第十一話 ルーシャ村へ①
それにしてもこの魔車とかいう乗り物は全く揺れないな、よくできてるな、魔法とかを使ってるのかな。
「ここからルーシャ村は早くても半日かかるよ。」
そうクロードは言った、かなり遠いみたいだ、いったいどれだけこの世界は広いんだ。
「あっちのほう嵐だね、行く道を変えるようにアランに僕が言うよ。」
そう言ってクロードは精霊石から出てきた。
「アラン、あっちのほうで龍が出てると思う、行く道を変えよう。」
そういクロードが言うとアランさんが窓の外を見る。
「こっちまで嵐が広がってきている、街道より右側に行こう。」
アランさんがそう言うと魔車は右へ曲がりだした。
「クロード、龍がこっちに来ることはあるの。」
私はクロードに聞いた。
「わからない、ただ嵐の中だと龍にいつ会うかわからない。」
クロードがそう言った、私にはこの剣術がある、龍さえ見えればどうにかなるかもしれない。
「屋根の上から龍を狙ってこっちに来れないようにするよ。」
私はそう言って窓から屋根に上って剣を抜いた。
「カンザキ、僕も手伝うよ。」
私は大きく剣を振った、バシュ、かなり大きい一撃が出た。
「この距離だとあまり威力は期待できないね。」
クロードがそう言ったが龍のほうを見ると狙った場所からかなり血が出ている、足止めというより倒せるかもしれない、いや、これなら龍を倒すことができるだろう。
「アランに魔車を止めるように言うよ、龍を倒せるかもしれない。」
クロードがそう言って魔車の中に入っていった。
カンザキなら龍を倒せるかもしれない、早くアランに魔車を止めるように言わないと、だって今こうしている間も魔車は動き続けているんだから。
クロードは魔車の中へと入りアランの前に行きこう言った。
「アラン、魔車を止めて、龍を倒せるかもしれない、カンザキが魔女がヘルに封印される前からの六百年人々を苦しめていた龍を倒すかもしれない。」
アランはクロードの話を頷きながら聞いていた。
僕はアランにそう言った、するとアランは外を確認してからこういった。
「もう一発だ、もう一回やるだけだぞ。」
アランはそう言って魔車を止めてくれた、僕は窓から外に出てカンザキに向かってこう言った。
「あと一発で仕留めろってアランが言ってるよ。」
僕はそうカンザキに伝えた。
よし、やろう、龍を殺すんだ、私は精いっぱい剣を振る、バシュ、さっきの一撃より大きなものが出た、おそらくさっきの一撃よりも強いだろう。
「六百年間罪のない人を襲い続けた龍、この一撃で沈め。」
そうクロードが言った、ドォォォン、大きな音が鳴り龍が真っ二つになって落ちていく。
「倒せたの。」
私はそう言った。
「す、すごい、五代目剣聖がやり遂げられなかったことを、すごいよカンザキ。」
クロードがそういった、私は入ってきたときの逆をやって窓から中に入る。
「嵐が止めば龍が死んだということだ、もう少し待ってみようか。」
アランさんがそう言った時だった。
大きな雷が龍に落ちる。
「グワァァァァァ‼」
龍の鳴き声だ、かなり大きい声だ、そしてかなり強い風が吹き魔車が少しずつ横に動かされる。
くそっ、倒しきれなかったのか、いや、カンザキが倒しきれなかったとは考えにくいな、龍が復活する能力を手に入れたとでもいうのか、いや、そんな能力を龍が持っているとは聞いたことがない、だが剣聖が簡単にやられた龍をここまで追い詰めたんだ、きっと倒してくれるだろう、もう少し見守っておいてやるか。
倒しきれなかったのか、いや、復活したといったほうが正しいのかな、とりあえずカンザキにもう一回攻撃してもらうだけだ。
「まだ生きてるのか、さすがにそう簡単には死んでくれないか、カンザキ、僕も力を貸す、一撃だ、今より大きい一撃を打ってくれ、僕が風の魔法でより強力にする。」
たぶん僕の魔法で攻撃する力をあげればさっきみたいにならずに倒せるだろう、各省なんてそんなものはない、だけどやらなきゃ何も変わらない。
私はクロードに力を貸すと言われた、恐らく私だけの力だと龍を倒せないということだろう、だけど私は考えるよりも先に体が動いていた、そうまた屋根に上っていたのだ。
「さあカンザキ、この一撃で、世界の三大驚異のうちの一体龍を倒すということを考えて剣を振って。」
クロードがそう言った、私は今までよりも強い一撃を打つことだけをイメージして思いっきり剣を振った。
「ここからは僕の番だね。」
クロードがそう言うと大きな魔方陣が出てくる、その魔法人には三角形や六芒星などいろんなものが浮かび上がっていた、そしてそこから私の打った一撃に合わせるように何か出て、私が打った一撃とそれが重なり黄緑色の光となりものすごいスピードでそれが龍に向かって動いていく。
「これでやられてくれ。」
クロードがそう言った、ドォォォン、さっきより大きい音がして龍が落ちくる、そして空がだんだん明るくなってくる。
「グワァァァァァ‼」
龍が地面に着いた後に大きな声で鳴きバタッと倒れ龍の姿が見えなくなるほどの砂埃が舞い上がる。
「や、やった、今度こそ殺ったぞ。」
クロードがそう言った、私はクロードと窓から中に入った。
「龍が死んだ、今この瞬間に大きく歴史が動いたな。」
アランさんがそう言った。
「はは、五代目剣聖ができなかったことをこんなにあっさりと、それも三回斬るだけでやってしまうなんてな。」
アランさん続けてがそう言った、私はこういった。
「龍を倒すことができたのはクロードの力があってこそです、それに魔車をアランさんが止めてくれたからできたんですよ。」
私はそうアランさんに言った。
「どの国がやってもできなかったことを一人の人間と大精霊の力でできるなんてな。」
アランさんがそう言った。
「お前たちはこの世界での英雄だな。」
アランさんがそう言った。
「カンザキさんはすごい人です、闇の中にいた私を助けてくれた、そして今ここで龍を倒した、世界から脅威を一つ消し去ったんです、それも異世界からきてたった三日で。」
ウルナがそう言った。
「カンザキが龍を止めるって言った時はびっくりしたけど本当にやり遂げるなんてすごいね。」
クロードがそう言った。
「だけど龍を倒したということは魔女教がカンザキを狙うだろうね、この世界で英雄になればなるほどその狙いはカンザキ一人に集まる、だけど僕は何があってもカンザキを見捨てることはしないよ、精霊としてね。」
そうクロードが言う。
「それにその剣武器屋で今日買ったやつだよね。」
そうクロードが言った。
「え、今日買ったばかりの剣でやったの。」
そう驚いた顔でウルナが言った、屋敷でもらったほうだと思って使ったなんて言えない、だけどこれをやり遂げることができたのはこの剣があったからだな、店主に感謝しないとね。
そのころ武器屋の店主は。
「ハックシュン‼」
大きなくしゃみをしていた。
何だ風でも引いたかな、おとなしくしておいたほうがいいか。
武器屋の店主は武器屋に鍵をかけた後カウンターの後ろのドアを開けた、寝室のようだ大きなベットと本だなと机が置いてある、机の上には照明が置いてある、そして店主はベットに入り眠りについた。




