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王子殿下達の婚約話(1)


ーーーーー王室客間にてーーーーー


「さあ、ご令嬢方そちらにお掛け下さい」


第一王子殿下がガルシア公爵令嬢とハントン侯爵令嬢に声を掛ける


第一王子殿下と第二王子殿下は彼女達の向かい側に腰を掛けた


「改めて自己紹介をしようと思う。私はケイン・イースターと申します。パーティーではお二方と話が出来なくて申し訳なかった」


「僕はルイス・イースターと申します。先程は妹ラピアネがガルシア子息に怖い思いをさせて申し訳なかった。僕がしっかり見ていればびっくりさせることも無かっただろうに…。」


「私は、ガルシア公爵令嬢、ルファティナ・ガルシアと申します。この場で第一王子殿下と第二王子殿下にお目に掛かれること大変光栄で御座います。


此方こそホォル、ホォルティオの事を少し目を離した隙があったのでお互い様であったと思っております。私も反省しております。申し訳ございませんでした。」


「あ、い、や、お互い様なら謝らないでくれ。この話は此処で終わりにしよう、うん、そうしよう」


ルファティナが深々と頭を下げると第二王子殿下ルイスが慌てたように止めに入る


「私、私はハントン公爵令嬢、アンナ・ハントンと申します。このような場で第一王子殿下と第二王子殿下にお目に掛かれること大変光栄に御座います。」


ルファティナに続くようにアンナが挨拶を言葉にする


「自己紹介も終わったことだし堅苦しい話し方は止めてしまおう」


「そうだな、これから仲良くなるだろうから気軽に話せと父上に言われそうだ」


第一王子殿下と第二王子殿下の話し方が表面的な堅苦しいものから気を許す者の前で話すような軽い口調に変わった


「分かりました。では普段通りに話させて貰いますね、ねぇ、アンナ」


「そうね、私達も堅苦しい話し方は似合わないわ。それとアンナと、お呼びになって頂いて結構ですのよ」


「ふっははは、アンナ嬢は順応性があっていいと思うよ。私達に気後れすること無く自然体で好感持てる」


「ふふっ、本当にアンナらしいわ、私はそんな簡単に切り替えられないもの。羨ましい限りね。私のこともルファティナとお気軽にお呼び下さいませね」


「ルファティナ様も最初の話し方より柔らかくなってると思うよ。僕は今のルファティナ様の方が好きだな。

顔に感情が出ない令嬢かと思っていたが笑うととても可愛らしいね」



「!!!!!!!!?」「まあまあまあ……!!!」



さらっとルファティナを褒め倒す第二王子殿下ルイス



「ククククッ、ルイスはルファティナ嬢が気になるらしい」


「まあまあ、ルイス殿下はルファが好みなのね!

確かにこう見たらお似合いだわ!」


「えっ、あ、あの、とても光栄に思います…。

ルイス殿下とても嬉しいです。でも、直球に言われると恥ずかしいですわね」



ルファティナが顔を真っ赤にして言葉も儘ならない状態に陥っている

普段のルファティナなら考えられない姿が今、此処にある



「ルファティナ様、僕は遠回しに言葉にするのが苦手だ。だから、思ったことはそのまま伝えている。嘘をつくのも嫌いだから裏表のない言葉通りを信じて貰って構わない。頭脳戦も好きだがそれ以上に対抗戦の方がもっと好きなんだ。言葉と行動で気持ちを伝える事で僕を知ってほしい。また、君の事が知りたいと心から思うよ。」



「……えっと、、は、い、よろしくお願いいたします…」



「キャー、もうこれは告白じゃないの!!」



「クククククッ、これから楽しくなりそうだね。

今まで、令嬢方と話すのを面倒くさいと思ってるルイスにここまで言わせるなんてルファティナ嬢は凄い」



「あら、ではもうこの2人は婚約決定でしょうか?」



「限りなく黒に近いと思うよ。

そうなると私の婚約候補はアンナ嬢になるだろうね」



「あら、私で大丈夫なんですの?」


「謙遜してるつもりかい?

君には国母になるだけの素質が十分ありそうだが…」



「ふふふっ、ケイン殿下のそういう言い回し好感持てますのよ。何だか私と似てるものを感じますもの」



「ックククク、私もアンナ嬢にとても興味が湧いて来たよ」



「あらまぁ、嬉しいですわ。

よろしくお願い致しますね、ケイン殿下」



ニコニコ笑う第一王子殿下とハントン公爵令嬢は腹黒い所が何処と無く似ている


今の二人が将来国王夫妻になると揺るぎない王国を

繁栄する事が出来るであろう


最強バティの誕生に国民は歓迎する未来が見える



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