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第一王女の一目惚れ


キラキラした青い瞳が僕を見ている

そして話し掛けられた…


現実にあり得ない事が今起こっている

どうしてこうなった!?


「あ、あの、妹が突然申し訳ない。ガルシア子息と目があった瞬間駆け寄って行くなんて僕も思わなくて止めることが出来なかった。僕は第二王子ルイス・イースターでこの子は第一王女ラピアネ・イースターだ。僕もいきなりの事で驚いてるんだ。普段こんな行動しないんだけどね。王族に急に話し掛けられて怖かっただろう?」


第二王子殿下は僕を気遣うように優しく話し掛けてくれた


キラキラした光を纏ってるような金髪に海のような深い青い瞳に整ったキリッとした顔立ちと鍛練をしてるのか引き締まった体つきこれはモテるだろうな…僕でも憧れる方だ


「あっ、えっと、だ、大丈夫です。あ、いや、確かにびっくりしましたけど嫌じゃなかったので気にしないで下さい。」


第二王子殿下が話し掛けられて緊張して辿々しい言葉が出てくる


貴重で光栄なことなのに全く情けない


「私、貴方の事好きよ!とっっても気に入ったわ」


第二王子殿下と話してると横から嘘のような言葉が聞こえてきた


その場にいる全員が第一王女ラピアネに視線を向ける



「ラピアネ、今なんて言った?」



「だーかーらー、ホォルティオ・ガルシアが好きだって言ったの!」



「「「!!!!!!!!!?」」」



第一王女ラピアネが第二王子殿下の問いかけに苛立ったのか大声で答えた


この場にいる僕達だけじゃなく離れた場所で会談してるご子息ご令嬢、その保護者である大人貴族達に聞こえるように


これ、声量間違ったとか苛立ったとかじゃなくてわざと周囲に聞こえるように大声出したんじゃ…


「え、えーと、第一王女殿下にお聞きします。

どうして僕なのでしょうか?」


第一王女を直視できないぐらい今の僕は顔が真っ赤で恥ずかしくて少し嬉しくて複雑な気持ちになっていた


「私の事はラピアネでいいわ。私がどうして貴方が好きか聞きたいのね?正直に言っていいんでしょう?」


僕はコクンと頷く、緊張で声が出てこない


「まず、目が合った時一瞬で惹かれるようだったわ。

貴方のナチュラルブラウンのサラサラした髪にエメラルドグリーンの様な綺麗な目、顔立ちもとても整っていてどっちかと言えば中性的なお顔よね。一瞬だったけど私を見て笑ってくれた時はドキドキしたわ。第一王子のお兄様に群がって来たご令嬢に隅に追いやられている私達を見ていた事も気付いてたわよ。とても心配そうな顔をしていたわね。周りを良く観察してるのよね。自分達の事だけ考えるんじゃなくて周りの事にも気を配る事が出来る優しい人なんだわと思ったの」


お、おお、スラスラとめちゃくちゃ褒められた

良く噛まずに言えたね、さすが王女殿下


告白めいた事言われてるけど夢じゃないよね


僕をちゃんと見ていて気になった理由をしっかり説明されて嬉しくないはずもなく口許が緩んでしまった


周囲の人達も此方の方を向いて話を聞いているし

滅茶苦茶目立ってる僕。どうしたらいい!?

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