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身辺調査


――――王宮内 国王陛下執務室


「父上、忙しい中お時間下さりありがとうございます。」


「よい、何時ものように楽に話せ」


今この場にルイスと国王陛下でルイス父親の二人だけ


「先日のオリエンテーションで孤児院にボランティアに行きました。そこで会った少年の事で調べたい事があります。」


「孤児院にいる少年とは訳ありか?」


「そうかもしれないというだけでまだ確信はありません」


「名は何と言う?」


「マーク・トレインです。ルシアン子爵領地、コリアの隣町に住んでいた元準男爵の親戚と言うことは分かってます。なぜ、彼が孤児院に預けられないと行けなかったのか。何故身分を隠し平民として育てないと危ない状況だったのか知りたいのです。」


「そうか、トレインの子息が施設にいたのか。

ダイモン・トレインは領地民から慕われている準男爵と有名だった。前準男爵から受け継いで5年で港町を生かし漁業や貨物船で産業を発展向上する事が出来た。けど、10年前疫病が近隣の大陸から貨物船を伝い、トレインの領地に流れ込んだ。その、疫病がたちまち村に浸透していき村人が次々と亡くなっていった。前触れもなく起こったことで、当時は何が起こっていて原因を直ぐ突き止められなかった。そんな時、ダイモンが大陸の取引先と共謀して疫病をトレイン領地に持ち込み実験台として広めたと成功報酬として大金を貰い受け逃亡したと情報を得た。ダイモンは大陸に行ってしまった後で捕まえることが出来なかったが、下っ端の協力者は捉えた。だが、その場で服毒死をしていった。結局ダイモンが何故その様なことをしなければ成らなかったのか未だに謎のままだ。」


「マークの母親は一緒に逃亡したのでしょうか?体が弱くもう長くないからとマークを施設に置いて居なくなったそうです。」


「レイナ・トレインは、マークの母親は疫病を患い領地で亡くなっていた。きっと施設に置いたのはレイナの侍女だったんだと思う。でも、手紙と組糸は本人で送るように頼んだんだと推測する」


「そうですか…。マークが生きていることで陛下は何か罰する事をお望みですか?」


「私はダイモン・トレインには罰したい気持ちはあってもその子息に罰を与えるのは筋違いだ。子息が生まれる前の話だ。子息には何も問わない。」


「そうですか、それを聞いて安心しました。マークを将来僕の臣下にしたいと思っています。其にともない、彼の養子縁組を考えていきたいのですが、どう思いますか?」


「そうか、子息はルイスの下で働く意思は得ているのか?」


「他に夢が出来なければ僕の下で働きたいと言質を取りました」


「わかった、子息が施設を出る時に考えが変わらなければ養子縁組を直ぐ出来るよう動いておこう。」


「ありがとうございます!それと聞きたいのですが、ダイモン・トレインの行方はそれ以降分からないままなのですか?」


「色々と手を尽くしているんだが、ひっそり身を隠しているようでなかなか情報が入ってこないんだ。」


「僕も一緒に調査に参加しても宜しいですか?」


「それはいいが、危ない事には突っ込んで行くな。第一騎士団と慎重に行動するんだぞ」


「はい!父上ありがとうございます。」



――――――――――第一騎士団宿舎


「おい、ルイス。本当にあの身辺調査に参加するつもりか?」


「はい、勿論です。僕の将来の臣下の為にも不安要素は早めに駆除したいので。」


「駆除って虫かよ。まあ、陛下が許可を下したなら仕方ない。くれぐれも俺の言うことはしっかり聞け。それが出来なかったら直ぐに追い出すから覚えてろよ」


今、ルイスと話してる相手は、第一騎士団団長ガードン・ヘンゼル。国王随一の実力を持つ騎士だ。第一騎士団は主に国益に関わる事件や罪人を調べ捕らえることが多い、例外は有るという。


「気を付けますよ。ガードンさんに怒られるとどうなるかぐらい十分分かってるから。それより何か有益な情報無いんですか?」



「実は最近、ルシアン子爵領地コリアに怪しいもの達が出入りしていると聞いた。ルシアン子爵も知り合いじゃ無いらしくどこで何をしているか分からないが怪しいもの達が来る時は必ずと言って良い程変な匂いがすると言う。これが何なのか調べる中でダイモンと繋がるかもしれん」


「変な匂いね…。そう言えば…コリアに行った時変な匂いがすると…ちょっと気になることが出来た。もし何か情報を得たら第一騎士団にも共有する。では、失礼するよ、ガードンさん」


「ああ、何か、分からんが危ないことはするなよ」


「はーい、じゃまた来る!」


第一騎士団宿舎から離れて周囲も確認して呼び掛ける


"リアム話せるか?"


『はーい、大丈夫だよ~!久しぶりだ~』


"僕が自室に戻ったら姿を見せてくれ"


『わかった~!!』


ルイスは急いで自室に戻っていった









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