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この美しくも残酷な世界で異世界生活  作者: ヤジャ
第二章 試練
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第九十一話 これが最後です①

 ブリナキアはひょうとうを鞘に入れたまま魔女のほうへと歩いていく、そしてブリナキアはそのまま魔女のいる場所を通り過ぎる、その場にいたウルナがそう思った時ブリナキアは魔女のほうを向き鞘から氷華刀を抜く、すると魔女は後ろに下がり刀が当たるのを防いだはずだった、だが魔女の腹部には斬られた跡がある。

「まさか、いや、こんなことをできるわけがない。」

 魔女はブリナキアのほうを向いてそう言うとブリナキアは氷華刀を鞘に入れ魔女ほうへと近づいていく、すると魔女はブリナキアが自分のほうへと近づいてくるたびに後ずさりをする。そして魔女はそれを繰り返していてもブリナキアが近づいてきて壁に当たりそうになったのでブリナキアから背を向けて走り出す、するとブリナキアが魔女の前に現れる。

「逃げられるとでも。」

 ブリナキアは魔女のほうを向いてそう言った後笑みを浮かべる。すると魔女はブリナキアから走って逃げていく、するとブリナキアは魔女の前に突然現れ魔女に蹴りを入れる、すると魔女は塔の壁に向かって飛んでいく、だが魔女は床に手をつき壁に当たる寸前で止まる。

「なかなかやるじゃないか。」

  魔女はそう言ってブリナキアがいる場所を向くがそこにはブリナキアはいなかった、すると氷華刀を持った状態で魔女の上にブリナキアが現れた、そしてブリナキアは魔女に向かって氷華刀を振り下ろす、だが魔女はそれを転がって避ける。ブリナキアは魔女に向かって刀を振る、すると魔女は黒い色の棒を出してブリナキアの攻撃を防ぎ立ち上がる。

「本気を出せばいいんじゃないんですか。」

 魔女にそう言われブリナキアは魔女に向かって刀を振る、だが魔女はブリナキアの攻撃をよけ黒い棒状のものでブリナキアを突く、するとブリナキアは塔の壁に当たりそのまま床に崩れ落ちる。

「その程度だったんですか、私をがっかりさせないでください。」

 魔女はそう言いながらブリナキアのほうへと走っていく。その時ウルナがブリナキアに何かを投げる、マナフルーツだ、ブリナキアはそれを取る。

「魔族なので効果があるかわかりませんが食べてください。」

 ブリナキアはウルナにそう言われマナフルーツを口に運びマナフルーツを食べる。

「ありがとう、これで魔女を倒せる。」

 ブリナキアはそう言い走ってくる魔女に向かって刀を振る、それを防ごうと魔女は黒い棒を出す、だが黒い棒は刀で斬られ、魔女の右肩に刀が当たる、すると魔女は左手で右肩を抑えながら後ろへと下がっていく。

「なっ、一体何が起きた…」

「マナが回復しただけですよ。」

 ブリナキアはそう言いながら魔女に近づき魔女に向かって刀を振る、すると魔女はしゃがんでブリナキアの攻撃を避ける、だが魔女は途中で刀を止めそこから魔女に向かって振り下ろす、すると魔女は転がってその攻撃を避けようとする、するとウルナが魔女に向かって剣を突き出す、すると魔女は後ろへ下がりながら立ち上がりウルナの攻撃を避ける。

「確かにさっきまでとは違うみたいですね。」

 魔女はブリナキアのほうを向いてそう言う、すると魔女の周りに紫色の球体がいくつか現れその物体はブリナキアのほうへと飛んでいく、するとブリナキアが刀を構える、だが紫色の球体は突然ウルナに向かって進んでいく、するとブリナキアはウルナの前に姿を現しブラックミストで薄い膜を前に張る、すると紫色の球体はその幕が張られていない後ろへ回り込みそこからウルナに向かって近づいていく、するとブリナキアはウルナの前に立ち氷華刀を振る、すると紫色の物体は全て氷漬けになり床に落ちる、すると氷だけが割れ中から紫色の球体が出てくる。

「黒色の球体とは違うんですね。」

 ブリナキアはそう言って魔女のほうを見る。すると魔女は笑みを浮かべる、恐らくそれが分かったところでどうすることもできないだろうとか考えているんだろう。だがブリナキアはさっき球体を凍らせた時と同じように刀を振る、すると紫色の球体は氷漬けになる、だがさっきと比べると周りの氷が分厚い気がする、そしてさっきと違い床に落ちずその場にとどまっている。

ひょういちもん!」

 ブリナキアがそう言いながら刀を振ると氷漬けになっていた球体は全て真っ二つに斬れそれが床に落ち粉々に砕ける。それを見て魔女は驚いた顔をしている、恐らくなぜ私の技が破られたんだとかそう言ったことを考えているんだろう。

「何故私のこの技を破ることができたんですか。」

 魔女はそうブリナキアのほうを向いて聞く、するとブリナキアは別に答える必要もなさそうなのに口を開く。

「そうですね、マナ事態を凍らせてみました。」

ブリナキアが魔女に向かってそう言うと魔女はどうして自分の技が破られたのかを理解した様子だった。

「よく球体がマナでできていることに気づきましたね。」

 魔女がブリナキアのほうを見てそういうとブリナキアは氷華刀を構え直す。すると魔女はブリナキアに向かって走っていく、すると途中で何かに引っ掛かったようにこける、それを見てブリナキアはチャンスと思ったのか一気に魔女に向かって飛び刀を振り下ろす、だが魔女は黒い棒状のものをだしブリナキアの攻撃を防ごうとする、だが黒い棒状の物は魔女の横に現れたままそこから動かない、そしてそれに気づいた魔女は転がってブリナキアの攻撃を避ける。

「まさか…」

「そのまさかです、ブラックミストを糸のように細くしてみました。」

ブリナキアは魔女のほうを見ながらそう言い、言い終わった後に微笑む。すると魔女はさっき出した黒い棒状のものを消した後に立ち上がろうと床に手をつけようとする、だが魔女の手は床にはつかない、恐らくブラックミストで作りだした糸で魔女の腕自体を固定したのだろう。

「この程度の糸簡単に斬ってやる。」

 魔女がそう言うと紫色の刀のようなものが現れそれが動く、だが途中で止まる、それを見てブリナキアが笑みを浮かべる。

「ブラックミストで作りだした物体の強度はもうわかっていますよね、薄い膜であっても魔法を防ぐ程度の強度はあるんですよ。」

ブリナキアがそう魔女に言うと魔女は氷の剣を消した時と同じ紫色の渦を出した、するとその渦は空中で止まっている刀のようなものと似たような形に変化する、そして魔女が最初に出した刀のようなものの姿が消えブリナキアが作り出した糸に魔女の出した紫色の刀のようなものがぶつかる、そして紫色の刀のようなものは最初に出したものと同じように空中でその動きが止まる。

「これでも効かないのか、つまり消去することもできない。」

魔女はそう言って困った表情をしている、だが次の瞬間突然魔女は立ち上がる、いや立ち上げさせられるといったほうがいいか。そう、魔女はブリナキアの作り出した糸によって立ち上げさせられたのである、そしてこのブラックミストで作りだした糸は普通の糸と違い空中で固定することができるのである、普通なら蜘蛛の巣などと同じように壁などに貼り付けておかなければならないがその必要がない、つまり平原でも使える武器なのである、つまりこの糸は周りに空気などしかない場所でも使うことができる、そう、瞬間移動系の魔法で失敗して空中に出た場合この糸を使えば自分を空中に固定することができる、そしてそのまま糸を下にずらしていけば自分も下に降りれるというわけだ。

 ブリナキアは糸で立たせた魔女を自分のほうへと足を進めさせる、そして魔女が自分にかなり近づいてきたところでブリナキアは構えていた刀を振る、すると魔女は糸によって動くことができないので当然ブリナキアの攻撃は魔女に当たる、そして魔女は床に倒れこむ。

「大丈夫ですか、まだ生きてますよね。」

ブリナキアがそう言うのと同時に魔女が立ち上がる、そしてブリナキアのほうへと走るがブリナキアは刀を鞘にいれてから魔女の腕を持ち魔女を一回転させてから床に投げる、すると魔女はそのまま床に打ち付けられる。そしてブリナキアは倒れた魔女の横に座る。

「まだ大丈夫ですよね。」

ブリナキアは魔女の横に座った後にそう言った、そしてブリナキアは鞘に入れていた氷華刀を鞘から右手で抜き魔女の顔の横に突き刺す。

「何のつもりですか。」

魔女はブリナキアが顔の横に刀を突き刺した後にそう言った、そして立ち上がりブリナキアを左手で殴ろうとするがそれはブリナキアに受け止められる、そしてブリナキアは左手で魔女にデコピンをする、すると魔女は壁のほうへと飛んでいき壁に当たりそのまま床に崩れる。

「顔の横に剣とかそういうものを刺したらあきらめろ的なことを意味すると思ったんですけど違うんですか。」

ブリナキアはウルナのほうを向いてそう言いながら床にさした刀を抜いた。すると魔女は立ち上がりブリナキアのほうを向く、すると魔女の周りにさっきと同じ紫色の球体が現れブリナキアのほうへと飛んでいく、だがそれはブリナキアが刀を鞘から抜いただけで粉々に砕けた。

「もうあなたじゃ私に敵いませんよ。」

ブリナキアがそう言いながら刀を鞘に入れる、すると魔女は黒い棒を持ちブリナキアのほうへと走る、するとブリナキアの頭上に黒い棒状のものが現れそれがブリナキアめがけて落ちる、するとブリナキアは落ちてきた黒い棒をすべて避けた後魔女に向かって走り魔女の横で刀を抜く、すると少し走ったところで魔女は倒れる。

「確かに敵わないかもしれないな…」

魔女はそう言いながら床に手を突き立ち上がる、すると魔女に向かって何かが飛んでいく。

「避けて‼」

ブリナキアがそう言うが言ったのが遅かったのか、もしくは聞こえていなかったのか、はたまた聞いていたが避けようとしなかったのか魔女は飛んできたものに当たって真っ二つに斬れてしまう、そして魔女はそのまま床に落ちるかと思われたが魔女は粉々になる。

 そして粉々になった魔女が消えた時部屋の入り口に誰かが立っていた。

「お前は誰だ‼」

ブリナキアが扉の近くに誰かが立っているのに気づき扉の近くに立っている人のほうを見てそういう、すると扉の近くに立っている人は突然笑いだす。

「何が可笑しい。」

ブリナキアがそう言うと扉の前に立っていた人は突然ブリナキアの前に現れた。

「貴方の様なザコがどうしてここまで来れたんですか。」

そうブリナキアの前に立った人が言った時ブリナキアは血を流し倒れこむ。それを見たウルナは倒れたブリナキアに駆け寄っていく、するとブリナキアの前に立っている人はブリナキアを踏みつける、するとウルナはブリナキアを踏みつけている人の後ろに回り込み首に剣を当てる。

「これで脅してるつもりですか。」

ウルナに首に剣を当てられている人はそう言ってほほ笑む、するとウルナは自分の後ろの壁に向かって飛んでいく、だがウルナは地面に剣を突き刺し壁に当たらないようにする。

「貴方は絶対に許しません‼」

ウルナがそう言ってブリナキアを踏みつけている人に向かって剣を向ける。

「ああ、怖い怖い…とでも言うと思いましたか。」

そう言ってブリナキアを踏みつけている人はウルナを睨みつける。するとウルナはブリナキアを踏みつけている人に向かって走り出す、するとブリナキアを踏みつけていた人が突然浮かび上がりブリナキアが立ち上がる。

「よくも邪魔をしてくれましたね…」

ブリナキアはそう言って浮かび上がった人をにらみつけ刀を浮かび上がった人に向ける。

「この程度の拘束で縛れているとでも。」

そう浮かび上がっている人がブリナキアを見て言う、すると浮かび上がっている人は床に落ちてくる、それを見たブリナキアは驚いている。

「何故抜け出せたんですか…」

「答える必要はありませんよね。」

そうブリナキアの前に立った人は言いながら剣を抜く。

「そう言えばまだ名乗っていませんでしたね、私はゾスネブ ・ ヤンバと言います。」

そう言ってゾスネブは剣を振る、するとブリナキアは刀でその剣を受け止める。するとウルナが飛びあがり剣を振りあげゾスネブに向かって振り下ろす、するとそのウルナの剣は空中でその動きが止まる。

「ブリナキアさんでしたか、あなたの持つ能力それを使わせてもらいました。」

そうゾスネブはブリナキアのほうを向いて言うとウルナは突然浮かび上がる。

「彼女をおろしてほしければ私を倒すしかありませんよ。」

そうゾスネブが言うとブリナキアはゆっくりと刀を鞘に入れた。

突然現れた謎の人物、果たしてブリナキアはその人物を倒しウルナを助け出すことはできるのか、そしてアラン達は一体ブラックミストの中にいることを忘れられていないのだろうか、次回をお楽しみに‼

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