…命…
「ありがとっ。 翼、大好きだょ ずっとずっと一緒にいてね」
あれから一年。
俺は高校になって2度目の夏休みになった。
そして
変わらない俺達。
変わったのは、俺が美嘉のことを考えなくなったことだ。
今、俺は幸せだった。あんなことが無ければ…。
その日は俺達の記念日。
出会ってから1年だった。
そんな大切な日に喧嘩をした。
「悪かったって!
昨日は本当に悪かったって!」
「もういいよ!
昨日が何の日かわからなかったの?」
「何の日って今日が記念日だろう?」
「もういいよ」
俺は何がなんだかわからなかった。
「一体なんだってんだよっ!」
いらついた俺はそのまま寝ようと布団についた。
カサカサ
???
そういえば!!!
そういえば一ヶ月前に手紙を貰ったんだ
見るのを忘れてた。
¨8月17日はぅちの誕生日だからね〜(笑)
よろしく☆
ぁと〜大好きだょ¨
その手紙を読み終えると一目散にかけだし、プレゼントを買いに行った。
指輪をかった。
メッセージには
¨俺も愛してる
誕生日おめでとう¨
それを書き終えるとまたもや一目散にかなの家まで走った。
ピンポーン
「・・・はい」
ガチャ
「誕生日おめでとう。
遅れてごめん」
「・・・ありがとう」
ガサガサ
「・・・えっ・・・指輪・・・いいの?」
「かなの為に買ってきた。」
「ありがとっ。
翼、大好きだょ
ずっとずっと一緒にいてね」
「俺も。愛してる」
そういって、抱きしめた。
「じゃあ・・・」
「まって。
お茶していけば?」
「え?あっ、ありがとう」
とまどいながら中に入った。
中には飾りも無ければテレビもパソコンも無い、殺風景だった。
お茶いれるね〜
火をつけた瞬間だった。
悪夢は当然の如くやってきた。
一瞬何がおきたのか分からなかった。急いでかなを捜す。
「かなっ!かなっ!!
かなぁぁぁぁぁ!」
「何処だよ!かなっ!」
すると消えそうな程小さい声で
「翼っ翼っ
私なら大丈夫。早く行って。」
と言った。
その声の方をみると誰だかわからないほど肌はただれ、目もあてられないほどだった。
「見ないで!!!!!
たぶん・・・酷いから。
早く行ってよ!!」
「嫌だ!かなが好きなんだよ。どんな姿でも、かなだから好きなんだ。だから一緒に行こう」
「・・・うん・・・
ありがとう」
なんとか俺達は一面をとりとめたものの、かなの肌は整形手術でもどうにもならない程ひどいものだった。
それを見たかなは自殺をした。
そして俺もかなの後を追うようにして自殺をした。
いいことではないか、今の俺には生きる価値がないから。
また生まれ変わったときは必ず一緒にいような。
そして、幸せになろう。
かな。