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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第4章 ガチャで俺は最強になれるのか?
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第77話 甘いよ、甘すぎるよ…

えーと...おそらく感想を前前話?くらいに新たにいただいてると思うのですが…その感想が表示されてない?反映されてないっぽく、感想についての返信等の対応が出来ておりません。

なので感想をくれた方にこの場をお借りして謝辞をさせていただきます。申し訳ありませんm(_ _)m


「うぅ...入学初日から大変な目に合ったよ...」


机にビタッーと顔を密着させ、伸ばされた腕は手先ら辺だけがダランと垂れている。その姿と声質からゲンナリしているということは明らかだった。


「自業自得だバカ」


そのゲンナリしている奴...元いレオナに俺は優しい言葉をかけることはしない。定められたルールを破る方が悪いからだ。しかも事前にその連絡はちゃんとしているのに...だ。


この教室は扇状のように机が並べられており、その机1つも1人用ではなく3人用の長机となっている。その為...たまたまではあるが割り振られた自分の席はレオナと同じ所だった為、ホームルーム終了後にこうして隣から説教するハメになったわけだ。


「その...大丈夫...?」


そして、幸運なことに俺のもう反対側はフーちゃんの席だった。そのフーちゃんは心配した様子でレオナにそう声をかけている。


「センヤと違って優しい...まるで天使みたいだよ...」

「おい、フーちゃんが天使なら俺はなんなんだよ」

「悪魔」


いい度胸じゃねぇか...


まるでその言い方だと...と思い聞いてみたのだが、レオナは考える素振りを見せることなくそう言い放った。

俺はダランとしているレオナの頬に手を伸ばすと、その頬をおもむろに引っ張る。


「い、いひゃいよへんやー!」


レオナが瞳から若干涙が滲み出したのを見てその手を離す。


「もう!跡が残ったらどうするのさっ!」

「大丈夫だ、お前の面倒は俺が生涯見るからな」


引っ張られた方の頬を擦りながらレオナはそう訴えてきたので俺もすぐにそう答える。すると「う、うぅ...」と言葉にならない言葉を呟きながらレオナの引っ張られていない方の頬も赤く染まっていく。

その姿が可愛らしく自然と笑みがこぼれ、その俺の姿を見てレオナの頬が余計に赤くなり...その姿を見て俺は余計に笑みを浮かべる...というループに入りかけたところで...


「朝からイチャつくなっ!っていうかレオナってやっぱガチャとそういう関係なの!?」


レオナ同様遅刻により怒られた高島の言葉によりそれは中断された。やっぱ...という言い方をしたのは先日のやり取りを遠巻きながらも見ていたからだろう。

レオナはガチャというのが俺のことだと結びついていないのか「ガチャ?」と首を傾げる。だが、それも一瞬のことですぐに「ああ!センヤのことか!!」と理解を示した。


「そうそう...で?実際どうなの??」


高島はあからさまに興味津々といった様子で目を輝かせながらレオナの言葉を待つ。高島だけでなく隣の席のフーちゃんも気になるのかジッと視線をレオナへと向けている。ついでに知らないクラスメイト(主にというかほとんど男子)も耳を傾けている。

というか女子ってこういう恋愛話って大好きだよね…そこは日本でも異世界でも変わらない共通部分なのではないだろうか…?はい、ごめんなさい。冷静に考察していますが、本当はただの現実逃避です...


だって恥ずかしいんだよ!知らない相手ならともかく、知ってる相手にそういった話を目の前でされるのはすごく恥ずかしいんだよ!


「どう...っていう風に聞かれると何て答えたらいいか分からないんだけど…センヤは私にとって理想であり、運命の人...かな?だから自身を持って大好きだって言えるし…センヤ以外の人は私には考えられないかな?」


顔を赤らめ若干恥ずかしそうにしながらも笑顔でハッキリと答えるレオナ。その表情と雰囲気の破壊力は凄まじく、普段は明るく元気というイメージによるギャップは相当なものとなっていた。

周りにいる耳を傾けていた男子はその直球を受け大ダメージを受け、怒りや恨みといった視線を俺へとぶつけてくる。

レオナもアロエもノエルも皆、美少女と呼ぶにふさわしい容姿をしている。それが新たにクラスメイトとして入学してきたのだから、男としてはお近づきになりたいと思うだろう…耳を傾けていたのにもそういった理由があり、そして見事にその思いは玉砕したわけだ...


というか恥ずかしい!何これ顔が熱い!顔が熱いよ!!っていうか聞いた高島本人に至っては甘ったるそうというか今にもなにか吐き出しそうな顔してるんですけど!?


「...ごちそうさまです...その...なんかすいません」


しかもなんか謝ってるし!?なに?なんなのこれもう!?


ホームルームが始まる前に騒動があり、終えた後にまた騒動がある...俺の異世界学園生活は早々に平穏というものとは随分とかけ離れたものとなっていた...



キャラ紹介②

四ノ宮(しのみや) 冬香(ふゆか)

同い年である四ノ宮姉妹の一番下の妹。バスケットボール部に所属しており、他の三姉妹とともに地区の代表に選ばれたり県大会に出場した経験がある。趣味は以外にもゲームで1人用ではなく多人数タイプのオンラインゲームをよくする。

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