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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第3章 ガチャで俺は最強になれるかも?
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第74話 世の中なんて理不尽さ

すいません...なんかサイトの調子が悪いのか、文の一文字目を空白にする機能がなく、いつもより読みにくいかと思いますが...ご了承ください。

今後、直せるようになったら変更しておきます。


「確かにこうして見ると…ボーシュリクスとは違うなぁ…」


俺は少し高いところから街を見渡すとそう呟く。


エアはレンガをベースに使った建物ではあるのだが…その使用しているレンガに違いがあったりなど、変化をつけたものとなっている。


さて...皆はどこにいるのかな…と


俺は【周辺地図(マップ)】と【付着目印(マーカー)】を使い辺りを調べる。


すると...地図上にそれぞれ別に設定しているマーカーが現れる。これにより誰と誰がどこにいる...といったことが分かった。

ちなみにウニとパナは久しぶりに俺達に料理を振る舞えると意気込んでいたメルト達の手伝いの為おらず、ディアボロとベルもボーシュリクスの屋敷で寛いでいるのでここにはいない。


「とりあえず一番近いのはクロコとルアか...ってこれまた珍しい組み合わせだな」


マーカーの指し示す結果に俺は内心苦笑しつつ、そのマーカーが示す場所へと向かった。



「...ってここランジェリーショップじゃねぇか…」


マーカーとマップを頼りに向かった場所はまさかの下着屋さん。しかも、ジョーダー学園という年頃の女の子達が集まる為、需要があるのだろう…まさかの女性下着限定の店である。


うーん...そんな場所に男の俺が入ってもいいものなのだろうか…


と俺がそう店の前で頭を悩ませていたところ...丁度俺の目の前の窓にルアの姿が見えた。ん?何か表情が真剣じみてるようだけど…そんな真剣になるほどのものなのか…?


俺は疑問に思い窓越しに注視して見てみると...


・胸を大きく見せる下着~これであなたも脱貧乳~


.......マジか...。いや...その...マジか.....


言葉にできないとはこの事を言うのだろうか?そう思わせるには充分すぎるほどの心情である。いや、ホントなんというか...その...ルアの胸はナイわけでないのだ…ただ普通ほどあると言われればそうでもなく...それなのに脱貧乳を掲げる代物を真剣に手に取り見ている...そんな姿を見てしまうと本当に言葉が出てこないのだ。


そもそも...あっ.....


窓越しにルアと目が合った。ルアの表情は普段なら絶対に見ることができないと言えるほどに驚愕と動揺が混ざり合ったような表情をしており、俺のことを見ていた。


ここで俺が取るべき行動は一体何が正解なのだろうか?俺には正しい選択が分からない...せめて、せめてギャルゲーのように選択式に答えを提示してくれたのなら…まだ考えようはあっただろう。

だが...ゲームやアニメのと違い、いやゲームやアニメみたいな体験はしているのだが…とにかくこれは現実だ。正しい選択も間違った選択も...選ぶのは俺...自分次第である。


だとすれば…俺の取るべき...選ぶべき選択は...


センヤは逃げだした!


この場からの逃走だっ!!


だが、俺が踵を返してその場から立ち去ろうと足を1歩踏みこんだ瞬間...バシュン...とまるでレールガンのような鋭い電気が走ったような音がした。

踏みこむ為、また踵を返す為に足元付近を見ていた俺は当然、行き先を見据えるべく面をあげる。先ほど聞こえた音に嫌な予感はしていたが…もはやそれはその一連の行動をすると決めていた体の前には無力なものでしかなく...胸をドキリとさせながらも顔をあげることになった。


すると...そこにヤツはいたのだ...


俺の後方にいたはずの存在は...振り向いた俺の前方にいた。そう...回りこまれてしまったのだ。


「...お前...その技は使用回数に制限のある取っておきだろ?今使うべきではないと思うんだが…」


早まる心臓を抑えつつ、震える足を踏みしめて...勇気を持ってあくまで強気な態度で声に出した。魔王どころか魔神すら霞んでしまうんじゃないかと思ってしまうほどに...それほどの存在に俺は勇気を振り絞った。


「ええそうね...でも安心して、今がその時だもの...」


俺の質問にそう答えながらも...その放つプレッシャーは先ほどよりも1割ほど増している。嘘だろ…コイツ...まだギアを上げれるのか...?

俺はそのことを体感的に認識したくないのかいつの間にか冷や汗が流れていた。心臓の音も先程よりもすごい音を奏でている...奏でるといっても観客が静まるような聴き入ってしまうようなものでなく、激しいロックだ。ダイブ、ヘドバン、サークル...何でもござれと言わんばかりの激しく速いビートを刻んでいる。


と、とにかく!逃走という選択が失われた以上、俺はまた新たに次の行動を決める必要がある!その事を考えよう!その事だけを考えるんだ!!まずは会話だ!会話を繋ごう!


「そ、そうか?別にそんなことないと思うけど...なんか、それじゃあまるで俺が敵みたいじゃないか」

「敵よ。まごうとなき悪だわ」

「.......」


む、無理ぃぃぃぃ!!!いや、これもう選択云々のレベルじゃねぇよ!!確定ルート入ってんじゃねぇか完全に!!なんでだ!?逃走か!?そんなに逃げるという選択は間違っていたのか!!?だったら何だ?あそこで「それ似合ってるな」とでも言えば良かったのか??いやそれはないだろ!ってか死んでるよ!今ほど生きてないわその選択は!!てかまず俺悪いことしたか!?してねぇだろ絶対...ん?


...あれ?俺って別に悪いことはしてない...よな?うん!してないじゃん!!


俺はそこまで考えて...よくよく考えてみれば...自分に非はないということに気が付く。自分が悪くないというのならば話は早い、自分の正当性をただ相手に伝えればいいのだ。


「...ちょ、ちょっと待ってくれ...1つ思ったというか確認したいんだが…俺って今回に限っては悪いことしてないんじゃないか?」

「...そうね」


ルアは若干考えたのか少し間があったが…すぐにそう肯定してくれた。


てことは...おっしゃぁぁぁぁ!!!無実!俺は圧倒的無実だぞぉぉぉ!!


内心と...若干顔に出てたかもしれないが…俺はそれはとても大喜びしていた。まさに気分はお祭り状態である。だが、それを一蹴するようにルアは告げる。


「確かに貴方は悪いことはしてないと思うわ…でもそれでも私は貴方を許せないの」

「...え?」

「貴方に非がないとしても...貴方は許せないのよ」

「そんな...理不尽だ...」


俺はルアの言葉にそう言うが...ルアは悪びれた様子を見せることなく言葉を放つ。


「センヤ...理不尽、不平等、不条理...この世界はそんなことばかりよ...それは貴方が教えてくれたことじゃない」


過去の俺を全力でぶん殴りたい…というかもうダメそうだ...なんかルアの手がバチバチし始めてるもの...あぁ...でもこれでやられるのは辛いし理不尽だよなぁ...


「一言だけ言わせてもらうわ…ごめんなさい」

「おぅ...なぁ、ルア?俺も最後に一言いいか?」

「何かしら?」


悪びれた素振りはなかったが…ルアもごめんなさいと思う気持ちがあったようだ。うん、良かった...これで心置き無く伝えれる...


「ルアがアレを着けたところで微乳は微乳だぞ」

「ゴートゥーヘル」


ルアの最後の言葉とともに大量の雷撃を浴びた俺は...当然のように意識を失った...だが、後悔はない。正直でいれたのだ...後悔などなかった。


本当は理不尽すぎてありまくりだけど...



クロコ「...あれ?私の出番は...??」

青藤「悪いな...お前の出番はないんだ。いや、話の都合上出てもおかしくはないのだが…」

クロコ「どうしたの?」

青藤「隠れ巨乳のお前が現れると...ヤツの飛び火がお前にもくる可能性が...」

クロコ「...これで良いよ。命大事に...」

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