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200文字小説集

読書の秋(200文字小説)

作者: 日下部良介

 あいつが本を読むなんて珍しい。

 読書の秋ってか…。

 そんな私の視線に気づいたあいつがそばに寄って来た。

「人間、たまには本を読まないと成長できないぞ」

 私のことを見下すように言う。

「何読んでるの?」

 私が覗き込むと、さっと引っ込めた。

「どうせ、エロ小説か何かでしょう?」

 私が言うと、笑いながらその場を離れた。


 休み時間。

 あいつの席にあの本が置いてあった。

『誕生日に彼女が喜ぶプレゼントカタログ』

 明日は私の誕生日。





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― 新着の感想 ―
[良い点] 締め方がとても好きです!! 200文字でストーリーを作るって、ものすごく素晴らしいと思います! [一言] いつも200文字シリーズを見ていますが、この作品は特に気に入ったので感想を書かせて…
[一言]  わたしとあいつの関係を考えてみました。  「彼女が喜ぶプレゼントカタログ」を読んでいるところから、恋人関係かもしれませんが、「読書の秋ってか…」というちょっと突き放したような心内表現から、…
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