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星祭り(1)


――――――ガルシア公爵邸宅



「ねぇ、ホォルティオ。もうすぐ星祭りがあるでしょ?お昼間は街に行けば出店があって賑やかなんだって侍女達に聞いたことあるの。今までに行くのは駄目だって散々言われてたけどホォルティオと一緒に出掛けたいって言ったらお父様あっさり許可してくれたわ!」


星祭りとは、亡くなった人を偲ぶ、年に一度のイベントで

夜は街で一番大きな川に灯籠を流す風習がある


灯籠流しはそれはそれは綺麗で神秘的な光景だと人々は言う


元々は質素な伝統文化だったが、何か取って付ける様に出店や歌劇団やらが毎年催し昼間は賑やかな街並み風景に変わった、まさにお祭り騒ぎ。


そのお陰で他国からの観光客も増えたと聞いている


「星祭りか~、いつもは家族で行ってるけどラピアネが初めて行くなら勿論お供するよ!お姫様の仰せのままに」


護衛騎士の様に姫の手をとってキスを捧げた

ラピアネの反応が面白くてついつい意地悪くなる


「もー、護衛騎士みたいなノリで言わないでよ。ちゃんと婚約者として一緒に楽しみたいの!」


「それなら僕らも一緒に行こうか、ルファティナ。」


「ええ、良いですわね。」


「この4人で行けるなんてとても楽しみだわ!」


「僕もラピアネと一緒に行くの楽しみだよ」


「もう、また不意打ちでそういうこと言うんだから…」


ルイスの一声で4人一緒に星祭りに行くことが決まった


ラピアネは2週間後に開かれる星祭りにわくわくしている姿がとても可愛く思えた



―――――――――――――――――――――


――――星祭り当日―――――


晴天に恵まれて日差しが眩しいお昼前

王宮の馬車がガルシア公爵邸宅に着いた


「ホォルティオ~!!」


あ、また走り出したと思ったら珍しくルイスが制止して大人しく此方に歩いてくる


「ラピアネ今日も元気だね」


「そりゃもちろん、ホォルティオと一緒に出掛け出来るんだもの。夜も楽しみで寝付けなかったわ」


「ふふふ、僕も楽しみだったよ!」


「ルイス、ラピアネいらっしゃい。お父様からお祭りのパンフレット貰ったの。出店やイベントの内容が載っているわ」


姉上は手元にパンフレットを広げて見せた


「それなら馬車の中で計画を立てようか」


ガルシア公爵の馬車で街まで走らせる

王宮から2人、ガルシア公爵家から2人の計4人の護衛騎士を連れて街へ向かう


「私、歌劇団は絶対観たいわ!あと、甘いもの食べたい」


「それなら、一通り出店を見回ってから歌劇団観ると良い時間になるかもね」


「そうだな。人も多そうだし、はぐれないように気をつけるんだぞ、特にラピアネ」


「分かってるわ、ホォルティオの側から離れないようにするもの」


「ふふ、じゃあ手を繋いで歩いてあげるよ。そうじゃないとラピアネは何処かに行ってしまうからね」


「………恥ずかしいけどお願いするわ」


お、珍しく素直に従ってる


「ほら、もう着くわよ、人が沢山いて盛り上がってるわ」


姉上の声に窓の外を観ると大通りには沢山の出店に沢山の人々が行き交えっていた


「わぁー、これがお祭りなの、他国の観光客も沢山いるのね」


着くのを今か今かとうずうずしているお姫様が此処にいた




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