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婚約者の訪問


第一王子殿下の誕生日パーティから一月後――――


「ホォルティオ~!!」


「うん、待ってたよ」


「ラピアネ、転ぶから走らないで!!

ホォル、ラピアネに気をつけて、体当たりするだろうから」


姉上の婚約者ルイス様と僕の婚約者ラピアネをガルシア公爵邸宅に招いた


「―ドス、グッ、わわわっ…もう、ラピアネ!!

ルイス様が走るなって注意してただろう。

僕が受け止められなかったら怪我してるんだからな」


「え~、ホォルティオなら絶対受け止めてくれるって信じてるもの。それとも私のこと避けて怪我させるの?」


「それは…必ず受け止めるけど、タイミングがズレたら受け止めたくても間に合わないかも知れないじゃないか」


「ほら、やっぱり!!心配しなくても大丈夫よ。

しっかりと距離とタイミング図って飛び込んでるんだから!」


な、なんだよ、、

距離とタイミング図って飛び込んでるって…

色々と計算高いな!!


「そんなこと図って飛び込むなんて危ないだろう。ラピアネが怪我したら僕は悲しいよ」


「ごめんなさい~!!!」


「態々図って飛び込まなくても抱き締めて欲しければ言ってくれたら良いんだよ」


「ううっっ、だって言うのは恥ずかしいんだもん。」


「あざとく飛び込んでくるのに、言葉にするのが恥ずかしいとか可愛すぎでしょ」


「~~~~~~~~~~!!!!!」


僕はこの婚約者に心身共に振り回されながらもそれが愛おしいと思ってきたこの頃…


ラピアネの策士に完全に嵌まっている。


それと最近知ったことなんだけど…

ラピアネは褒められたり口説かれるのに弱い


手を繋いだり抱き締めたり頭を撫でられたり些細なスキンシップをするだけで普段のじゃじゃ馬姫が大人しくなる


日々、婚約者の行動、言動が分かって弱点も知ってるので大人しくさせる方法も取得済み


「やっと、大人しくなったね!いいこいいこ!」


「もう!子供扱いしないで!ホォルティオと1つしか変わらないのよ!」


「子供扱いって僕も子供なんだからそんなの分からないし、ただ僕がしてるのは婚約者を可愛がってるだけなんだけど?これを子供扱いしてるって思うなら他のご令嬢にも同じ事しても良いの?」


「あーもう!そういうことじゃない!こんなこと私以外の女にするなんて絶対許さないから!!」


「ふふふっ、勿論、ラピアネ以外にこんなことしたいと思わないよ。ラピアネって本当に猫みたいだね」


「猫?それ見た目がってこと?」


「見た目より中身かな。性格が猫みたい。普段は警戒心強くてシャーシャー周囲に威嚇するのに気を許してる相手にはあちこち付いて回ってくる。なのに素直じゃない遠回しに好意を伝えてくる所とか可愛いなぁって思ってるよ」


「もう!なんでそんな恥ずかしいこと言えるのよ!」


ラピアネは顔真っ赤で涙目になりながら捨て台詞はいて逃げていった


本当の事言ったまでなんだけどな



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