第十四話 死の理由
さあ蒸かしイモは食べ終わった、まあ何で死んだかはわからない、だけど今回を捨て回として捨てるわけにはいかない、もちろん死ぬ時だって痛い、だけど痛みがなかった、つまり睡眠薬か何かただ築かなかっただけのどちらかだろう。
「それじゃあみんな食べ終わったな、魔車でルーシャ村へ行くぞ。」
そうアランさんがそう言ったので私たちは魔車へ乗り込んだ、さあ勝負と行こうか、私はこの先寝ない、何か起こることはわかってるんだ、魔車が動き出した、動いてるときに中から戦うのは難しいな、上に行くか、私は窓を開け天井へ上った。
「何をしてるんですかカンザキさん。」
ウルナがそう言った。
「これからはカンザキでいいよ。」
私はウルナにそう言った、さあ来るなら来い、狙いが私だというのなら魔族のにおいを強くしたらいいのかな。
「カンザキ何をしようとしてるの。」
クロードがそう心の中に話しかけてきた。
「ちょっと危険を伴うことよ。」
私はそう返した、私は大きく息を吸い込みこういった。
「私は時間を巻き戻すことが…」
きた、あたりの時間が止まり紫色と薄い赤色を混ぜたような色の煙が出てくる。
『そろそろね。』
そう聞こえた、前と同じく女の人の声だ。
少しの間走り続けると前のほうに明かりが見える、どうやらこっちに向かってきているみたいだ、紫色の服の集団。
「あれは魔女教徒だね。」
クロードがそう言った。
「ウルナやアランさんは。」
私はクロードにそう聞きながら剣を抜いた。
「寝てるみたいだね、僕も眠い。」
クロードはそう言った。
「もう少しだけ私と起きててくれない。」
私はクロードにそう言った。
「わかった、じゃあやるよ。」
私は本気で剣を振った、バシュッ、かなり大きい音が鳴る、そして剣から出たものが魔女教徒達のいる前のほうに落ちる、そして砂埃が舞いその中から魔女教徒が出てきてこちらに進んでくる。
「エアストライク‼」
クロードがそう叫ぶと当たるとかなり大変なことになりそうな弾が出てくる。
「早く寝たいから死んでね。」
クロードはそう言った、クロードが出した球が魔女教徒めがけて飛んでいく。その玉が地面に落ちると砂埃が舞いしばらくして砂埃の中から一人だけ人がゆっくりと歩いて出てきた。
『私は魔女教大罪司教『憤怒』ビドンメ ・ フゲニャータです、どうしてあなたからこんなにも魔族のにおいがするのですか、ああ、臭い、とても臭い。』
そう言っている人だけが生き残っている、ほかはもう重症か死亡だ。
『ああ、私の指先をこうも簡単に倒すとはああ許せない、殺してやる‼』
そう大罪司教のビドンメが怒る、そして剣を抜く、相手も剣を使うみたいだ、そうだ、そうだよ、大罪司教がどうした、勝てない相手じゃないこっちは龍を倒してるんだ。
「怒ると寿命が短くなりますよ‼」
私はそう叫んで今までよりも早く剣を動かした、バシュッ、ビドンメとかいう人の体が真っ二つになる。
「やったか。」
クロードがそう言った、私は心配だったのでもう一回斬った。
「カンザキ上から何か降ってくる‼」
クロードがそう言った、ベシャッ、私は魔車やアランさん達と共に上から落ちてきたものにつぶされた。
死んだのか、じゃあ大罪司教以外に何かいるっていうのか、どうする、どうすればいい、それに何で龍を倒した直後まで戻る、だけど大罪司教は倒せない相手じゃなかった、問題は空から降ってきた何かだ、それに押しつぶされて今回は死んだ、あとジャガイモには何か入っている、私の記憶が正しければ眠くなるものが入れられているはずだ、いつ入れられたかは分からないけどジャガイモをどうにかするしかない。
「カンザキ、大丈夫もう終わったんだよ。」
クロードがそう言った。
「ありがとう、大丈夫よ。」
私はそう言って窓から魔車に入った。
「ウルナ、ウルナの鞄を貸して。」
私はそう言った、ウルナがかばんを渡してくれた、あとはジャガイモを捨てるだけだ、だけどなんて言って捨てようか。
「これ腐ってるね。」
私はそう言ってジャガイモを投げ捨てた。
「カンザキさん何か考えがあるのはわかりますが行ってください、どうしてジャガイモを捨てたんですか。」
ウルナにそう言われた、多分言わないほうがいいけど言うだけ言ってみるか。
「このジャガイモを食べると…」
やっぱり来た。
周りの時間が止まり紫色と薄い赤色を混ぜたような煙が出てくる、そしてやっぱり体は動かない。
『それを言っては駄目よ…』
そう女の人の声が聞こえた、そして当たりの時間は動き出す。
「カンザキさん何か言ってください、言ってくれないとわかりません。」
そうウルナに言われた、どうしたらいいんだ、そうだこの方法なら。
「全部ちゃんと終わってから話すよ。」
ある意味死亡フラグだが死んだところでここに戻ってくるだけだ、さあ今日の晩御飯はどう動くまあリンゴを買ってるからリンゴになるんだろうけど。
「じゃあここでもう食べていきましょうか。」
ウルナがそう言った、意外だ食べる時間が早くなった。
「取り合えず一人二個よ。」
ウルナがそう言った、私はクロードに一つ渡した。
「ありがとうカンザキ。」
クロードがそう言った、だが問題はこの後だ、どうやって魔女教大罪司教を止めた後に上から降ってきた何かを止めるのか。
「カンザキ、上から降ってきたのはワイバーンのうんちだと思うよ、この世界って空の上に島があったりするから、まあかなりでかいからもし落ちてきたら即死だね、王都とかそういう場所だとバリアが張られてるから落ちてきても大丈夫だよ、まあ魔車にバリアは張られてないから僕が張れる程度のものでよかったら張っておくけど。」
クロードがそう言った、ただし心の中でだ、だからほかの人には聞こえていない、私はこう返した。
「じゃあ張っておいて。」
「わかった、少し待ってて、みんなが魔車に乗ってから張るよ。」
クロードがそう言った。
「それじゃあみんな食べ終わったな、魔車でルーシャ村へ行くぞ。」
アランさんがそう言ったので私たちは魔車へ乗り込んだ。
「カンザキ、それじゃあバリアを張るよ、もし何かが落ちてきたりしても大丈夫だよ。」
クロードがそう言った、ウルナがかばんから四角いものを取り出す。
「それ、手紙を書くやつでしょ。」
私はそう言った。
「はい、カンザキさんの世界にもあったんですか。」
ウルナがそう聞いてきた。
「ちょっと大きさとかは違うけど似たようなものならあったよ、それとカンザキでいいよ。」
私はそう言った、さあ、魔女教大罪司教さん、来るなら来い、私は窓から天井へ上った。
私は大きく息を吸い込みこういった。
「私は時間を巻き戻す…」
辺りの時間が止まる、やっぱり完全に言わせてくれないか、だけどこうすることによって魔女教が来るなら何度でも同じことをする、もう見慣れたが紫色と薄い赤色を混ぜたような煙があたりから出てくる。
『もうすぐよ。』
そう声が聞こえた、あたりの時間が動き出す、どうやら戻ってきたようだ、さあ魔女教さん勝負と行こうか、私は来るのがわかっているので剣を抜いた。
「カンザキ、紫色の服の集団が来てる、魔女教だ。」
クロードがそう言った、さあ変えてやろうじゃないか運命を。




