第八話 大精霊クロード
いやいや、なんで大精霊がこんな街道の途中にいるんだろう、ここまで来ると近くに森とかないし、ここまでずっとついてきてたのかな。
「で、カンザキとか言われてたね、どうする僕と契約する。」
「契約って契約書がいるんじゃ。」
「それなら大丈夫、契約書は基本的に精霊が持ってくるものだから、僕の場合持ち歩いてるから買に行かなくてもいいよ。」
クロードという大精霊はそう言った。契約書は精霊が持ち歩いてるんだったらそもそもお店で売ったりする必要がない気がするけどまあいいか。
「これが大精霊なのか、小さいんだな。」
アランさんはそう言った。
「契約者に何か危険なことが起これば大きくなるよ。」
クロードがそう言った。
「で僕はこの中だとカンザキさんに契約してほしいんだけど。」
クロードがそう続けた、まあいてても困らないしいいか。
「わかりました、クロードさん、契約しましょう。」
「クロードでいいよ。」
そう言ってクロードが紙を出してきた、読めないんだけど。
「ウルナこれ読んでくれる。」
「あ、はい、契約者が寿命以外で死んだ場合は世界を滅ぼす、必要な時は呼び出してくれれば出てくる、実体化するとマナを使うので働くのは八時間が理想的、同意できるのならここにサインをと書いてます。」
「ちょっといいか、契約者が寿命以外で死ねば世界を滅ぼすっていうのは本当か。」
アランがクロードにそう聞いた。
「本当だよ、契約者が死ねば生きてる意味を失うのと同じだからね。」
クロードがそう言った。
「カンザキさん、契約は自由だが殺されないようにしろよ。」
アランさんがそう言った、確かに死ねば世界が滅ぼされる、あれ、私には死ねば時間が巻き戻るっていう能力があるじゃないか、だったら世界が滅ぼされることはない、これならただ単に戦力が増えるだけで済む、契約したところで何も問題がない、これは契約するしかないかな。
「わかりました、同意します、でもサインはかけません、異世界から来たばかりで字を書けないので。」
私はそう言った。
「異世界から来たの、じゃあそっちの世界の字でいいよ。」
クロードがそう言ってくれたので私はペンを借りて名前を書いた。
「これで今から僕は君だけの精霊、よろしくね、でこれが僕の精霊石だよ。」
そう言ってきれいな青色の石を渡してきた。
「ネックレスとかにして持ってるといいよ、今はなくさないようにどこかに入れておいて。」
クロードはそう言って私の肩に乗ってきた。
「もうすぐ王都につく、正金貨をかなり持ってるから盗られないようにしろよ。」
アランさんがそう言った。
ここが王都シンサッジか、ん、一回来たことがある気がする、いや、よく見るとここは最初にいたところじゃないか、それじゃあ知らない間にかなり時間がたっていたのか。
「それじゃあ武器と本を買ってこい、それが終わればすぐに出発だ。」
アランさんがそう言った。
「どこに行くかは知らないけど食事もいるけどね。」
クロードがそう言った、確かにどこに行くかは説明してなかったな。
「今から行くのは東の大陸の試練の塔かな。」
私はそう言った。
「勝てそうにない相手にでもあったの。」
クロードがそう言った。
「この世界に来た初めての夜に屋敷が襲われて、そこでヌンタンっていう殺し屋と戦ったんだ、運よくウォケストさんが助けに来てくれたから今は大丈夫だけど、次に会うときには屋敷にいる人全員殺すって言って出ていった、だけど私は誰も傷つけたくない。」
私はクロードにそう言った。
「だからみんなを守れるぐらい強くなるか…」
クロードはそう言ってまた肩に乗ってきた。
「カンザキ、行こう、ヌンタンがどんな人かはわからないけど、カンザキは僕と契約した、危なくなれば助けるよ。」
クロードはそう言った、大精霊その力はわからないけど、この先助けてもらえることは間違いない、まあ普通の人でも死ねば世界が滅ぶっていうのはちょっと困る、だけど認めた人としか契約してないんだとしたら大精霊を連れている人って結構強い人だったりするのかな。私がそう考えているとウルナがこう言った。
「武器が売ってるのはあのお店です、行きましょう。」
ウルナはそう言って私の手を引く。
「この前もってた武器にするの。」
私はそうウルナに聞いた。
「私には今は力がない、だからもっと軽くて使いやすいものにする、できればこの前と同じタイプので。」
そんなことを言っている間に武器屋についた。




