疫病の真相
お待たせしました。更新遅くなりすみません!
疫病の真相をどう書こうか考えていたら時間が掛かりました。
納得いく真相になったかは不安ですがよろしくお願いします。
―――――コリア孤児院―――――――――
「マーク、久しいな!」
「急にどうしたの?」
「これをマークに渡したくてな」
ルイスは王宮第一騎士団と共にコリアに来ていた
リアムが持っていた小瓶の液体を調べてみると港町で広まった疫病と同じ成分である事が分かり、また近々疫病を広めようとしていることが見て取れる。
黒幕を突き止めて確保することが今回の目的である。
ルイスは危険だと現場に行く事が許されて無いことから孤児院にいるマークに会いにきた。
マークの手にリアムから預かった手帳を手渡す
「…日記?」
「そう、マークの母親の日記だ。途中から侍女らしき者が執筆していたんだと思う。」
「これ、俺の事ばかり書いてある…。俺、ちゃんと親に周りの人に愛されてたんだな。親の顔とか記憶とか無いから人生とか今まではどうでも良かったけど、これ見たらちゃんと恥ずかしくないように生きようと思うよ。ありがとう、ルイス」
「いいや、仕事の次いでだから気にするな。マークが喜んでくれたみたいで良かったよ」
「うん、大切にするね。ルファは元気?」
「ああ、元気にしてるぞ。マークに会いたがってた。気が向いたら手紙送ってやってくれ」
「そうだね。じゃあ、今書くからルイスが渡してくれよ」
「おお、いいぞ」
嬉しそうに日記を抱きしめながら孤児院の中に走っていったマークを見送るルイス
王宮第一騎士団団長ガードンが駆けつけてきた
「ルイス!待たせたな」
「…ガードンさん。どうなった?」
「…ダイモン・トレインとその一味は見つかったぞ。あの馬車に乗っている。王宮に行く前に息子の様子を見たいと言ったものだから寄ってみた。元気に成長した姿を見て嬉しそうに泣いていた。あと、申し訳ないと何度も謝っていたさ」
「そうか、最後にマークの姿を見ることが出来て本当に良かった。第二王子として伝令する、このままガードンと騎士団は王宮に帰ってほしい。僕はもう少しここに滞在するから。取り調べは慎重に進めるようにお願いするよ」
「はい、畏まりました。では、私共は先に発ちますのでルイス殿下もお気をつけてお戻り下さい」
「…ふっはは、ガードンさんが僕に畏まった話し方するのはどうも慣れないな」
「…あはは、私も普段ルイスと気軽に話すもんだから王子殿下だと忘れてしまう時があります。申し訳ありません」
「いや、いいんだ。今更畏まった話し方されても傷つくよ。でも、王子殿下だということは忘れないで貰いたいな」
「ええ、勿論です。冗談に決まってるじゃないか」
「ああ、そうだよな。では、ガードンさん、後は頼んだよ。」
「はい!お任せくださいませ。では、失礼致します」
王宮第一騎士団一同が王宮に帰り、ダイモン・トレインの取り調べが始まった。10年前、妻レイナ・トレインはマークを産み更に病が酷くなりダイモン・トレインは病を治す薬を王国及び隣国にも足を運んで探し回っていた。なかなか特効薬が見つからない中、ある大陸の貿易の取引相手の貴族にいい薬があると取引したのが始まりだった。最初の頃は病状が良くなる薬を渡され徐々に病状が良くなる妻を見てその貴族を信頼してしまった。その貴族は信頼されたのを確信し同時期に研究していた疫病の基を病が完治する物と偽ってダイモン・トレインに渡して飲み水に何滴か垂らして飲むと効果があると伝え妻に飲ませ続けた結果疫病に罹った。それと同時期に市井の人々にも病が完治する万能薬として売り捌いていたものだから町全体に広まり疫病を広めてしまったと悔しそうに話していた。ダイモン・トレインは疫病を広めようとした訳では無かったし騙された被害者であったが結果的にその加担を背負って仕舞う形になったのだ。疫病を流行らせたと憔悴していた彼に漬け込んで操るようにその貴族はまた新たに疫病をこの王国に広めようと試みていたという。正気に戻りつつあったダイモン・トレインは操られてる様に装って証拠を集めて王宮に提出しようと動いていたと取り調べで話していたという。
集めていた証拠は第一騎士団が回収済みで証言と当時の証拠書類と新たに回収した証拠を元に解明し罰される事になった。
懲役5年、服役後は王国の監視下の過酷な生活を送ることになるだろう。
「…ティナ、そういうことだ。マークは来年母方の親戚に養子になることも決まったよ。ネイン子爵だそうだ。子爵夫婦は子供が居なく養子を探していた所マークが生きていることが分かり喜んで引き受けることを承諾してくれた。それとこれはマークからの手紙だよ」
「そう、トレイン家の真相が分かって良かったわね。マークにとったら辛い事実だけどこれからはネイン子爵夫婦と幸せに暮らせると思うわ。辛いことが続いた分これからは幸せが待っている筈よ。ねえ、ルイスもそう思わない?」
「そうだな!マークならきっと大丈夫だ。これからもマークの成長を見守っていこう」
「ええ、勿論よ。私達にとって大切な第二の弟みたいなものよ。あ、でもこんなこといったらホォルが嫉妬するかしら…」
「いや、大丈夫だと思うよ。ホォルも嬉しそうに笑っているよ」
王宮第一騎士団による取り調べが速やかに終わりガルシア公爵邸宅のルファティナに上記の報告とマークの手紙を渡しにきた。
ルイスとルファティナの話を扉越しで聞いていたホォルティオはここ最近のルファティナの様子がおかしい事を心配していたがその理由が分かり安心したように笑っていた
その後、ホォルはルイスと目で合図をして部屋を離れていった
「…ティナ、今度は一緒にマークに会いに行こうか」
「そうね、ルイスばかり会いに行ってずるいわ。私もマークに会いたいもの。次は絶対一緒に連れていってね」
「ああ、約束するよ」
指切りをしてお互い笑い合う二人の影が重なりあった




