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この美しくも残酷な世界で異世界生活  作者: ヤジャ
第二章 試練
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第二十四話 お城の建て替え

 ウロボロス、それなりに倒すのは難しそうだ、今頃ブリナキアはどうしてるんだろう、まだ塔についていないだろう、まあ私は帰ってくるまでお城でゆっくりしてても大丈夫そうだし、今はベルゼブブに任せようか。

「着いたぞ、前いた時より少し汚くなっているがな…」

「そう、前から来たなかったと思うけどね。」

「まあ言われてみればそうだね。」

まあ確かに長い間かえってきてないな。

「それじゃあドアを開けるよ。」

ガチャ、うん、これは前よりひどい、まず壁のひび割れとかはなかったと思うんだけど、まだ書類が落ちてきてるのはわかる、これは無駄に仕事が多いこの国だけで起こることなんだけど、一日にとりあえず大量の書類が持ってこられる、それを読んでサインしないといけない、まあ少し内容を見て面白くないからと言って横に置いておくと言っても一日で持ってこられる量は一人で終わらせようとすると二日間かかる、だから私がブリナキアを探しに行っている間にこんなに書類がたまったんだろう、まあ壁に空いてる穴は一部は前からあったけど新しくできたものが多いみたいだし、どうやったら私が出ていってる間にこんなに壁が汚くなるんだろう、掃除とかしてないんだろうな、まあふだんから書類はたまっていってたし、この国はもう少し私たちのもとに運ぶ前に書類の数を減らしたほうがいいと思う、今度こっちから書類の数を減らせと言っておこうか。

「まあどうしてこうなったと言われるのはわかっているが、この城も古いからベルクが帰ってきたら新しく立て替えてもらおうか、今のこのお城は廃墟みたいなものだし。」

「そう言えばあいつの魔法って建物とかを立てれたな、どうせすぐに汚くなると思うけど…」

「確かにそうだな、まずこの国は書類が少し多いと思う。」

「それは私も思っていた、ほとんどが魔物討伐の依頼書だが、自分の領地なら自分でどうにかしてほしいが。」

「それを言ったらこの大陸全て私たちの領地ともいえるのですべて受けることになりますよヘル様。」

「ベルク、まあ確かにそうだな私たちが王ならこの国を守る義務があるし。」

「建て替えるのは給料とは別で正金貨50枚ください。」

「ちょっと高くないか。」

「今あるこのお城を壊して作るわけですから、解体料も入ってきますよ。」

「じゃあまっさらな土地にしたらいいんだな。」

「はい、その状態だったら建てるだけなので正金貨三十枚でやります。」

「よし、ならベルゼブブとベルクは書類を持って外に出てくれ、私が解体する。」

「いや、ヘル、今はあんまり力を使わないようにしたほうが。」

「これだけボロボロなんだ、触れるだけでも崩せる。」

「わかりました、それでは。」

そう言ってベルクとベルゼブブは書類を持って外へと出ていった。

「爆裂魔法メーライド‼」

ズドォーン‼

「終わったぞ。」

「いや、壁に触れるだけで壊せるって言ってましたよね、どうして爆裂魔法を使ったんですか。」

「ウロボロスと戦って物足りなかったからだ。」

「まあ軽く戦っただけなんでしょう、その結果吹っ飛ばされましたが。」

追い返すのが目的だったからいいけど殺すのが目的だったら追いかけさせられてるぞ、だけど今からなら簡単にやつを殺すことはできる、だけど今殺すということはこの国を狙ってくれと言っているようなもの、待てよ、今殺せばこの国が狙われる、だったらホワイトミストを張っておけばそこに触れただけで魔女教徒は死んでいく、いや、何人かが消えた時点で気づかれるか、やっぱり倒すのはもう少し後という計画通りにしておこう。

「では今から建て替えます、少しお時間をいただきます。」

「前のより大きくしてくれると助かる。」

「分かりました、ヘル様。」

それにしても魔女の指先は本当に十人なのか、足にだって指がある、二十人いても不思議じゃない、もし二十人もいれば話が変わってくる、ベルゼブブのしもべを通してベルゼブブは景色を見ることができる、もし何かあれば教えてくれるだろう、だけど魔女を封印したのは北の大陸、魔女教徒達がいるとしたらいつでも封印を解除できるようにそこにいると思うんだけど。

「ヘル、ウロボロスが上へと上昇し始めた。」

「上、上って言うと聖域じゃないか、なんでそんなところに。」

「わからない、まず聖域に入ることのできる場所は限られている、ここからだと入れないはずだが。」

「北の大陸にやつは向かって行った、あそこからでも聖域には入れる、まさかゲエルの爺に何かしようとしているのか。」

「あの爺のところに行ったところでウロボロスがバラバラに解体されるのは目に見えている、ほっておいて大丈夫だと思うぞ。」

「城を立て替えてもらったらこの国から聖域へ行ってみようか。」

「そうだな、だけど簡単にいかせてくれるのか。」

「行ってみないとわからない、それにあの爺が死んでいるところなんて見たくない。」

「確かに、見たくないな。」

「ベルク、建て替えるのにあとどのぐらいかかる。」

「もうすぐ終わります。」

建て替えが終わったら書類を部屋に持って行ってすぐに出発しよう、服はボロボロだがまあこれでいくしかないだろう、着替えの服も爆裂魔法で一緒に吹っ飛ばしてしまったからな。

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