詩 とてつもない力を持った人
とてつもない力を手に入れた
とても凄くなった気がした
だから強くなったと錯覚した
だから弱いものたちを虐げた
とてつもない力は便利だった
いろんな事が出来た
だから万能だと思っていた
でも本当はそうじゃなかった
とてつもない力なんていらないという女の子がいた
だから邪魔だなと思って 虐げた
そうしたら 意見を変えると思っていた
なのにずっと 悲しそうな顔をされた
とてつもない力があっても できない事があるんだとやっと分かった
女の子が たった一つの命が 消えそうになっても
なにもできない 守れない
命に無力な とてつもない力をもっただけの強い人
それが結局自分だった