第四話 着いた場所は
一緒に乗り物に乗っていた女の人から名前を聞く神崎、
果たして神崎は異世界生活を楽しめるのか。
そう言えばこの人の名前を聞いていないな、この人の名前を聞いてみるか。
「あなた、名前は。」
「あなた、名前は。」
き、気まずい、あって一日もたっていない相手とハモるなんて、こんなことって本当にあるのか。
「私から話すわ。」
そう先に女の人に言われた。
「サモルナよ、そして私の精霊、出て来て。」
サモルナがそう言うとサモルナの持つ石からハムスターの少しでかいのが出てくる。
「さあ名前を教えてあげて。」
「僕の名前はチーザス、よろしくね。」
ハムスターはそう言った、私も名前を言った方が良さそうだ、というより言っておかないといけないだろう。
「私はここと違う世界から来たの、名前は神崎 洋そう呼んで。」
私はこう言った。
「カンザキって呼んでもいい。」
何故か発音がカタカナなんだけどまあ、そう呼ばれて困ることもないし返事は決まっている。
「いいよ。」
そういえばこの家は誰の家なんだろう、見た感じはかなりでかいんだけど、まあ入る前に話してくれるだろうし今聞く必要はないかな。
「あ、ここが誰の領地か話してなかったわね。」
「え、今なんて。」
「ここが誰の領地か話してなかったわね。」
「この家の持ち主の領地とか言わないよね。」
「え、この家の持ち主の領地だけど。」
これはかなり大変なところに住むことになるかもしれない、というより大変なところに住むことになるだろう。
「でここの領主の名前はウォケスト・G・コミカラーよ、少しクセのある人だけど根は良い人だから。」
「おーこれはこれはサモルナ様、よーく帰ってきました、でそーちらの彼女は一体。」
「この人は自分がどこから来たのかわからなくて困っていたし、字も読めないみたいだから連れて帰ってきた。」
この人が領主と信じるのが難しい人だな、なんかふざけてる感じもするし、と私は思った。
「なるほーど、そーれなら入っていいですよ。」
無駄なところで伸ばすし確かにクセが強そうだ、服装はしっかりしてるのに言葉使いにかなり癖がある、サモルナの話だとちょっとなのにこの世界の人の感覚はおかしいみたいだ。
まあそんなこんなで住む場所は簡単に確保できた、だけどこの部屋はかなり広いぞ、客人扱いとは言っていたが部屋に二階までついている、そしてそこも自由に使ってもいいとのことだ、それに四人ぐらいでも普通に寝れそうなベット、この部屋の様子から見るとここの領主ウォケスト・G・コミカラーという人はかなり客人を大切にしていると見ただが流石にこれは家を一軒貸しているようなものだ、こんないい部屋に文字を覚えるまでいや、ここで働くならずっと住んでいられる、それもタダで、これが異世界ファンタジー、どうせなら異世界生活を満喫してやろう、私はそう思ったまあどうせ帰れないんだしね、コンコン、誰かがドアを叩いている音がする。
「お客様お客様、ご飯ができました、食堂へご案内します。」
この家は食事もちゃんと出るみたいだな、だけど客人を食堂へ案内するおそらくサモルナとまた話せるだろう。
コンコン。
「サモルナ様ご飯ができました、どうぞ食堂へ。」
「そう、もうそんな時間呼びに来てくれてありがとうウルナ、もし良ければカンザキを呼んできてくれる。」
「言われなくても行きますよ、もう。」
「そう、それじゃあまた食堂で。」
わざわざ客人を食堂まで案内するんだな、ここのメイドなかなかやりおる。
「はいよー」
ガチャ、私はドアを開ける、バンッ。
「もう、痛いですカンザキさん。」
何故かメイドは私の名前をすでに知っているようだ。
「すみません、それはそうとなぜ私の名前を知っているのですか。」
私は疑問に思ったことはできるだけ聞いたほうがいいだろう、この世界に来てまだ四時間ぐらいだがそう思った。
「そ、それはサモルナ様に教えていただきました。」
「そうなんだ。」
サモルナに聞いたのか、それはそうと何でみんなサモルナに様をつけて呼ぶんだろう、領主もサモルナに様を付けていたしなにか理由があるのかな。
「そう言えばここの領主様もサモルナに様を付けてたけど何かあるの。」
「カンザキさんには今は関係ないです、まあここで働くようになる頃には分かるようになりますよ。」
まあそうだな、だけどこの人の名前を聞いていない、それにドアを叩く時にお客様って言ってたのに部屋から出た後は名前で呼んでくる、できれば統一して欲しい。
「そう言えば名前はなんて言うの。」
「私の名前はウルナよ。」
「ウルナか、これからよろしくね。」
「はい。」
笑いながらそういっう彼女の姿は私がもし男なら好きになっていたかもしれないと言うレベルだ、異世界転生で良かった改めてそう思った。
次回、メイドであるウルナと領主であるウォケストさんとの熱愛発覚!?