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ロイヤルガーデン


ーーーお父様と秘密の話しをした後の

5日間ーーーー



王家に出席する旨を伝えてからは屋敷の中は

かなり慌ただしかった


返事をした翌日

姉上はお母様の強制的な圧力で新調するパーティードレスを誂えるべく、馴染みの店を呼び出し今流行りのデザインと姉上の好みを組み合わせた気合いの入った帽子、ドレス、靴を頼んだそうでお母様に2日間振り回されていた


疲れきった姉上を気遣うと満開の笑顔で大丈夫よと言われるだけ…

本人は王子殿下に会うからお母様が気合いが入ってる様に見えるようだが実際は違う


お父様から婚約者候補を選ぶ会でもあること聞いており、少しでも王子殿下の目に止まるように気に入られようと頑張っているのだ


そんな必死の姿にお父様と僕は引き気味に

苦笑いをしてしまう


それからというもの毎日のようにマナーレッスン、髪の手入れ、顔、全身のオイルマッサージ、ネイルケアなど朝、夜と念入りの準備が欠かせなかった


その効果は抜群で少しふっくらした顔回りはスッキリしていて顔は血色が良い、陶器のようにすべすべになった肌質と頭から足元にかけて隅々まで念入りに手入れをされたので人形の様に美しく可愛らしい


着飾る前にこの状態だと着飾るものなら周りの令嬢が霞む程注目を集めてしまうだろう



ーーーー誕生日パーティー当日ーーーーー



王宮に初めて足を運んだ

実際には初めてじゃないらしいが2、3歳頃と言われても記憶がないから初めても同じだと思う


ロイヤルガーデンが本日のパーティー会場である


ここは年に一度、薔薇の季節にあるパーティーを行う際にしか出入りを許されてない場所で王族でも入る為には許可証を提出しないといけないという決まりがある


とても厳重な警備を配置している歴史的に大切な場所になる


今日はその薔薇の季節に開催されるパーティーと同時期ということで薔薇の花が見頃である


満開の薔薇があちこちで綺麗に咲いていた


招待されている貴族達が次々と受付を済ませ会場入りを果たしている


子供は子供で和を作り話していて、殿方は仕事絡みだったり、夫人は井戸端会議のように会話に花を咲かせているようだ


僕達ガルシア家も受付を済ませ会場入りを果たす


凄い広くて綺麗な庭園だ

うちの屋敷もそれなりに広くて綺麗な花が咲き誇り手入れの行き届いた庭園だと思うがその比にならない程の規模である


キョロキョロ周りを観察しながらお父様に着いていく


「あら、お兄様今いらっしゃったのね!

待っても来ないから心配したのよ」


声がする方を見るとお父様の妹で僕の叔母である

ソフィア・ハントンが話し掛けてきた


お父様と瓜二つのナチュラルブラウンの髪、緑色の目をした美人である。社交界のマドンナ、高貴な花と呼ばれている夫人のお手本のような存在


横を見ると叔母の夫であるダンテ・ハントン侯爵がいて後ろに隠れているのが従兄のライアン・ハントン13歳と従姉のアンナ・ハントン10歳がいる


「ああ、ソフィア心配かけてすまないな。出掛けるのに時間が掛かってギリギリになってしまったよ」


「それなら良いのよ、それよりホォルティオは体調大丈夫?無理してない?」


叔母様は僕の前で屈んで目線を合わせてきた心配そうな顔を向けてくる


「はい、大丈夫ですよ、ソフィア叔母様」


にっこり満開の笑顔で返事をしたら安心したようで優しく頭を撫でてくれた


叔母様はとても優しい人でその夫であるハントン公爵も優しい雰囲気をした塩顔イケメンである。この国では珍しい黒髪に青黒い目にちょっとつり目でなんとなくアジア系、日本人顔に近いと思う


因みにその子供達はライアンがハントン侯爵に瓜二つの顔立ちで緑色の目は叔母様にそっくり

アンナがソフィア叔母様に瓜二つの顔立ちで青黒い目は公爵にそっくりである




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