図書室での二人~彼女から見た彼は~
――――ガルシア公爵邸 図書室――――――
王宮の図書室には負けるが部屋中の大きな本棚に本が敷き詰められており本屋の様に項目ごとに整理整頓されている。
そんな部屋で若い男女が横並びに腰掛け目の前には参考書問題集を広げて勉強をしていたが…
「ねぇ、ルイス。勉強するんじゃなかったの?」
「ん~、する。けど、ここ眠くなるなーって」
「それなら静かに寝てて、私は勉強するから」
「えー、そんな素っ気なくしないで相手してよ」
「真面目に勉強したら優しく相手してあげる」
「はぁー、勉強やるか!!」
「嫌ならしなくていいと思うわよ。勉強しなくても入試試験は余裕でしょう」
「そんな嫌味言わなくても良くない?ほら、ここ間違ってる。これはこの公式じゃなくてこっちの公式使うと簡単に解ける」
「あ、本当だ。ルイスありがとう!」
「よし、1時間真剣に勉強やるよ!終わったらゆっくりしよう。ルファティナ分からない事あったら聞いてね」
「うん、分かったわ」
横並びに腰掛けている彼は今、真剣な顔で問題集とノートに向き合っている。
元々何事も真剣に取り組む性格の彼。文武両道で第二王子としての公務も積極的に行っているのでちょっとやんちゃして騒ぎを起こしても余り咎められる事もなく後片付けも自分でするような人だ。
底知れない才能と顔の広さを生かして情報収集し王宮の中のみならず貴族、平民関わらず愛されている
そんな彼の婚約者になれて嬉しい反面不安要素が拭えない
私でいいんだろうか、彼みたいに器用に何でも出来る技量は持ち合わせていない
幼い頃から将来王宮に嫁ぐ事になるからとマナーレッスン、この国の歴史・地理、貴族家名とその歴史・家系図、どんな産業で領地を治めているか等々、窈窕淑女になるべく外に遊ぶ暇があるなら家で勉強という日々を過ごしてきた。唯一の癒しは弟のホォルティオだけ。
子供らしからぬ子供になっているのは自分でも理解してるし今更子供らしくと言われてもなれるなんて思わない
私は私でしかない。可愛げないとか感情表現皆無とか一緒に居ても面白くないとか中身空っぽとか他人の評価は時として私の心をザクザクと容赦なく突き刺して来る。
何度も何度も執拗にねっとり付いて回って隙あらば刺してきて私はボロボロに立ち直れない程傷つく
両親はそんなことに遇っている事は知らない
だって両親がいない場所で言われ続けてきたから。
心配されたくないから言えなかった
唯一理解してるか分からないけど毎回側で聞いてるホォルティオは悲しい顔をして私の頭を撫でてくれていた
誰よりも私の気持ちに寄り添ってくれたのはホォルティオだけだった
家族以外の他人と関わることが苦手だった私が彼と出逢って嬉しい時は素直に喜び、嫌な事されたら怒り、悲しい時には泣き、楽しい時は自然と笑えるようになったりと喜怒哀楽が出来てきた気がする。
それは彼が引き出してくれたから。女心は分からない人だけど嘘や悪口など人がされて嫌なことは絶対に許さない人だから私は感情を取り戻す事が出来た。
だから、貴方の隣で歩いても恥ずかしくないような心が清らかで、気高く立派な女性になりたい
「ルイス、私と出逢ってくれてありがとう。好きになってくれてありがとう。側に居てくれてありがとう。わたしが私を好きになれたのは貴方のお陰よ。」
「どうした、ルファ…ティナ?」
「んふふ、ただ今そう思えたの。貴方と一緒に居ることが出来てとても幸せよ」
「変なルファティナ。勉強はもういいの?」
「うん、今日はこれで終わり。ゆっくり過ごしましょう」
窓側の長椅子に腰掛け彼の肩に凭れ掛かる
「前にもこんな事あったわね。その時とは真逆だけれど…」
「あったね、懐かしいな。」
「もう少しこのままで居させて?」
「僕の肩が凝るからこっちにおいで膝枕してあげよう」
「ふふふっ、お邪魔します」
「ルイスの膝枕は固いのね、寝れる気がしないわ」
「ふっははは、それはそうだろ、毎日鍛練してるんだ。それなりに筋肉あるし寝るのは無理だろうな」
「ふふ、そうよね。でも、とても安心する」
「ルファティナの髪はふわふわで犬を撫でてるようだ」
優しくわしゃわしゃと髪を撫でるルイス
「もう、くすぐったいじゃないの」
「あははは、ルファティナ可愛い」
彼の顔が私の顔に近づいてきて唇で唇を塞ぐ
突然、彼の顔が目の前にありついまじまじと見ていると目と目があった。
「さすがに目を閉じてくれないかな」
「あ、そうよね。ごめんなさい。」
彼に言われて目を閉じると再度彼に唇を塞がれた
キスってこんなにも体温を感じることが出来るのね
暫く彼の体温に酔いしれていた
少し、ラブシーンを入れてみました。
R指定じゃなくてもセーフですかね?
これからも所々ラブシーン入れていきたいと思います!




