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婚約者への不安


ルファティナとアンナは部屋で寝床の準備をしていた。

お風呂に入り終わって後は寝るだけという暇な時間を過ごしていた。昼間の約束はルイスが準備出来次第呼びに来てくれる予定になっている。


「ねぇ、ルファ。私本当にケインに愛されてるのかしら?」


ネイルケアをしながらアンナが話してくる


「どうしてそう思うの?」


「だって…入学してからルファとルイス様の仲の良さを毎日見ているでしょう?それに比べて私とケインは全然雰囲気が違うというか…」


「…それは、ケイン様とルイスは兄弟でも性格が違うのもあると思うし…私とアンナも性格が違うんだから…私とルイス、アンナとケイン様を比べても答えなんて分からないと思うわ。私とルイスは今の関係性で婚約当初から続いてるの。年齢を重ねてお互い色んな所が成長してルイスもお年頃の男性になったんだもの、前よりも断然スキンシップが多くなったとは思うわよ。でも、それはそれで私は嬉しいと思っているし、今の彼を受け止めているから仲良く見えているんだと思うわ。こんなことしか伝えることしか出来なくて情けないわね。もっと具体的に言えたら一番なんでしょうけど、私もルイスしか知らないから…ごめんね」


「ううん、ルファありがとう!ルファが伝えたいことは分かるわ。私、ケインに自分の気持ちをちゃんと伝えてこなかったのかも。ケインにもっと愛されたいって言葉にしてほしいって思ってたけど私も言えてなかったのかも。でも、いざあの人を目の前にすると言えなくなるのよ。

ねぇ、ルファお願いがあるわ。オリエンテーションが終わって落ち着いたらルイス様とルファに付き添って貰ってケインとお話したいの!この通りお願いします!」


アンナは床に手をついて頭を下げる


ご令嬢がするポーズじゃないだろうにそれぐらいケインが好きで不安で一杯なんだろうな~

ルファ、手伝ってあげた方が良いんじゃねーの?これ以上拗らせたらお手上げ状態になりそうだぜ。


「あ、アンナ分かったわ。ルイスにも話してみるから、ね?そんなことしちゃダメよ。貴女は将来の王妃様になるのよ。簡単に頭を下げたりしたらいけないわ」


「…………うぅ…あ、ありがとう…ルファ…」


泣き出したアンナの背中を擦りつつハンカチで涙を拭っていく


ーーーーーコンコン


「はーい」


「僕だよ、ルファティナ。行ける準備が出来たから呼びに来た」


「うん、ありがとう!今ちょっと手が離せないから戸を開けて入ってきてくれない?この部屋、奥の方にあるから人目がないなら入れるわよね?」


「え?あ、うん。でも、女子部屋だし、さすがに…ねぇ」


「つべこべ言ってないで入ってきて!クロード様もいるんでしょう?早くして!」


「わ、わかった。入るよ…」


ガチャンーーー


「うわ!?どうしたんだアンナ…」


「アンナ嬢、どうして泣いているんだ?」


「あのね、こういうことを相談されてて…」


「ああ、そう言うことか…悪い、僕のせいだよな、さっきの言葉が最終的にアンナ嬢を追い詰めてたんだな…」


「ち、違うの、あの言葉は本当に大丈夫なの、、」


「アンナ、もしかして普段のルイスみたいにケイン様にされてみたいの?」


「は!?なんだそれ?」


「無自覚な人垂らしはこれだから困るよ。ルイス、お前は人前であろうとルファティナ様と二人っきりだろうと積極的にスキンシップをするし、しっかりはっきりと甘い甘い愛の言葉も囁くだろ?」


「それは僕がしたいからしているんだ。ルファティナを僕のものだと言わないとルファティナに変な奴が群がって来そうで嫌なんだ。そんなの考えるだけで耐えられない」


「……ルイス……」


「では、話を戻そう。ケイン様はその点どうだ?ルイスのように人前で態度に出すか?人前で甘い甘い愛の言葉を囁くような人か?」


「それはさすがにないな…。というかアンナ嬢の事も兄上から話をしたがらない。僕が聞けば答える程度だ」


「それだ!ルイス、どんなに女心が分からなくても分かっただろ?」


「えっ、それは…兄上がアンナ嬢に自分の気持ちをちゃんと伝えてないということか?…あの秘密主義でもそれはさすがにアンナ嬢に対して失礼だろ?…まじかよ…兄上情けなさ過ぎ…格好悪い…」


「ルイスがちゃんと理解できたみたいで良かったわ。クロード様が居なかったら話がエンドロール状態だったわね」


「いや、ルイスに理解して貰うにはこれぐらいしないと難しいからさ。人の事になると理解能力落ちるみたいだな」


「わ、悪かったよ、人の気持ちに疎くてさ」


「そんなこと無いわよ、私の気持ちは些細なことも理解してくれてるもの」


「…ルファティナ…」


やっとアンナの気持ちを察してくれたルイスがルファティナにぎゅうぎゅうと抱きついてきた


「もう、ルイスったら…仕方無いわね…」


ルファティナはルイスの頭を撫でる、これで少しは落ち着くだろう


「ルファってルイス様の猛獣使いみたい」


ふと、泣き止んだアンナがルファティナに言う


「ふっはっはっはっ、確かに猛獣使いだな!アンナの言葉センス最高だ!」


クロードがアンナの言葉に反応して吹き出して笑いだした

余程ツボに入ったのだろう、苦しそうにしている


「…なんでそんなに笑えるんだよ」


「いや、笑うだろ!その通りなんだから!」


「ふっははは、はひっ」「ふふふふっ、あーおっかしー」


アンナとルファティナも堪らず笑い出す



もうルイス以外の3人が笑い出すからルイスがむすっと面白くなさそうな顔をしていた






夜はまだまだこれから…



男子生徒が婚約者のいる部屋に転がり込んでいることは誉められた事じゃないが、仲のいい4人は更に絆を深くしたようだ









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