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ホォルティオ波乱の誕生日の幕開け

最後の部分変更致しました。


ルファティナとエリーナの一触即発の状況だった日からオルガン男爵からの手紙が届かない処か変わらず送られてきている。怖いもの知らずも良い所でガルシア公爵は舐められたものである。


本日はホォルティオの誕生日パーティーで喜ばしい日だというのに何故か招待状を持っていないであろうオルガン男爵とエリーナがガルシア公爵とホォルティオの目の前に対峙していた


「オルガン男爵、今日はどういった用件で我が家に来られた?」


「どういった用件ってガルシア公爵子息の誕生日を祝いに来たのですよ。招待状が送られて来てないものですから直接参ったのですよ」


「…貴方という人は歓迎されていないとお呼びでないと察してくれないのか。これまでの無礼をいつまでも許されると思わない方がいい」


「無礼だなんて言い過ぎではありませんか!私はガルシア公爵と仲を深めたいと仰ってるだけではないですか。今日は娘のエリーナを紹介したくご挨拶も予て参りました。エリーナ、ご挨拶なさい!」


「はい、お父様。ガルシア公爵様、ホォルティオ様にご挨拶致します。エリーナ・オルガンと申します。よろしくお願い致します。」


エリーナはオルガン男爵に促されて貴族のご令嬢らしく綺麗なカーテシーをして見せた。


「…これはたまげた。短期間で此処まで綺麗なカーテシーを習得したとは頑張っているようだな。オルガン令嬢」


「ガルシア公爵様に褒めて頂き光栄でございます」


「ガルシア子息は先程から黙っているがエリーナのカーテシーに見入りましたかな?がっはっはっ」


「……あ、いえ、申し訳ないですが、そう言うわけではありません。オルガン令嬢のカーテシーは素晴らしいとは思いますがそれ以上の感情は持ち合わせておりませんので」


「…ホォルティオもそう言ってることだし、そろそろ帰っていただこうか?もうそろそろ招待客が来られる時間なんだ、邪魔するようなら騎士団を呼んで強制的に帰って貰うしかないのだが…」


『ガルシアどうした?何か問題でもあったのか?』


オルガン男爵とエリーナの後ろから陛下と王妃様その後ろにはケイン殿下、ルイス殿下、ラピアネ王女が立っていて陛下の静かな低音の品位のある声が聞こえてきた。


「あ、陛下お出迎え出来ずに申し訳ありません。今、少し話をしておりまして…」


ガルシア公爵のぎこちない答えに陛下が優しく笑いかけてくる。


『よいよい、込み入った状況らしいからな…』


陛下は声を低めてオルガン男爵を睨み付ける

オルガン男爵は戸惑うように挙動不審になりエリーナの手を繋ぎ後退りして立ち去ろうとした


「私どもはこの辺で失礼致します。エリーナ帰ろう…」


『待て、オルガン。お主の悪慈恵を働かせて企んでいる事は筒抜けだということは忘れるな。今は証拠が集まらんから泳がしているだけだ。今後何かある際は王家に背いたとして捕えることも出来るんだと心得ていろ。精々大人しくしていることを勧めするがな』


「……はい、お心のままに」


深々とお辞儀をしてオルガン男爵とエリーナはガルシア公爵家を去っていった。


「陛下、助けて頂きありがとうございました。なんとお礼をすれば良いか…」


気が抜けた様に項垂れて深々とお礼を言うガルシア公爵の横でホォルティオも深々とお辞儀をする。


『いやいや、私たちの仲じゃないか、気にすることはない。』


「そうですよ、先程の話を聞いていればガルシア様は何も落ち度はありませんでしょう。悪いのはオルガン男爵の方ですわ」


『そういうことだ。今日はホォルティオの誕生日だと言うのに災難だったな。ホォルティオ、誕生日おめでとう』


「ありがとうございます。陛下!」


陛下はホォルティオを気を遣いながら包容力のある優しい笑顔を見せた。

ホォルティオは返すように笑顔を満開にした。


「…ホォルティオ…大丈夫?」


陛下の後ろから顔を出してラピアネが話し掛けてきた。

眉が垂れ下がり少し悲しそうな不安そうななんとも言えない表情で心配している。


「うん、ラピアネの顔見たら嫌なことも吹き飛んだみたいだ」


先程エリーナに向けていたどす黒いオーラを纏った不機嫌そうな顔からキラキラと輝く満開の笑顔でラピアネに返事をする。


「…ふふふっ、それは良かったわ。ホォルティオ、誕生日おめでとう!私からのプレゼント受け取って貰えるかしら」


挨拶と共に照れながらプレゼントを差し出す。それは以前ルファティナと買い物をした際に注文していた物である。


「ありがとう!…この短剣はヨルダンさんが作った物だ!新しいの欲しいと思ってたんだ。凄く嬉しいよ。大切にするね!!」


「喜んで貰えて凄く嬉しい!大切にするだけじゃなくて大切に使ってね」


「うん、大切に使うよ。きっと使う度にラピアネを思い浮かべちゃうな~」


「もう!家族の前でそういう事言われると物凄く恥ずかしいわ」


むじゃきで少し悪戯っ子のようにニヤリと笑いながらラピアネを見るとラピアネはりんごのように真っ赤で目をぱちくりと瞬かせ口許を手で隠していた


「ラピアネこっちおいで!ホールに案内するよ」


「ええ、お願いするわ」


ホォルティオがラピアネに手を差し出してホォルティオの腕に手を組合せ歩いていく


「陛下達も此方へどうぞ、ご案内致します」


「ああ、そうしよう」


ガルシア公爵を先頭に陛下、王妃、ケイン殿下、ルイス殿下と続いて歩いていく


パーティー前にいざこざはあったがこれからが本番。

ホォルティオの誕生祭が始まる。







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