ持っていきそこから思いっきり振った、ドシュッ、風で作られた刃がワイバーンに向かって飛んでいく、そしてワイバーンが空中で真っ二つに斬れた。

「これだけの高さで風も吹いているのに全くぶれていなかった、これが本当の力なのか。」

「いいえ、ブリナキアは魔族の力を使っていません、ポケットに姿を変えるための道具を直してまだ一度も出してません。」

「そうなんですか、これは僕が来なくてもよかったんじゃないんですか。」

そうビドンメが頭をかきながら言った。

「今日中の東の大陸に行くためにちょっと早く移動するから落ちないように注意してね‼」

クロードはそう言ってさっきよりも早く飛んだ、そう言えばワートルって何なんだろう。

「ウルナ、ワートルって何。」

「ワートルですか、距離の単位です、1ワートルが20メートルです、魔法を使うときに相手との距離をさす単位ですがどうかしたんですか。」

「いや、この世界に来た時サモルナが500ワートルって言ってたのを聞いてちょっと気になってたんだよね。」

「500ワートルですか、それなら20キロですね、ただそれだけの距離を届かせる魔法はないはずですが。」

「魔車に乗ってるときにそう言ってたよ。」

「サモルナ様は魔法使いでもあるので癖でそう言ってしまったんでしょう。」

アランがそう言った、確かに魔法を使うときの距離をさす単位を魔法使いなら日常で使ってしまうかもしれない、あり得ない話ではないしそういうことか。

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