Catch Up
●長い収録時間の中でバランスを取りつつ、ややシリアスな方向性にシフト。
【収録曲】
1.Catch Up
2.名もなき日々
3.1988
4.Do you get it now?
5.遠くまで
6.夏暁
7.FLY & DIVE
8.Chasing The Rainbow
9.曖昧
10.Damn away
11.This That Shit
12.Oh!? lie! wrong!!
13.扉の向こう
14.眩光
15.あの日、あの場所
16.バックミラー
17.サシヨリ
18.遠ざかる声に
19.Midnight Highway
20.舞台の上で
前作から約4年振りとなるWANIMAのフルアルバム。その間に多くの楽曲を制作したのか、全20曲・60分強と結構なボリュームになっています。相変わらず2ビートのパンクナンバーを中心としながらも、『FLY & DIVE』では縦ノリのリズムで進めたり、『Chasing The Rainbow』ではどっしりとしたサウンドを聴かせたり、『あの日、あの場所』や『Midnight Highway』では哀愁のある雰囲気を見せたりと、長い収録時間の中で異なったスタイルの楽曲も随所に織り込んでバランスを取ろうとする姿勢もうかがえます(もっとも、別段今作で始まったことではないのですが)。
また、全体的に「底抜けに明るい面」はさほど受け取れず、恒例となっている「エロ枠」の楽曲が収録されていないこともあって、従来と比べてややシリアスな方向性にシフトしたようにも感じられます。それゆえに若干インパクトが弱まった印象もあるのですが、裏を返せば、彼らの「陽気」なところに苦手意識を持っていたような方でもそれなりに受け入られそうなアルバム……と言えるのかもしれません。
評価:★★★★