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掌編小説日常シリーズ

酔っ払った妻との会話

作者: 屋津摩崎

久しぶり掌編小説シリーズです。

時間の合間に読んで少しでもクスッと笑ってもらえたら嬉しく思います。


6/15

追記しました。

 酔っ払った妻から言われた。


「好きな人とは結婚できないって本当だね」


 なぜ今それを俺に言う?

 ほろ酔い気分だったが一気に酔いが醒めた、動揺を隠すように平常心を装う。


「は?何を言ってんだ?」

「ほらぁ、片想いは実らないって誰かが言ってたから」


 何も考えなしに言ったのか?俺の気も知らずに上機嫌で安物のワインを飲み干す。


「それじゃ何だ?俺は2号か3号か?」

「んーーーー、もちろんパパは1号!」


 皮肉を言ったつもりだがよく分からない返答が返ってきた、普通は好きな人が1号ではないのか?

 もしかして昔の片思いの相手に偶然会ったのか?だがそんな素振りは全くない、同窓会なんてないし、いつも通り休日にこうして一緒に晩酌をしている。


「普通は好きな人が1号じゃねえの?」

「んーー好きな人は3号くらいかな?」


 ますます理解に苦しむ、どういう基準なんだ?好きな人が1番上じゃないのか?


「だって、一度も話した事のない人が1号になんてなれないでしょ?」


 一度も話した事がない?その言葉の理解に苦しむが浮気とかそういうなは無さそうだ。

「こうしてぇ、心置きなく駄弁れる人が1番なんだよね」

 空になった自分のグラスにワインを注ぐ、そしてなぜか俺の方を見ている。視線の先を見ると何も入っていないワイングラスがある。

「俺はワインは苦手なんだが?」

「いっつもビールばっかじゃん、だから腹が出てるって子供達に笑われるんだよ」

 断る権利はなくワインをなみなみと注いでくる。


「こんなに飲めねえよ」

「ざんねーん、返品不可でーす」


 したり顔が腹立だしい。


「おいおい、私の酒が飲めねえって言うのかぁ?」

「世間ではそれをアルハラって言うんだよ」


 この絡み方は完全に酔っ払っている、妻は職場でもこんな風に同僚と絡んでいるのか?

 いや、職場の飲み会では深酒して帰って来た事はない気がする。


「よし!ならそれを飲み干したら君は0号に昇格だ!!」

「ほう、0号と1号はどう違うんだ?」


 上から目線なのは気に入らないが乗ってやろう。


「0号は私の世話を許す!私を寝巻きに着替えさせ、寝室までお姫様抱っこで運ぶのを許してやろう」

 年季の入った中年女性の世話なんて誰が好んでやるか!腹回りの肉を考えろ、お姫様抱っこなんてやったら俺の腰が砕けるわ!


 しかしその挑発的な態度は許せん!!


「いいだろう、0号昇格試験を受けてやる!」

「ひゅーー、カッコ良いよーーー!!」


 しかしワインは俺の口に合わん、一気に飲み干す事が出来ないのが情けない。

「ふふふ、ゆっくりでいいんだよ?ゆっくりと一緒に飲もうぜ」

 その笑い顔に一瞬だけ若い頃の姿がよぎったが、よく見ると年相応のおばさんだった。

 ただ俺はこのままモヤモヤしたものを放っておく事は出来なかった。


「ち、ちなみに、1番好きな人って?」

「ん」


 突然テレビの方を指差す、そこには妻が以前からカッコ良いと言っていた中堅俳優が映っている。


「めっちゃカッコ良い、顔が好みなんだよねー」


 俺はこのテレビに映っている男に張り合って苦手なワインを飲み干そうとしているのか!?

 物凄くしょうもないオチだった。




突発での投稿ですいません。

私が酔った勢いで書いた小説です、中身は無いに等しいですがこんなのが休日の日常かなと思ったりしてます。


追記

加筆しました。オチが落ちてなかったです、モヤモヤしたままですいませんでした。

そして掌編小説なのに1000文字超えていました、これでは短編小説じゃないかと反省してます。

以後気をつけます。

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