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はじまり

目覚めた知らない部屋にいた。


広さは4畳半ほど。


窓のない真っ白の部屋だ。


部屋の角に1つ、白い扉があるだけ。


ここはいったい・・・


私は体を起こすとふと視線を下に落とした。


「きゃっ」


何も着てない?


素っ裸じゃない!


「はわわわ」


急いで服を着なくちゃっ。


・・・床を見渡したけど何も置いてない。


何もない部屋。


幸い、部屋は暑くも寒くもない。


だからって、服を着なくていいわけじゃない。


だって私は、16歳。


年頃の女の子なんだから。


ガチャリ・・・


「え?」


音のした方に目を向けると、ゆっくりと扉が開いていく・・・


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