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夏の夜空の下甘い匂いに誘われて


クロードと離れてルイスの元へ向かうルファティナはホールの隅で壁に凭れ掛けながら俯いてるルイスを見つけた


「ルイス殿下、お疲れですか?」


ルファティナの優しく話し掛けた声にビクッと体を震わせながら顔をあげると優しく微笑み掛けるルファティナが顔を傾けてルイスを見ていた


「ティナ…!もう疲れたよ。令嬢と話すのもダンスするのも香水の匂いも我慢の限界だ…」


普段から逃げ出そうと企んでたルイスにとったら頑張ったのだろう。遠目から様子を伺っていたルファティナも子息令嬢達に囲まれて談笑したり次から次へとダンスのお相手を受けたりで目まぐるしく動き回ってるルイスを見ていたから今はルイスを甘やかしいたい気分になっていた。


「あらあら、珍しく頑張ったみたいですね。もし良かったら、ここから抜け出しませんか?」


「ティナはもう良いの?まだ話したい令嬢とか居るんじゃない?」


「ええ、挨拶したい方々とは話せましたわ。ダンスはルイス殿下も見ていたと思いますが踊りましたので十分楽しめましたの。ですから二人の時間を下さいませんか?」


「そういう事なら一緒に行こう!外の庭園がとても綺麗なんだ」


「ええ、それは楽しみですわ」


ホールを飛び出して庭園に向かう。会場から離れていく様子に子息令嬢達は残念そうな声が響き渡っていた。


クロード様が令嬢を宥めてくれたのか声が小さくなり楽しそうな声に変わっていく。


「はぁー、息苦しかったわね。ルイス大丈夫?」


「ああ、社交界は修行場かなんかと思える程疲れるよ」


「ふふふっ、今日のルイスは良く頑張りました」


ルファティナからルイスに抱きつきルイスの胸に顔を埋める

とルイスは突然の事に棒立ちし顔、耳元、首元が真っ赤に染まる。


「…ルイス、そこの長椅子に座ってみて」


ルイスの手を取り長椅子に誘導して座らせるとルイスの顔をルファティナの胸に埋める様にして抱きしめ直す。

そのままルイスの頭を優しく撫でる


「…ティナ、どうしたの?」


「ん?今はルイスを甘やかしたい気分なの。たまには良いでしょう」


「あーもー、ティナってば可愛すぎて僕の理性が壊れちゃうよ」


そう言いながらルファティナの腰を引き寄せそのままルイスの膝にルファティナを腰掛けた


「きゃっ!もう、びっくりするでしょう」


「僕の方がびっくりさせられたよ。だって今日のティナは積極的で大胆なんだよ。だからもう、我慢しなくても良いでしょう?」


「…ええ、良いわよ」


周囲の状況を確認しつつルファティナの言葉にルイスが答えるように頭、額、鼻先、耳元、頬となぞるように口付けをして最後に吸い付く様にルファティナの唇を奪う。

何度も何度も角度をずらしながら重なりあって吸い付いて離れない


「あっ、んんっ……ふぁ…」


「ティナ、可愛い…凄く可愛いっ…」


「…ルイスも凄く格好いいの…ご令嬢とダンスしてるの見て本当は嫌だった…。私以外に女性と触れ合っているのを見ると辛くて見ていられなくて目を逸らしてしまいたくなったの…わたしも…」


ルファティナの言葉を塞ぐように何度も何度も確認する様に唇を重なりあう


「…ん、ティナも僕と同じ気持ちで居てくれた事が物凄く嬉しい…。ティナが嫉妬してくれるなら今後も頑張って令嬢とダンスするのも悪くないね」


意地悪そうな顔をしてルファティナを見つめる鮮やかな青い瞳はルファティナの視線を逸らさないよう捕らえている


「…もう、ルイスってば意地悪…」


むすっと頬を膨らましてエメラルドグリーンの瞳でルイスを睨み付ける


「ふふふっ、睨み付けるティナも凄く可愛くてそそられるね。これ以上僕の欲を掻き立てると抑えが効かなくなりそうだ」


「…なんのこと?」


「ん?ティナはまだ知らなくて良いこと。まだ知るには早いと思うよ」


その言葉を聞くなり何を意味する事なのか勘づいたルファティナはボンッと音がなるように頭から煙が出て顔が真っ赤に染まる。


「………………」


「あれれ?もしかして僕が言った言葉の意味分かったの?そうか、ティナも年相応の令嬢だったってことかな。ふ~ん、ティナもこういうこと興味あったんだね。それならこれ以上のことも徐々に慣れていかないとね」


「~~~~!!!もう恥ずかしいでしょう!」


「ふっははっ!!もう本当に可愛すぎて困るよ!どれだけ僕を夢中にさせると気が済むんだよ~」


そう言うとルファティナをぎゅうぎゅうに抱きしめてきた

ルイスの胸に顔を埋める隙間から上を見上げるとにんまりと頬が緩んで嬉しそうな顔したルイスがいた


「…ルイス…大好きよ、ルイスとならどんなことも一緒に経験したいと思うわ」


「…それって僕のこと誘ってるの?」


「あ、えーと、今この場所ですることじゃないわ」


「ふっはは、僕もそんなつもりはないよ。ティナの覚悟が出来たらで良いんだ。」


「うん、もう少し待っててね」


「ティナが傷つくような事は絶対しないから安心してね」


ルファティナは、うん!と頷きながらルイスの腕の中で嬉しそうに微笑んでぎゅっと抱きついていた


夏空の下行われたデビュタントは二人にとって良い思い出の一つに刻まれた様に夏空には沢山の星が煌めいていた











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