第六話 出発前夜②
いやーウルナが作るご飯は本当においしい。
「明日出発なので今日は早くお風呂に入りますか。」
そうウルナが言った。
「それなら明日行く人だけ先にはいればいいじゃない、アランは男だから後だけど。」
そうイエルが言った、まあそれもそうだ、男を混ぜてはいるのはいやだな、でももといた世界で男だった私がウルナと一緒に入っていいのかもわからない、でも私は一度ウルナ著入ってるから気にしなくてもいいのかな。
「アランの代わりに私が入るわ、アランはウォケスト様と一緒にはいりなさい。」
イエルがそういった、まあ別にいいけど、昨日は一回誰かはいるとウルナがお風呂を洗ってたみたいだけど、今日はどうするんだろうか。
「それじゃあ洗い物が終われば呼びに来ます。」
そう言ってウルナは部屋から出ていった。
「私も着替えを取ってくるわ、ついでにザキのものもね、男は私たちの寝るところの準備をしてて頂戴。」
そう言ってイエルも部屋から出ていった、よく命令できるものだな。
男二人に女一人、非常に気まずい。
「カンザキさん、王都で何か買うものがあると思うので正金貨十枚を持ち物の中に入れるので朝食堂に来てください、まあ来ないなら転移魔法でカンザキさんのカバンの中に入れますが。」
いまアランもいるのによくそんなことを言えるものだ。
「アランさんには私たちが話してることを聞こえないようにしているので大丈夫です。」
そうウォケストさんが言った、魔法は便利グッズとかそんなものと似たような物なのか。まあイエルが来るまですることもないし外でも見ておくか、私はそう思い窓に向かって歩いていった、そして私は窓から屋敷の外を見る、というかここって無駄に広いな、横には森があって屋敷を出るとまっすぐ街道が伸びている、ただ雨がかなり強い、それにいくつか村がある、王都までは時間がかかるから村で何か買ったりしてるんだろうな、でも森を通ってきたみたいだから買ってきてないっていう可能性もあるな、ガチャ、ドアが開いた。
「ザキ、迎えに来たわ、お風呂場でウルナが待ってる、さあ行きましょう。」
「呼びに来るって言ってなかった。」
「途中でウルナにあったの、それでよ。」
まあ、今日は何も起こらないだろう、アランさんがいるし何かあったとしてもたぶん大丈夫だ。
「ここの階段を下りればすぐにお風呂よ。」
そうイエルが言った、でも私は昨日ウルナとお風呂に行った時もここを通ったからそれは知っている、ガチャ、イエルがドアを開ける。
「カンザキさん待っていましたよ。」
イエルがムスッとしている、私は服を脱いで目の前の棚に服を入れた。
「ザキ、タオルよ。」
そう言ってイエルがタオルを渡してくれた、ガチャ、ウルナがドアを開ける。
ここのお風呂はやっぱり気持ちい、まだ二回目だけど。
「お風呂を出るとき私が水の魔法で洗い流すから二人は先に出てて。」
そうイエルが言った、まあもうそろそろ出てもいいだろう。
「もう出ますかカンザキさん。」
「そうですねもう出ましょうか。」
そう言って私たちはお風呂から出た、ウルナがドアを開ける、ガチャ、この着替えるところも広いんだよな、この家やっぱり最高だ。
ドシュっとお風呂場から音が聞こえる、イエルがきれいにしているんだろう、でも魔法でお風呂の汚れとかを落とせるのかな。
「普段ここはウルナが掃除してるの。」
「そうよ、今日もご飯を作る前にお風呂場を掃除したの。」
ウルナがそういった、それにしても正金貨十枚ってどのぐらい価値があるんだろう、ガチャ、イエルが出てきた。
「ちょっとは感謝しなさいよ。」
イエルはそういった、まあ正金貨の価値もわからない今本当に受け取っていいものなのかもわからない。
「カンザキさん着替え終わりましたか、それじゃあウォケスト様やアランさまを呼びに行きましょうか。」
ウルナがそう言った、まあ出て行ってくれないと寝れないし、待てよ、結局同じ部屋で寝るのかよ。
私はため息をついた。
「どうしたんですか、部屋に入りたくないんですか。」
「いや、大丈夫よ、ただみんなで同じ部屋で寝るのが心配だなって。」
「誰もいびきをかいたりすることはないですよ、安心してください、それにもしカンザキさんがいびきをしていても私は気にしませんから、多分みんなも同じですよ。」
そう言ってウルナはドアを開けた。ウルナの言ってることは間違えてはいないけど私が心配してるのはいびきをかく人がいるのかじゃなくて寝てるときに襲われたりしないのかなんだけどね。
そして私とウルナで歩いて部屋に戻った、そしてウルナが部屋のドアをノックしてから開けて部屋の中に入った、私もそれに続いて部屋に入った。
「ウォケスト様、アラン様、どうぞお風呂へ。」
「ああ、そうか、ウォケストさん、行きますか、カンザキさんとウルナさんは明日の準備をしておいてください。」
「そうですね行きましょうか。」
あの二人ってあんなに仲良かったっけ、そこまで会話はなかったはず、というか寝る場所の準備は全部ウォケストさんの転移魔法で終わったしアランさん何もしてないじゃん、というかもう準備終わってるんですけど、やることなくなったんですけど、まあ、問題ないしいいか。
「カンザキさん、イエルさんを置いてきてますがいいんですか。」
「ああ、それなら大丈夫だと思うよ、今後ろにいるし。」
「人が掃除してやったのに置いて行ってどういうつもりなのよ。」
うわーとても怒ってる、私はこうなったときの対処法とかは知らない。
「空いてる布団を二つ使っていいからそれで許してください。」
ウルナがそう言った、いや、待てよ、布団は全部で四つ、ベットが一つ、あ、何も問題ないか、ベットは広いし。
「仕方ないからそれで許してあげるわ。」
「ウルナさん、布団の残りは二つです、どうしますか。」
と私は聞いた。
「私とカンザキさんがベットで一緒に寝れば済むじゃないですか。」
「そうですね、じゃあ寝ますか。」
ウルナがそう言ったので私は服をクローゼットの中に入れてベットに歩いていきベットの上に座り靴下を脱いでからベットで寝た。




