表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第3章 ガチャで俺は最強になれるかも?
81/85

第73話 戦いと癒し


とりあえずその後...ジョーダー学園のある『エア』という街にある空き家を1つ購入し、そこに【転移繋穴(ワープホール)】を設置してもらうことにより...そこを通ることによってボーシュリクスのある自宅へと行けるようにした。これにより、メルト達メイド組等も学園に通うことが出来ることとなった。


そして現在何をしているかといえば…


「ボルテックスジャベリン!」

「うぉっ...リバイアガード・アビスッ!!」


突如、斜め後方の空中に出現したワープホールによる穴から放たれた凄まじい雷を纏っている長槍...それを右手を突き出すことで【海竜守護(リバイアガード)】のスキル...海竜の手のひらの形を模した特殊な結界のようなものを出現させる技を使うことにより咄嗟に防ぐ。


(なんてエグい角度から放ちやがる...エラッド(【深青眼改(アズライト・アイ・エラッド)】)がなけりゃ普通にくらってもおかしくないぞ!?)


...と内心で悪態をつきつつ、次の行動を移すために地面を蹴る。それと同時に【二重武器(デュアルウェポン)】を発動させ、神魔海龍装リバイアサンを神魔星龍装ディアボロスへと変える。


(...ショット)


SR(スナイパーライフル)と呼ばれるような形状になっている銃を構え...狙いを定めていたポイントに向かって引き金を引く...


そう...現在、何故か俺はベルと勝負するハメになっていた…



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「あぁー疲れた。マジで疲れた...」


戦闘が終わるや否や、緊張によるものもあるのだろう...畳み掛けるように疲れがドッと押し寄せてきて、俺はその場にしゃがみ込む。

辺りを見渡せば…今の戦闘による被害で、地形がところどころ変わっている。まぁ...ベルのワープホールにより、被害が出ても大丈夫な場所へと来たのでそこら辺の心配はないが…


「ハハッ!!やるじゃねぇかセンヤ!まさかここまでとは思わなかったぜ!!」


そしてそんな俺の背中をバンバンと叩きながらディアボロは今の俺とベルの戦闘を褒めてくれた。いや、それはいいがそんな強く叩かれると背中が痛いんですけど...


「なら現在進行形で疲労している俺に追加攻撃するのをやめてもらおうか」

「おぉ?あぁ、ワリィワリィ!」


ディアボロはそう言ってバンバンと背中を2回叩く。おい...だから叩くなって...


「お疲れ様ですセンヤ様」

「お疲れ様です。ふふ...それでは私が回復魔法をかけましょうか?」


そこにウニとパナがやって来る。ウニはタオルを持っており、パナはにこやかな笑みを浮かべている。


「頼むわ」

「はい、わかりました」


なのでそう申し出てくれたパナにお願いする。するとパナは明るい声でそう返事をし...それと同時に何故か後頭部にモニョン...という柔らかい何かに包まれている感覚に陥る。さらに視界の中で分かったことは...俺の両肩から左右それぞれの手が伸びており、それらは俺の胸前で軽く絡まり合っている。

つまり、これはというか感触ですでに理解していたが…俺の後頭部を包み込むように押しつけているこの感触は...十中八九パナの胸だろう。


「…おい、柔らかいものが当たってるぞ」

「ふふ...当ててるんですよ?」


俺は一応、忠告するようにそう言ったのだが...当の本人はさもそれが当然であるらしく、にこやかに微笑むだけで恥ずかしがるような素振りもない。

そうか…当てているのなら仕方ないな、うん。俺も一応言葉で言ったし、こっから先はただのご褒美イベントだと思っておこう。

後頭部による暖かくて気持ちの良い感触は先ほどまで抱いていたディアボロによる悪感情を緩和させてくれるには充分だった...のだが...


「お、いいなぁ...ちょっと代わってくれよ」

「黙れ殺すぞ」


ニヤニヤしながらそう言ってくるディアボロに再び悪感情が芽生えるとともに...そんなことを言い出したディアボロに即答する。ふざけんな!この祝福は俺のもんだ!!


「ふざけんな!この祝福は俺のもんだ!!」

「センヤ様、声に出ていますよ…」

「えっ?」


溜息混じりにそう言うウニの言葉に俺は思わずそちらを向く。


「ふふ...ありがとうございます」


パナがそう言うとともに再び後頭部に柔らかい感触が訪れる。しかも先ほどよりも押し付けられているおり...


そうか…俺、声に出てたんだ.....うん、まぁ、仕方ないな。


「ところで他の皆は?」


ここにいるのはウニとパナ、ベルとディアボロに俺を合わせた5人だ。つまり残りのメンバーはどこか別の場所にいることになる。

すると、俺の質問にウニが答えてくれた。


「エアの街を探索しに行ってますね。外観や売ってるものもボーシュリクスと違いますし、みんな...特にレオナとルカはそれはもう勢いよく飛び出していきました」


あぁ...ウチの元気っ子ツートップだもんなぁ…その光景が容易く想像できるよ...


「それじゃあ...俺達も街に繰り出すか...」

「そうですね」


クスクスと笑いながらそう言うウニ。ん?でも街に行くってことはこの至福の時間も無くなるわけだよな??


「あ、でもあと20分...いや10分後に行こう!」

「...そうですね」


同じ言葉のはずなのに先ほどまでと違いものすごくこう...冷たさを感じる。うん、ウニの目が正直怖い...


でも逃げない!俺は逃げないぞ!!


そう心の中で意気込んだものの...数十秒後にはごめんなさいと頭を下げている男がいることをまだ俺は知らなかった…



ウニちゃん怒ると怖いんよ…ちな怒らせるとヤバイランキング

1位パナ(蘇生できる...あ、察し)

2位ルア(肉体的ダメージ)

3位ウニ(怖い)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ