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第一王女様と初対面


ーーーー拍手喝采が終わった後ー


公爵令嬢から男爵令嬢まで幅広いお嬢様方が一斉に

第一王子殿下の前に集まっていった


第二王子殿下、第一王女殿下は弾かれるように隅に追いやられている


第一王子殿下は弟妹を助けたいらしいけど

身動き取れなくて動けないらしい


何これ

まるで可愛いパンダを見ようとパンダの展示館に

集まってきた観客みたいじゃん…

整理券貰って順番良く並んで見るあれみたい…


ていうか、第二王子と第一王女も仲間に入れて

やれば良いのにこれは無礼にならないわけ?


ガルシア公爵子息令嬢とハントン侯爵子息令嬢は

遠目から王族の周りに群がる様子を静観している


「あーあ、第一王子可哀想に。あれじゃまるで猫カフェで飼われてる保護猫に群がって取り合いしてるみたいだね~」


え!?その例え何?この世界に猫カフェとかあるの?

ねぇ!


「ええ、本当に。ライアンお兄様の言う通りね。

あんなにガッツいて女豹みたい。

私はあんな風になりたく無いわ」


「私もあれはちょっと引くわ…

あの騒ぎが落ち着いてから挨拶するべきね…」


「…なんか女の人って怖いね。この光景トラウマなりそう…」


僕の言葉に3人がこちらを見る


「え!?僕、変なこと言った?」


「いやー、変なことは言ってないんだが、、

ホォルもその内あーなる気がするけどな」


「そうよー、ホォルが気付いてるか知らないけど、

この場所の令嬢は第一王子だけを見てるとは限らないわ。ほら、あそことあそこ、あとあっちもね。あの子達の目線の先に居るのはホォル貴方よ!」


「え!?えぇ~!絶対嘘でしょ!さっきみたいに揶揄われてるに決まってる。もう騙されないんだから」


「…ホォル、アンナが言ってることは本当よ。

私は嘘付かないわ」


「えぇ…姉上までそれ言っちゃうの?本当に怖いんだけど…。僕姉上とアンナ以外の令嬢と話したこと無いのに

怖がらせないでよ…」


「ごめんね、怖がらせたい訳じゃないの。

本当の事を伝えただけよ」


姉上が僕に優しく諭す。

姉上は嘘付かないのは事実だし

騙された訳じゃないのは分かるけど…


あんな光景見せられた後にそんなこと言われても

全然嬉しくない


ふらっと、第二王子と第一王女の方を見ると偶然にも

第一王女と目があった


目が合っちゃった…


光を纏ってるような綺麗な金髪の青い宝石のように

キラキラした瞳綺麗に整った可愛らしい顔


姉上とまた違う系統のお人形さんみたい


あ、あれれ?こっちに向かって来てるよね!?


それも第二王子殿下が慌てて第一王女殿下を

追っ掛けてきてる


これ、どういう状態?


姉上、ライアン、アンナは話に夢中で気付いてない


え、え、どうしたらいい?


あ、もう、どうにでもなって…


「ねぇ、貴方どこの子?」


あ、僕話し掛けられた


可愛らしい声に気付いた3人が此方をみる

第二王子殿下はハラハラしながら妹の後ろに立っている


「あ、えっと…ご挨拶遅れて申し訳ございません。僕はガルシア公爵のホォルティオ・ガルシアと申します。第二王子殿下、第一王女殿下初めて御目にかかります。えっと、本日はお招き下さりありがとうございます。お話出来るとは思わず大変光栄で御座います。」


合ってるか合ってないか分からないけど、

今現在、出来る限り言葉を出し絞って挨拶をし

右手を左胸に当てて一礼する


「…ガルシア公爵のご子息なのね!!

ガルシア様にはいつも良くして貰ってるの。

そう貴方が息子なのね」


えーと、これは僕に興味があるってこと?

ねぇー、誰か教えてよ!!



まさか、、

王女様に目を付けられるなんて思わないじゃ~ん



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