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王族一家のバグ発生?


「ライアン、アンナごきげんよう、お元気でしたか?」


姉上がハントン公爵の後ろに隠れていた2人に話し掛ける


そしたら前に2人が出てきて挨拶を返した


「ティナ、ホォル、久しぶり!俺らはいつも元気にしてるよ。君達こそ元気だった?と言いたい所だがホォルが倒れたと聞いて凄く心配したよ。あの、健康体のホォルが倒れるなんて槍でも降るんじゃないかとビクビクしてたんだから」


「ふふふっ、ライアンお兄様。それは言い過ぎよ。

ホォルだって好きで倒れたんじゃないわ」


「もー!!笑うなんて2人ともひどいよ!

一週間も好きで寝てたんじゃないしアンナもフォローしてるようで馬鹿にしてるじゃないか」


揶揄う2人にプンスカ怒る様に僕が言うと

更にクスクス笑っている


この2人は末っ子の僕を揶揄って遊ぶのが大好きだ

感情的に反応する僕が面白いらしい


でも基本的に優しくていつも会うと遊び相手になってくれるいい兄妹なんだけど口が少々悪く棘のある言い方をする事がある


こういう所は社交界で一目置かれている叔母様に

似てるのだと思う。遺伝は凄いな、きっとアンナは将来叔母様の様に社交界の花として牛耳るだろう


怖い怖い…


「もー、2人ともホォルが可愛いからって虐めすぎると嫌われちゃうわよ」


3人のやり取りを静観していた姉上が兄妹2人に注意する


「ごめんって、ホォル。この通り許せ、な?」


「ふふっ、ごめんね、でもホォルが可愛すぎて揶揄いたくなるんだもの。可愛いホォルも悪いのよ」


絶対謝る気がないだろ…


「もーいい、知らない!!

2人とも最初ッから謝る気無いんだもん。」


完全にふて腐れた僕にごめんって、と笑う2人はいつも通りコントのようなやり取りだ

毎回繰り返されるので挨拶のようなものである


ハントン夫妻とガルシア夫妻もいつものやり取りに微笑ましく見ている


ちょっとは僕を庇うようにチクリと注意して欲しい


でも、余程酷くならない限り静観してるのがこの4名である


もーいーよ、何だかんだで可愛がって貰えてるのは

十分分かってるから皆楽しそうに笑ってるしそれでいい


この幸せがずーと続くといいな



ーーーーーーーーーーーーーーーーー



リーン、リーンと鐘の音色が聞こえてきた


王族を出迎える合図のようである


護衛をぞろぞろと引き連れて国王陛下、王妃陛下に続き第一王子殿下、そのまた後ろに第二王子殿下と第一王女殿下が並んで歩いてきた


確かゲームでは国王夫妻には第一王子殿下と第二王子殿下しか子供は居なかったはずで

第二王子殿下は続編でヒロインの攻略対象になってたような…気がする。


あー、こんなことなら前世妹に教えて貰いながら一緒ゲームするんだった


でも、確実に王女殿下は存在しなかったからここでバグが発生してる。予想外な事が起きてるということだ


ゲーム通りに進んでないのか…?


周りを見回すとガヤガヤしていた談笑が無くなり静観して

皆の視線は勿論国王夫妻とその子供達に向けている


「招待客の皆、ご来席感謝申し上げる。今日は第一王子の誕生日パーティーと第一王子の婚約者候補を選ぶ場を設けるために集まって貰った。無理を言って来席させてしまった者もいるであろう、すまなかった。だかこういう場でしか王子との面会は難しい。良い縁を結ぶことが出来たらこの国の未来も安泰となるであろう。折角の楽しい席だ、楽しんで貰いたい」


__ッワァァァァ__


陛下の挨拶後、来客の拍手喝采で楽しい、楽しいパーティーが始まる



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