139.竜玉
虹色に煌めく竜石で覆われた洞穴の奥、宮殿の秘密の扉とやらに向かう。採掘の振動が石を伝って宮殿全体を震わせているが、離れれば離れるほど振動は緩くなる。扉を何枚かくぐり、長い長い廊下を更に進む。壁面には竜石を加工した浮き彫りの絵が飾られているが、徐々にその数は減り、単なる岩壁へと変わってゆく。竜石ではなく、本来の土や岩が黒っぽい色で辺りを包み始めると、周囲から光が奪われ、完全な闇に変わっていった。
グロリア・グレイはその黒い装束を揺らしながら俺たちを先導する。薄暗くなり、まっ暗くなっても彼女は明かりを灯さない。それどころか、俺やシバが魔法を使おうとすることさえ制止した。
「ここから先は神聖な場所ぞ。魔法は使うでない」
神聖という概念がどこから来るのかよくわからなかったが、彼女はとにかく暗闇には目を慣らせと、そういう警告をした。残念ながら竜とは違い、人間が暗闇で何かを識別するには限度がある。それでも、彼女は魔法の使用を許さなかった。
仕方なく、壁に手を当て手探りで前に進む。俺たちほど文句を言うことはなかったが、ローラも不安そうだ。手を握って誘導してやるが、その手の小さなことったらなかった。こんなにか弱い女性が新たにレグルノーラの頂点に立ったなんて、にわかには信じられないほどに。
どのくらい進んだのかは見当も付かないが、すっかり時間感覚がわからなくなった頃、グロリア・グレイは最後の扉を開けた。
分厚い一枚岩の引き戸だった。魔法がかけてあるのか、グロリア・グレイが手をかざしただけで、扉はゆっくりと左に動いた。どうやら岩戸は僅かに宙に浮いているらしい。物音も立てずに動いていく。
扉の奥から柔らかい光が漏れ出し、俺たちは久しぶりに視界に色を戻した。
「ここは」
そこまで言ったところで、ローラはグロリア・グレイに静かにしろと牽制される。
口を手で押さえ、ただただ目の前の光景に圧倒されるローラ。しかし、彼女だけじゃない。俺もシバも、目を丸くして言葉を失っていた。
――卵だ。
一抱えもあるような卵が、柔らかな綿の上に無数に転がっている。春のように温かく、空間全体がじんわりと優しい赤やオレンジ色に染まっている。――まるで孵化器だ。俺は咄嗟にそう思った。孵化を待つ卵たちが眠る場所。これは恐らく。
「竜の卵だ」
言ったのは、グロリア・グレイ。
普段よりもずっと小さな声で、囁くように彼女は言った。
「主を失った竜は、卵となってこの場に戻る。しかしリョウ。ゴルドンは戻っておらぬ。彼奴は汝との同化が切れた後で死んだのだな」
暖色系の明かりに照らされ、彼女が目を細めると、涙こそ出てはいないが静かに泣いているように見えた。
俺はこくりとうなずいて、唇を強く噛んだ。
「前にも言ったかもしれぬ。これは呪いなのだ。人間と契約をした竜には呪いがかけられる。ゴルドンはリョウという新たな主を得、命尽きるまでと契約したはずだ。そこまでして人間と共にいようとする、その気持ちが我にはわからぬ。しかし、こうしてあっけなく死を迎えてしまっては、呪いも何も無意味だと思えてくる。ドレグ・ルゴラを止めるという目的も果たさず尽きたゴルドンを、汝はどう思う。哀れだと、可哀想だと泣いてくれるか」
感情の高ぶりを見せず、グロリア・グレイは淡々と話した。
わき上がる想いを押し殺しているのか、それともそもそもそういう感情さえないのか、俺にはよく分からない。けれど、『ゴルドン』とテラのことを呼ぶ度にグロリア・グレイの口元が緩んだ気がして、俺はなんとなく、彼女はテラのことをと勘ぐってしまう。
グロリア・グレイにとって、本当にテラは目障りな存在だったのだろうか。
彼女が卵に還った竜たちに抱いていた感情はなんだったのだろうか。
問いただしても、彼女は教えてくれないだろう。言葉にすると、それはきっと陳腐すぎるものになってしまうのだ。
「俺が、何とかします。策はまだ、ないわけではない」
俺のハッタリにも似た呟きに、グロリア・グレイは鼻で笑う。
「……まぁよい。汝ならば命と引き換えにでも使命を果たすであろう」
グロリア・グレイは静かに笑った。
「見よ」
彼女はそう言って、淡い光を指さす。
卵の下に綿と共に敷き詰められていたのは、手のひら大の球体。赤やオレンジ、黄色など、暖かみのある光を発し、ほのかに光っている。
「汝らが求めるものぞ」
足元に転がる球体を一つ、彼女は拾って俺に差し出した。竜人化したグロリア・グレイの手に少し余るくらいの大きさのそれは、柔らかな光を放ち続けている。恐る恐る手を近づけると、それ自体が熱を発しているのがわかった。このなんとも言えぬ温度の正体はこれだったのだ。熱そうだなと、本能で思って手を僅かに引っ込める。しかしグロリア・グレイは俺が遠慮しただけなのだと思ったのか、もう一度強く手を差し伸べた。
生唾を飲み、もう一度手を伸ばす。
そっと手で触れると、急激に熱が冷め、透明なガラス玉へと変化してしまった。
俺は益々驚いて手を離してしまう。グロリア・グレイの手の中に戻っても、石はもう光らなかった。
「魔法が切れた。新たな魔法を与えれば光る」
グロリア・グレイはそう言って、ガラス玉となってしまったその石を俺の両手に握らせた。
「竜玉は道具でしかない。どう使うかだけが明暗を分ける。汝ならば、全てを救えると信じて渡すのだ。よいな」
彼女はどこまでも感情を隠し続けた。
それが逆に、俺の中に滾るほどの使命感を抱かせてしまった。
あのとき『命が惜しい』と彼女は言った。生と死に何度も直面した、彼女らしい言葉だ。
洞穴を出れば彼女は死ぬ。同じ竜として何らかの責任を感じているらしい彼女の、せめてもの償いなのだろうか。彼女にとって竜石とは、そんなに軽いものではないはずなのだ。
採掘を許したことも、竜玉を寄越してくれたことも、かなりの覚悟があったはずだ。彼女は決して語ろうとはしないだろうし、推察しかできないのだけれど、俺は彼女の期待に応えなければならない。彼女に信頼された一人の人間として。
「――ひとつ、お伺いします」
声量に注意してローラが恐る恐る口を挟んだ。
「その竜玉一つで、どのくらいの力の増幅が可能なのでしょう」
強張った顔で尋ねるローラに、グロリア・グレイはニヤリと不敵な笑みを向ける。
「乗算、だと思えばいい。元々の力が小さければそれなりの力しか発揮せぬが、大きな力を注ぎ込めば膨大な力へと変わる。力加減が肝心なのだ。弱い力を持続させる方法もある。卵たちをほどよく温め続けるために使っているのと同じ方法だ。魔法陣を表面に書き込み、魔法を注ぐ。どう書き込むかで効果は変わる。なるべくならば洞穴の外には出したくないが、汝らの頼みだ、一つだけ授けよう。くれぐれも、ドレグ・ルゴラの手に渡すでないぞ」
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洞穴からキャンプへと向かう。
新しい塔の魔女ローラの魔法は正確で無駄がない。俺とシバを暗い洞穴からキャンプの中心部に一瞬で転移させてしまった。時間がないのだと彼女は笑うが、洞穴から魔法で転移するのは俺たちには無理だったような覚えがある。
強大な力がなければ塔の魔女になれないという。彼女は正にその通りの才能の持ち主のようだ。ディアナがいなくても、彼女ならば確かにこの世界を何とかしてくれそうだ。
突如現れた俺たちに、キャンプはちょっとした騒ぎになった。
転移魔法を使うと、転移先にまず魔法陣が現れる。そこからうっすらと光の柱が立ち上り人が姿を現すという順番だ。しかしこれが、魔法のスピードが早かったり、または魔法陣なしだったりすると、それこそ急に、今まで居なかった誰かが現れるような格好になってしまう。今回は前者だ。
外には大勢の人が出歩いていた。日中帯だったこともあり、それぞれに自分の仕事をしているようだった。
「ひゃっ……!」
と誰かが叫び、それを聞いた別の人間がまた叫び、驚きを繰り返す。
市民服の避難民たちは、自分たちとは明らかに違う風体の俺たちに酷く衝撃を受けているように見えた。
特に、ふわりと日だまり色のローブが滑らかに動き、柔らかな金髪の美しい魔女が現れたときの反応といったら。
「ローラ様……!」
既にレグルノーラ全土に彼女の存在は知れ渡っているらしい。彼女が完全に姿を現して纏っていた光が消えた後、ニッコリと周囲に微笑むと、それだけで辺りは感嘆のため息で溢れた。
「驚かせてごめんなさい。帆船の関係者はここにいるかしら」
声を発すれば、まるで世界に煌々と光が差し込めたかのように人々の表情が明るくなる。お陰で言葉の意味を理解するのが少し遅れたらしく、皆一様に首を傾げだした。
「おかしいわね。ライルの話ではキャンプに飛ばされたと」
ローラが困ったように言うと、
「私が探してみましょう。元々私の船の乗組員たちだ」
と誇ったようにシバが言う。
丈の短いマントと長い髪をなびかせ、シバは人垣の中へと消えていった。
「リョウ、私たちも探しましょう」
ローラがそう言って俺の手を引きシバの後を追おうとすると、シルバーのジャケットを着た若い女が一人、スッと俺たちの前に進み出た。
「新たな塔の魔女ローラ様。救世主リョウ様。はるばる遠くまでようこそいらっしゃいました。どうぞこちらへ」
市民部隊の一人か。面食らっていると、
「以前、共に戦わせていただきました。覚えておいでですか」
彼女はそう言って頬を赤らめる。
共に戦った、というとあまり回数がない。一番思い当たるのは、キャンプの中でドレグ・ルゴラを呼び覚ましてしまった後だが、彼女の姿はそこでは見ていない気がする。となると、あとはそこに来る前、ダークアイと……。
「あ。思い出した。あのときの」
ウィルと一緒に戦ってくれた市民部隊員に、女性が何人かいた。
「エリーです。あのとき一緒に戦ってくださった方が、まさか救世主様におなりだなんて。部隊の幹部がテントに居ますから、そこで聞けば尋ね人も直ぐに見つかると思いますよ」
エリーは柔らかな肩までの茶髪を揺らし、チャーミングに微笑んだ。
大小様々なテントの間をエリーの後ろについて歩く。
その最中ずっと、ローラはやたらと俺の顔ばかり気にしていた。俺より前に進み出て顔を覗き込んでみたり、横からじっと俺の顔を見たり、挙動不審だった。いい加減ムカついて「何か」と聞くと、
「貴方、有名人なのね」
と気の抜けたような言葉が返ってくる。
「別に。悪目立ちしているだけとも言いますが」
有名にも良い有名と悪い有名があるわけで、俺はどちらかというと。そこまで言いかけて止めた。ここまできて、せっかく克服しかけているネガティヴを復活させるのもどうかと思ったからだ。
見覚えのある大きめのテントへ入っていくと、また中がやたらとざわついた。口々にローラの名前を呼び、その中に少しだけ俺の名前を呼ぶ声が混じる。
「奥へどうぞ」
区切られた一角に案内され、急ごしらえの応接セットへ促された。白いテント地に囲まれたそこは六畳間程度の広さで、余計な視線を遮断してくれるのがありがたい。エリーは飲み物を用意しますと一旦外に出た。その後遠くで話し声が続いていることから察するに、どうやら誰かに俺たちのことを話しているらしい。
それにしても。
「遅いわね。どうしたのかしら」
時間がないと言っていたローラは、エリーの消えた方をチラチラと覗き込んでいる。
「飲み物を取りに行っただけにしては」
少しずつイライラが表情に出てきているローラが気がかりで、俺は席を立った。
「様子を見てきます」
そう言って応接間から出ようとした瞬間、無数の足音がこちらに向かってきているのに気が付いた。
様子がおかしい。
俺はローラに目配せし、咄嗟に彼女の前に立ちはだかった。
バッと仕切りのカーテンがめくれ、ザザザッと重装備の戦闘員が雪崩れ込む。何だ。状況が飲み込めず眼をキョロキョロさせている間に、俺は両腕を掴まれ、口を後ろから塞がれていた。そのまま屈強な男どもに取り押さえられ、完全に自由を失う。
ローラは。
彼女は無事なのか。
視線を動かすと、彼女にも何本もの銃が突きつけられていた。
「何ごとですか!」
震えた声でローラが叫ぶ。
「何ごと、とは」
聞き覚えのある声がする。この声は確か。
「ライル、どういうつもりですの」
――やはり彼か。市民部隊第一部隊隊長のライル。本当に彼とは相性が悪い。
ライルは腕を組みながら、屈強な身体を揺すって悠々と狭い応接間へ入ってくる。
「念のため、ということもあります」
鋭い目を向けるライルを、ローラは悔しそうに睨み付けている。
「本物かどうか、確認できたなら解放しましょう。塔の魔女はおいそれとあちこち飛び回らないものですよ。何かがあればローラ様こそどうなさるおつもりです」
「どうもこうもありませんわ。私はディアナ様とは違う。塔に完全に縛られるようなことはなくってよ。あんな高いところで一人手をこまねいているだけなんて真っ平ごめんですわ。自分にしかできないと思えば全部自分でやる。そのためには塔の護衛なんていくらでも振り切りますわ」
「ではそこの――、彼の正体はきちんと精査なさいましたか」
ライルが俺を睨み付ける。
「彼? リョウのこと?」
「ええ。そうです。あなたは彼をどこの誰だとお思いで」
「だ、誰って。彼は救世主よ。金色竜と共に世界を救おうとする表世界の干渉者。それが一体」
「あの噂の真意を、ローラ様はきちんと精査なさったのかと」
「噂?」
「そう、噂です。おっしゃったじゃありませんか。まさか、あのときの会話をご存じない? とすると、こちらも偽物ということに」
「――フフッ。そうでしたわね。噂、そんなのすっかり忘れていましたわ」
ローラは急に頬を緩めた。
「何が可笑しいのです」
機嫌を悪くするライルに、ローラはクスクスと微笑みかける。
「噂は本当でしたわ、ライル。確かに救世主の身体はかの竜に乗っ取られた。第二部隊を襲ったのも、恐らく彼に違いない――ですわよね、リョウ」
俺は拘束されながらも、どうにか首を縦に振る。
「けれど、乗っ取られたのはあくまで彼の肉体に過ぎませんわ。彼の精神は必死に抵抗し続けている。洞穴の竜グロリア・グレイが、さまよっていた彼の意識を具現化させたのです。大丈夫、間違いありませんわ。彼は正真正銘の救世主リョウ、その人です」
銃口を向けられながらも、ローラは堂々たるものだった。
しばらく彼女を見ていたライルだったが、フッと口元を綻ばせ、市民部隊の面々に銃を下ろせと合図する。
ガチャリと不穏な音がして銃という銃がローラから遠ざけられ、同時に俺を拘束していた何人かの手も振り解かれた。
腕と肩を回しながら、やれやれと息を吐いてると、部屋の隅でエリーがばつの悪そうな顔をしている。
「失礼なことをした」
と、ライルは深々と頭を下げた。
しかし、俺は怒る気に何てなれなかった。
「あんな噂が流れてれば、警戒は当然。俺は殺されてもおかしくない」
例え俺の意思で行ったのではないにせよ、仲間をあんな風にしたんだ。彼らは理性で殺意を抑え込んでいる。寧ろ、謝るのは俺の方だ。
「エリーもまさかあの場に?」
こんな聞き方で伝わるだろうか。
彼女はいいえと首を振り、
「あの日は偶々非番で私だけ助かってしまって。試すような真似をして、本当に、申し訳ございません……!」
エリーは今にも泣き出しそうだ。
参ったな。本当に、どっちが悪いのかわかったもんじゃない。
「全然、怒ってないから。それよりライル。人を探してるんだけど、帆船の――」
と、そこまで言うと、ライルは「ああ!」と何かを思い出したような声を出す。
「そういえば、見たことのない身なりの男と一緒に歩いているのを見た。新規難民なのかと思ってたが、違うのか。あれが君の」
セリフの途中で、何やら途轍もなく大きな声が被さってきた。
何と喋っているのかハッキリわからなかったが、中年の男性がガンガン何かを叫んでいる。
どうしたのかとライルが振り向き、俺も恐る恐る耳をそばだてる。
ズシンズシンと何人もの激しい足音、それらを制しようと止める係員の声。
何が起きてる?
思っている間に、ビリビリッとテント地が大きく破られた。
「無事か!」
何が無事なのか。首を傾げているうちに、どんどんテント地が破られていく。そして、難民とも市民部隊とも違う、荒々しい格好の男たちが穴から中に雪崩れ込んでくる。
「無事かリョウ! 市民部隊に何された!」
汗臭い。そして、小汚い。
覚えてるぞ。彼らは、探していた帆船の。
「ザイル!」
先頭に立つ無精ヒゲの中年男の名を呼ぶと、彼は満面の笑みで、
「リョウ! 良かった! また会えた!」
と叫んだ。
しかし同時に、荒々しい男どもが何を勘違いしたか市民部隊に殴りかかってきた。次から次へ、現れては殴り殴られ。事態の飲み込めない市民部隊らはとにかく自分の身を守ろうと、必死に応戦する。
「ちょ、ちょ、ちょっと待って! 止めろって。何してんだよ!」
「何って、お前を助けに来た。市民部隊に捕まったって聞いてな」
「長は、シバはどうした?」
「長は長で身柄拘束されて、事情を説明していたところで。俺は待てなかったんだ。長が説得を終わらせるより、助けに行った方が早いって」
あちゃぁ……。マジか。
本当になんというか、真っ直ぐっていうか、アホっていうか。人の話を最後まで聞くことを、いい加減彼らは覚えた方が良い。
「鎮まって鎮まって! 捕まってないから。誤解。勘違い。早とちり。わかる?」
身振り手振りで彼らを鎮め、どうにかこうにか事態を収拾させる。
滅茶苦茶な再会ではあったが、あのときの約束は何とか果たせた。それだけでも喜ぶべきに違いない。
彼らが破ったテントを魔法で修復し、事情を説明して納得させ、話ができるようになるまで一時間。シバも途中で合流したが、再会で喜ぶ前に乗組員に対してシバの長い説教があった。
「私の精神力がもつ間に船を復元させなければならなかったというのに、何を考えてる」
と、これが一番の怒りのポイントだったわけで、シバは流石と言うべきか、あの荒くれ者たちをすっかりとまとめ上げていた。