表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
31/71

社交界嫌いの王子殿下


――――夜の社交界―――――――


今日は第二王子殿下ルイス15歳の誕生日パーティーだ


主役の彼ルイスは今にでも逃げ出せる体勢を見せている


「ルイス様。今日は逃げてはいけません。貴方が主役なのですよ。肝心な貴方が居なくなるとこのパーティーの意味が分かりません」


ルイス殿下の護衛騎士カイル・コーラル24歳

護衛騎士経歴6年、王子殿下護衛歴3年若手の中でもっとも早い出世を果たした期待の星。


185cmの長身で筋肉質の体つき、くっきりした目元にスッキリした鼻筋、笑うとえくぼが見える。顔は中性的でご令嬢に大人気だ


「僕は毎年言っている。誕生日を祝って欲しいのは家族と婚約者、親しい友人、ごく一部の重鎮、貴族、ご子息だけで言いと。何度も何度も父上に訴えているのに聞き入れて貰えない。それなら、前日まで参加する姿勢を見せて当日突如居なくなればいい。」


「でーすーかーらー、許しませんと言ってますでしょう。何度も同じこと言わせないで貰えますか!!俺がここにいる限り部屋から出すわけにはいきません。ここで殿下に逃げられたら俺は護衛騎士として役目を果たせなかったと罰せられます。貴方も第一騎士団長の恐ろしさは分かってらっしゃるでしょう!俺は貴方の護衛騎士をこれからも末永く勤めていきたいんですよ!この通り大人しくしてて下さい。」


「確かに第一騎士団長は恐ろしい。僕もお前に罰が下るのは納得いかない。でも、僕は社交パーティーが嫌いなんだよ!」


「それは俺だってそうですよ!好きであんな疲れる場に進んで参加する奴なんて、出会いの場としか考えてないのですよ。可愛らしいご令嬢と踊りたい、話したい、触れ合いたいもしかすると一夜限りを楽しみたいとか下心を抱く者も居るでしょうね」


「な、何だと!?貴族令息と言うのにそんな馬鹿な達の悪い奴らが居るというのか?」


「貴族令息だからですよ。普段貴族としての務めや責任感の重圧に押し潰れそうになりながら過ごしているんです。そんな彼らのストレス、鬱憤を晴らす場が社交界です。可愛らしい令嬢と過ごしてまたこの場に来れるよう日々頑張っておられます。その事をルイス殿下は分かってらっしゃらないから呑気なことが言えるんですよ!まだ分からないならはっきり言います。良いですか、殿下が今日の社交界を逃げ出したらルファティナ様は必ず、絶対に色んな令息の餌食になると思ってくださいね!それでも逃げるなら俺は止めません。」



「!!!!!!!!!!!!?」



な、何だと。ルファティナが彼らの餌食になる?

僕の大事なお姫様が汚される!?


それはダメだ、絶対に阻止しなければならない


あー、なんでこう社交界は面倒臭いんだ!


「分かった、カイルが言ってる意味はよーく分かった。逃げずに出るよ。そしてルファティナの側にずっといる。彼女に話しかけるもんなら大事な部分を使えなくさせてやる」


「ルイス殿下、最後の言葉は些かやり過ぎかと。それより彼等の弱みを引出し後々必要になった際、盛大に利用した方が得すると思いますよ」


「ああ、なるほど。それはいいな!カイルは一見人当たり良さそうなのに腹黒で側についてくれて頼もしいよ」


「殿下にそう言って頂けてありがたき幸せでございます。さあ、そろそろ着替えて頂きますよ。ルファティナ様に格好いい王子様と思われたいですよね?」


「勿論だ、ルファティナの王子様はこの僕しか務めることが出来ないのだよ」




護衛騎士カイルはルイスの機嫌を取り戻し、第一騎士団長からの罰を逃れた事にほっとした。


ルイスが貴族令息への認識を改めて危機感を持ち始めたことはとても良い傾向だと思う。人を信じ過ぎても駄目だし全く信じない事も許されない。疑わしいことは徹底的に炙り出す。第二王子殿下ルイスにもっとも必要な事だ。



大変な役割を果たす殿下の側で支えるのが俺の仕事。

どんなことがあれ俺は命尽きるその日まで貴方に忠誠を誓います。







評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ