表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

白紙ではなかった

作者:
掲載日:2026/03/24

魔法の栞がある。

いやないだろうと思うだろうけど、本当にあるんだ。


最初に手に入れたのはクリスマスプレゼント、ツリーの下に沢山プレゼントが並んでる、あれだ。

最初に開けたら辞典みたいに分厚くて表紙はあるけど中身は全部白紙、それと金色の枠に、小さなルビーのついた栞が同封されていた。

「これは魔法の栞です、後ろに栞を挟むと未来に、前に挟むと過去に」とだけ書いてあった。


僕は他のプレゼントの開封もせずに、すぐに部屋に戻った。

早速栞を挟もうと思ったけどどこから前なのか後ろなのか分からない、とりあえず、二ページめくって栞を挟んだ。

目の前がぐるぐる回る。

部屋の時計を見るとどうやら僕は二時間未来に進んでいるらしい。

誰も何もしない。

あれ?と思いながら今度は六枚めくって栞を挟む。

するとページに文字が浮かび上がってきた。

「残りのプレゼントに欲しかったゲーム機が入ってる」

期待せずに下に降りる、パパとママが「早く残りのプレゼントも開けなさい」

と言うので、僕はプレゼントを開けていった。

そこには僕が欲しかったMUNNENDOのゲーム機のが入っていた!

飛び上がりながら喜んでいると、パパとママがにこにこしながら、「今年はお手伝いも沢山してくれたから、奮発したのよ」

と言ってくれた。

それからは楽しいクリスマスパーティーが始まった。


部屋に戻って魔法の栞と本を持つ僕は栞を十ページ後ろに挟んでみた。

目の前がぐるぐる回り出す。

ページには初めてやったぬまっしゅブラザーがハイスコア、と書いてあった。

時刻は朝八時、早速ゲームのスイッチを入れる、四時間ぶっ通しでゲームに熱中していると、ママがご飯よと教えてくれた。

僕はあと一戦と思い戦うと、ハイスコアを出すことができた。

この本は予言の書なのかもしれない。


それから僕は色んなことを試してみた。

三十ページ後ろに栞を挟んで見たら、一週間未来に行った。

その時はページに友達のリカちゃんと公園で遊んだ。

と書いてあった、実現した。

過去にも言ってみた二十ページ分前へ栞を挟む、ページにはお年玉を一万円貰える。

と書いてあった、どきどきしたけどお正月がすぎているのに誰が?と思っていると、親戚のおじさんとおばさんが、年始の挨拶に寄ったのよ、と言って僕にぽち袋をくれた。

こっそり覗いてみると、一万円あった!

やったあああ!心の中で叫んだけど、ちゃんとありがとうございます、と言った。


最後の実験、僕はお年玉を貰った日にもう一度行けるか確かめてみた、栞を何回挟み直しても、何も変わらなかった。


三日後に栞を挟んだ瞬間。

「自転車に乗っていて、坂道で転倒して怪我をする」

と書き出された。

目の前がぐるぐるする。

ぱっと目を開けた時そこは病室だった。

僕は奇跡的に軽症だった。

両足を強く打撲と、頬を擦りむいただけで済んだ。

病院の先生は今日一日入院しましょうね。

と言って出ていった、パパとママは

「紗雪ちゃん!すごく心配したのよ、沙雪ちゃんはお転婆すぎるのよ」

と酷く心配していた。


退院した日、僕は早速本に栞を挟んだ。

六十ページ後ろに、栞を挟む。

二週間後。

本には給食に、虫が入っている。

と書かれている。

目の前がぐるぐる回り出す。

「いただきます」

給食当番が言った、「いただきます」僕たちも言った。

シチューをスプーンですくって食べると、「ぶちゅっ」嫌な音と食感がした。

そっと下で押し戻しスプーンに乗せてみると、青虫だった。

「わああああ」僕は無視が大っ嫌いなのでその場でげえげえと吐いてしまった。

それを見た周りの子達も吐き出す。

僕は泣きながら口をゆすいだ。


家に帰ると早速過去に戻る。

週間前に栞を挟む、今日のことさえなくなればいい、するとページに階段の上から落ちると書き足された。

目の前がぐるぐる回る。


ここまで読んでいただきありがとうございます。

よろしければ☆やコメントで応援していただけると励みになります。

良かったら他の作品もお読みください


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ