星祭り(3)
―――――ルファティナ、ルイスと別行動した後――――
「ラピアネ、あれが飴細工だよ!」
来た道を戻り10分程度歩いた先に飴細工の店があった
最初に声を掛けてきた主人の店だ
「あら!さっき見かけた坊っちゃんとお嬢ちゃんだね。飴細工気になるかい?ゆっくり見てってよ」
「はーい、決まったら声掛けますね」
主人は、はいよって言いながら冊子を読み始めた
「ホォルティオ、飴細工って繊細で綺麗ね!街にはこんなに綺麗なものを作る人が居るのね。すごいわ」
「そうだね、小さな芸術品だ。何か欲しいものある?」
「う~ん、こんなにあると迷っちゃうわ」
真剣な顔して飴細工を見て、悩んでいる
「ゆっくり決めたら良いよ。」
僕も何か買おうかな
猫、犬、兎、鶴、ペンギン、猿、白鳥、熊、麒麟、孔雀、薔薇、ガーベラ、チューリップとか様々な飴細工が売っている
作り手はとても器用なんだと思う
どれも繊細で実物のように出来ている
食べるには勿体無いものばかり
「ホォルティオ、私決めたわ!」
これにすると見せられたのは天使が矢を放つ姿の飴細工
前世言う占いとかのデサインで使われてる奴だ
「それだけで良いの?どうせならもう一つ買ってあげるよ」
「それならこの子も!」
ペルシャ猫のような品のよさが分かる飴細工を差し出した
「うん、分かった!
すみません、会計お願いします。」
僕は店主に声を掛けると待ってましたと言わんばかりの笑顔で飴細工を丁寧にラッピングしてくれた
「毎度あり!これもおまけであげるよ、持っていき」
「ありがとうございます!
こっちのがラピアネの分だよね、はい、どうぞ!」
「ホォルティオありがとう!透き通って見える。本当に綺麗ね」
「そうだね!……」
噴水の広場まで先ほど買った飴細工の話をしながら歩いていた
ふと、周囲を見ると大通りの隅の一角に蹲ってるものを見つけた
通りすぎる人々見向きもせず過ぎ去っていく
何とかしないと…!!
「ん?ホォルティオどうしたの?」
「ああ、うん…。ラピアネ、少し此処で待ってて。護衛騎士から離れないで大人しく待ってるんだよ」
「あっ、ホォルティオ…行っちゃった。もう、突然居なくなるとかなんなのよ!」
――――――――――――
僕はラピアネに噴水広場で待っているよう話をして気になった場所まで走っていった
人々行き交う中ぶつからないようにすり抜けていく
ハァハァハァ………
息を整えて目の前にあるものに話しかける
「君、大丈夫?」
え!?と顔を上げて僕を見る顔は見に覚えがあった
完璧油断してたのだ…
パーティーで婚約者との一件からゲーム通りに進んでないことで安心しきっていた
どうしてこんな場所で会うんだろう…
助けようと駆け寄った手前此処で逃げる訳には行かなくなってしまった。
まさかこんな風に出会う事になるなんて…
自分の人のよさに何とも言えない気持ちになった




