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王女殿下は策士

周囲の目線が痛い…


僕、目立つこと苦手なのに…


取りあえず何か言わないとだよね


「えーと、第一王女…じゃなくて、ラピアネ様ありがとうございます。貴女にそんな風に評価して頂けてとても光栄で御座います。で、でも、貴女はこの国の第一王女で僕は公爵子息であります。一時的な気持ちでも御応え出来かねるかと存知ます。」


「それは家柄と身分差を重んじて体よく断ってるのかしら?それとも私というただ1人の少女に魅力が無いから断ってるのかしら?国の家柄、立場を気にせず貴方のホォルティオの本当の気持ちを聞かせてくれないの?私はこの場で自分の立場とか身分など関係なく心に正直な気持ちを伝えたのよ。それなのに貴方は正直な気持ちを伝えてくれないのね」


「あ、い、や、あの、、

確かに先ほど伝えた言葉は家柄と身分差を気にして体よく断った言葉だと思って下さって大丈夫です。僕の本当の気持ちを言ったわけではありませんでした。誠実な対応じゃなかったことをお詫び申し上げます。僕の率直な気持ちを言いますと、とても嬉しかったです。可愛らしい方だなと見ていましたが話してみると結構しっかりしたお考えをお持ちですし、自分の気持ちに素直な方なんだなと思います。僕はまだ好きとか嫌いとか分かりません。何せ、姉や従姉しか年の近い令嬢が周りに居ないのでどう接して良いかが分からないのです。」


「そう、それが貴方の本当の気持ちね。それならまだ私にもチャンスがあると言うことで良いわよね?」


「え?えーと、そうなんでしょうか…」


「何?私と仲良くなりたくないの?」


「いえ、仲良くなれる機会があるなら是非お受けします」


「そう、分かったわ!しっかりした言質を貰えてとても嬉しいわ」


ん?言質って言った?

今から何か起こりそうで怖いんだけど…


「お兄様、お願い」


「あ、ああ、分かった…」


第二王子殿下が第一王女ラピアネから離れて国王夫妻を

連れて戻ってくる

それと同時に姉上達がガルシア公爵夫妻とハントン公爵夫妻を連れて戻ってくる


本当に何が始まるの!?お互いの両親家族集まってする事って極々限られてくるよね…?


「…ラピアネ、こんな場所で何してるんだい?」


目の前に国王夫妻と後ろには第一王子殿下、第二王子殿下もいる


「何って、私、こちらのホォルティオ・ガルシアと婚約したいと思っていますの。」


!!!!!!!!?


「先程、ガルシア様に告白しました所、家柄と身分差を気にしなければ私と仲良くなりたいと仲良くなれる機会があるなら是非お受けしますと仰ってくれたわ!」



あ、あれはそういう意味で言ったんじゃないんだけど…

まぁあの流れで違うとは言えないが…


でも、良く考えたらラピアネ様は第一王女だけど上に第一王子殿下と第二王子殿下が居るから王位継承しなくて済むのか

僕は公爵として跡継ぎになるから王女が嫁いで降格するってこと?


ねぇ、早くお父様、お母様戻ってきてよ!!

王族に囲まれた息子を助けて!!!



王女ラピアネは

頭の回転が早く相手の考えを読み先手を打ち自分が優位になることが得意です。

ある意味、第一王子、第二王子より賢いかもしれません



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