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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第1章 ガチャで俺は最強になる?
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第7話 フラグって何で存在するかなぁ…

いよいよ、センヤが戦います…

「へぇー、ちゃんと通り道のような道があるんだな…」


 俺達が崖沿いに移動してきて平坦な場所にたどり着くと、そこには人の行き来が頻繁にあるのだろう草の生えていない地面が道のように続いていた…


 反対方向に目を向けると地面が剥き出しになっているところが坂道に続いている。


「これが本来のルートなんだろうな。」


 俺達は森に向けて出発する。


「あっそうだ!ウニ、この時間を覚えておいてくれないか?」


 俺はデジタル腕時計をウニに見せる。


「6/2.14:47.38ですね…はい、覚えました。」

「これは俺の世界の時間なんだ…何日いたかの目安にしたいんだよ…」

「わかりました。精密時計のおかげで正確に時間がわかるので安心してください。」

「頼りにしてる…それじゃあ、国に着くまであとどれくらいかわかるか?」

「えーと、この世界の時間自体はセンヤ様の時計と一致しますので…あと3時間ほどですね。」

「良かった…じゃあ夜になる前には着けそうだな」

「そうですね。」


 俺達はその後、特に何事もなかったわけじゃないが…まぁ、順調に進み2時間ほどで森の前にたどり着く。


「うわー!近くで見ると大っきいねー!」

「そうだな…」


 かなりの高さがある木がビッシリと生えている。


「これは森のトンネルだな…」


 道は森の中に続いており、木々が絡み合いトンネルができている。


「あっ、ここからは歩いて行くからな。」

「「「え!?」」」


 おい、お前ら…


「センヤ…どうして歩く必要があるの?」

「そうだよー、なんで歩くのー?」

「…あっ!センヤ様のスキルが使えないからですね?」

「ウニが正解。俺の深青眼のスキルじゃこのトンネル内を見るには範囲が狭すぎるんだ…人を見つけた時には遅いんだよ。」

「見つかったら問題あるのー?」

「俺達がすごいやつだとバレる。さすがに何の情報もない状況で騒がれるのは非常にマズイ…だから、ここからは歩いて行く。」

「なるほどー」

「それもそうね…」

「わかりました。」


 3人共納得したようだ。


「というわけでお前らとは少しお別れだ…」

「マスター!必要な時はいつでも呼んでください!」

「アルジ、イツデモヨンデ。」


「まぁ、夜飯は食べさせるからその時にまたな…」


 俺は2体をカードに戻してしまう。


「じゃあ行くか。」


 俺達は歩き出す。


 そして、少し時間が経ったころ…


「ギャギャア!」


 森の中から魔物が飛び出す。


 身長は1メートルほどで手には棍棒を持っているそいつを中級・・鑑定で調べてみると…


 ・ゴブリン:レベル3:知能があり、集団行動や罠なども使ってくる。


 ゴブリンだった…


「おい、ウニ。ゴブリンが何て言ってるかわかるか?」

「わかりませんね…ハチコウ様やユーガ様の言葉がわかるのはセンヤ様に召喚されたからですので…」

「そうなのか…ってウニ!ハチコウとユーガにも様をつけるのかよ!?」

「センヤ様が呼び捨てを望むのであれば…そのようにしますが?」

「いや、ウニが呼びやすいならそれでいいんだが…」


 俺はゴブリンを見る。ゴブリンはこちらを見たまま動かない…


「センヤー、倒しちゃていいー?」

「いや、俺が倒すから皆は待機しててくれ…」

「りょーかーい。」


 俺は皆に指示を出すと一歩前へ踏み出す。


 さて…ゴブリンよ。初心者を相手にするには運が悪かったな!


 俺は草鞭の剣を出現させると、そのままゴブリン目掛けて横に薙ぎ払う!


「ギャ!?」


 俺の狙い通り剣は鞭のように伸びていき…


「ギャ…」


 スパン!……ゴトッ!


 ゴブリンの首を斬り落とした。


 その時、俺の頭の中に某ドラゴンが頭に付く有名なRPGのレベルアップ音が鳴り響く。


 さらに俺は、ヒュッと剣を振り下ろすと…


 ガンッ!ガラララ


 目の前の、少し色の変わっていた地面を壊す…


「「「ギャギャ!?」」」


 そこには複数のゴブリンがいた…


「リーフカッター、リーフカッター、リーフカッター…」


 俺は穴の上からゴブリン共に先ほど覚えた草魔法:リーフカッターをお見舞いしていく…ゴブリンが死ぬまでな…。


「センヤ…よくわかったわね?」

「うん?あぁ…深青眼で見えたんだ。」


 確かにトンネルにはなっているが…それでも高さ10メートルほどあるので高さギリギリに置いていたのだ…そしたら、その高さからは違和感を感じる地面があり…その先にゴブリンが現れたため落とし穴だと思った。というわけだ…


 3人に説明すると皆納得した。


「さて、ゴブリン共を倒したわけだが…」


 倒したゴブリン共が光の粒子となり消えていき…ドロップアイテムとお金が落ちている。


 ちなみにウニの話だとこの世界は魔物を倒すと硬貨が出るため紙幣が存在していないらしく硬貨=コインでお金のやり取りをしているらしい。


 穴銅貨=1円

 銅貨=5円

 大銅貨=10円

 穴銀貨=50円

 銀貨=100円

 大銀貨=500円

 穴金貨=1000円

 金貨=5千円

 大金貨=1万円

 穴白金貨=5万円

 白金貨=10万円

 大白金貨=100万円


 となっている。穴〜貨となっているのは硬貨の真ん中に穴が開いているものだ…穴銀貨=50円玉と思えばわかりやすいだろうか?


 商品の売買の際には100円の商品なら100硬貨と言うらしく支払うのは銀貨1枚。2500円の商品なら2500硬貨と言い、支払うのは穴金貨2枚と大銀貨1枚となっているらしい。


 今、ゴブリン共を倒して得た合計硬貨が1800硬貨、つまり1800円だ…


 魔物狩りが主体である冒険者って結構オイシイ職業かもしれない…。


 ドロップアイテムは手札変化を使いカード化させていく、そして新たな発見が…


 種類:素材カード★1

 名称:ゴブリンの皮

 説明:ゴブリンから取れる皮。


 そう、扱いが素材・・カードとなっているのだ…周りの色も橙色と新しい色になっている。


「魔物の素材だと、オレンジのカードになるんだな…」

「ガチャガチャのスキルだと素材は出ませんからね…」


 今回、回収したドロップアイテムは以下の通りとなった。


 ・素材カード★1:ゴブリンの皮×3

 ・素材カード★1:ゴブリンの骨×3

 ・素材カード★1:ゴブリンの血×2

 ・素材カード★1:ゴブリンの肉×6

 ・素材カード★2:ゴブリンの頭殻×1

 ・道具カード★1:薬草×2


 あとはこの…


 種類:武器カード★1

 名称:木の棍棒・攻撃+8

 分類:棍=クラブ

 説明:木で作られた棍棒。装備制限なし。


 となった。俺が倒したゴブリンは6体だから、どうやら1体につき3個ドロップアイテムを落とすようだ…


 次に俺はガチャガチャを発動させ、先ほど使わなかったカード強化の項目を出す。


 そして素材カードのゴブリンの肉を1つ…


「おっ、やっぱ使えるな」


 技能スキルの中級鑑定の強化素材にする。


 するとバーがあり、そのバーのゲージが少し満たされる。


「やっぱ、この程度の素材じゃダメだなぁ。全然上がらねぇ」


 そう、実はスキルには熟練度とレベルが存在する。そして…レベルマックスにすると特定の素材を使うことで上のランクに進化させることができるのだ!


 熟練度は高ければ高いほどレベルが上がりやすくなり、何度も何度も使うことでスキルが進化するため…普通の人々はその仕組みに気付かなかったのだ。とウニが言っていた。


 さらにウニが言うには…職業等によっては上位互換のスキルはポイント消費により可能なため、ポイントを消費してさらに強くする考え方が一般的になってしまったらしい…


 あと、先ほどの強化によるスキルのレベルの上げ方は俺にしかできない反則みたいなものなので、その代わりに進化させる時は特定の素材が必要である。


 中級鑑定の必要な進化素材は、どれでもいいが★4以上の素材100個となっている。


 ちなみに例外の方法もあり、同技能カードを持っている場合レベル関係なしに進化素材として進化が可能である。

 俺の鑑定スキルが中級鑑定スキルになっているのも、カード進化によりもう1つの鑑定を素材としたからだ。


「改めて思うわ…センヤの固有スキルはチートだって…」

「そうだよねー…チートすぎるよー!」

「私はもう考えるのを止めました…」

「いやいや!お前らのスキルも十分チートだから!!」


 俺は3人に対して主張する。


 3人はそう言われればそうなんだけど…と言いたげな顔をしている。なので…


「考え方を変えようぜ?俺達はチートの集まりなんだから楽に冒頭ができるって…」


 俺は3人に対してそう言う。すると3人も…


「それもそうね…」

「そうだよねー!」

「そうですね。」


 3人の顔が明るくなり、言葉を述べる。


「そうそう、そんなピンチになりそうなことなんて俺達にはねぇよ!」


 と俺がそう言うと…


 バキッ!バキバキッ!!


「フガーーー!!」


 目の前に6メートルほどの魔物が現れる。


 今思えばフラグだったな、あのセリフ…



無事フラグが立ちましたねー。センヤ達はどうなるんですかねー?


次回、「サイクロプス死す」

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