第6話 ハイスペックウニちゃん!
ウニのステータスが明らかに…
け、掲載するのを忘れてた訳じゃないんだからね!?
ハチコウの召喚が長くね?と思われてる方がいるかもしれませんが…今回の話の終わりの間くらいに二回ほどハチコウの召喚分の魔力をセンヤは消費しています。通常の召喚ではなく、センヤの固有スキルでの召喚になるため設定次第では時間が来れば消えるようにもできます。
「じゃあ、残りも回すからな。」
俺は残り9回分を回す。結果は…
・★3=赤2、紫2、無1
・★2=緑2、無1
・★1=黄1
となった。
ちなみにマーペントの下の方、左右両方に凹みがあり、それぞれカプセルを5個ずつ置けるようになっている。
俺は魔法と技能以外を開けていく。
種類:防具カード★1
名称:皮の盾・防御+5
分類:盾=シールド
説明:魔物の皮で作られた盾。
種類:道具カード★2
名称:シビレ草
説明:食べると麻痺する。
種類:道具カード★3
名称:下級回復薬
説明:調合された薬。飲むと体力を回復する。
種類:武器カード★3
名称:鋼の槍・攻撃+27
分類:槍=ランス
説明:鋼で作られた槍。装備制限なし。
種類:武器カード★3
名称:鋼の細剣・攻撃+21
分類:細剣=レイピア
説明:鋼で作られた細剣。装備制限なし。
「あっセンヤ様…私このレイピア使ってもよろしいでしょうか?」
最後に開けた武器カプセルの鋼の細剣を指差してルアが言う。
「別にいいぞー…ほれ。」
俺はレイピアを物体化させてウニに渡す。
「ありがとうございます。」
「どういたしましてだ。」
さて、残りは魔法と技能それぞれ2つずつなわけだが…やっぱりレア度的に魔法から開けるか…。
種類:魔法カード★2
名称:木魔法『ウッドシールド』
消費:20
説明:木のツルなどで盾を作る。
種類:魔法カード★2
名称:草魔法『リーフカッター』
消費:10
説明:切れ味の鋭い葉っぱを投擲する。
「なぁ、木魔法と草魔法って何が違うんだ?」
「実は魔法の分類について具体的な解明はされておりません…」
「そうなのか?」
「職業とかにも関係してるんじゃないかって話もあるよー。職業が農業者の人って草魔法は覚えれるけど木魔法は覚えられないんだー。」
「へぇー、そういうのがあるのか…って俺、召喚士だけど水魔法覚えられたぞ?」
「レベルアップなどをするとSP、ステータス表記だとポイントというのが貰えます。それを消費して対価の魔法スキルや技能スキルを覚えることができるんです。」
「多分センヤの固有スキルで魔法とかを覚える場合、その消費が必要ないのよ…。」
「あとは、職業ごとにレベルアップした時にスキルを習得できるときがあるよー。さっき言ってた農業者はレベルアップで草魔法を覚えるけど、木魔法はポイントを消費しないと覚えられないんだー。」
3人の説明を聞いて俺は理解する。簡単に言えばガチャを回す時の消費する獅子竜石やメダルがポイントの代わりを果たしてるってことだ。他の人と別の対価を払っていると考えれば納得できる。
だが、ステータスを見るに俺も20ポイント持ってるから…おそらくレベルアップした時もポイント貰えると思う…。
「3人のおかげで理解できた。それじゃあもう1つ実験させてくれ…ウニが木魔法を覚えられるか試してみる。」
「センヤ様…それはさすがに…」
俺は木魔法をタッチする。そして、ウニが覚えるように念じてみる。すると…
『ウニが木魔法スキル:リーフシールドを習得しました!』
「あっ…できちゃった…。」
「あっ…できましたね…。」
「え?ウニ、木魔法覚えれたのー?」
「はい…覚えられました…。」
俺はガチャガチャのスキルからカード一覧を開きウニのステータスを見せてやる。
名前:ウニ
性別♀・年齢16・種族:半霊人【妖精族】
職業:・秘書・空きスロット2
異名:氷のサポーター・レベル:1
体力:300
魔力:350
攻撃:300
防御:300
敏捷:350
耐性:300
幸運:150
固有スキル:言語理解・高速演算・精密時計・世界地図
特殊スキル:家政婦
スキル:木、氷、生活魔法、上級鑑定、書記、細剣
称号:完璧秘書
えっ…ウニってこんなにすごかったんだ。カード化したときに攻撃とかのステータスをチラっと見ただけだから知らなかった…。
「すごいな…」
「すごいわね…」
「すごいね…」
俺達が感想を述べるとウニは照れ顔で
「あ、ありがとうございます…」
と礼を言う…うん、美少女だし本当ハイスペックだと思います!
「それじゃあ、技能カプセルも開けるぞ。」
俺は残り2つの技能カプセルを開ける。
種類:技能カード★3
名称:鑑定
説明:道具や生物などを鑑定できる。鑑定してもわからないものもある。
種類:技能カード★3
名称:鑑定
説明:道具や生物などを鑑定できる。鑑定してもわからないものもある。
「「「「あっ…」」」」
まさかの4人ともハモる。それも仕方がない、だって被ると思わないじゃん…。
「まさか…被るとはな…」
「そうですね…」
「そうね…」
「ある意味すごい確率だよねー…」
「とりあえず、1つ習得するか…」
俺はカードをタッチしてスキルを習得する。
『技能スキル:鑑定を習得しました。』
鑑定を発動させてウニ達を見るが…
〈この鑑定ではわかりません。〉
と表示が出る。俺は手札召喚で薬草を出して鑑定してみる。
〈薬草:食べると体力が回復する。〉
薬草を戻して、今度は下級回復薬を出して鑑定してみる。
〈回復薬:飲むと体力が回復する。〉
あっ、下級って表示がされない。
「なぁ、ウニの上級鑑定でこの回復薬を鑑定するとどうなるんだ?」
「えーとですね…下級回復薬、飲むと体力が回復する。小さな傷程度であれば直接かければ治る。と表示されていますね。」
「じゃあ商売やるなら多分、中級鑑定は必要だな。」
「どうしてー?」
「俺の鑑定スキルじゃ、回復薬としか表示されないんだよ…」
「なるほどー、確かに鑑定だけだと厳しいね。」
「ちなみにウニの上級鑑定スキルだと俺達のことって調べられるのか?俺の鑑定スキルだと表示自体がされなくてな…」
「調べられますね。ステータスの固有スキルと特殊スキルは所持してるのはわかるんですが…所持してることしかわかりません。あとは称号も表示されません…。」
「そうなのか?固有スキルがわからないのは助かるな…俺達のことが相手にバレない。」
「そうですね。逆に相手が固有スキル持ちとわかるだけでも対策が取れると思います。」
「そうだな。」
「そーいえば、センヤとウニとルアの固有スキルってどういうのなの?」
「そーいや、説明してなかったな。俺も文章では知ってるがウニの上級鑑定でもわからないんじゃお互い説明しておいた方がいいかもな…」
「それじゃあ私のスキルから説明するよー!」
レオナが元気良く挙手しながら答える。
俺は頼むとレオナに答えるとレオナは説明を始める。
「私の固有スキルの1つ目は合成魔法!自分の持ってる魔法と魔法を組み合わせることができるよー!」
そう言いながら、レオナは水と風を合わせた手のひらサイズの渦を作る。
「こんな感じに簡単なものなら魔法名もいらないよー!というか合成魔法には無詠唱のスキルもあるから元々必要ないんだけどね。」
レオナはニャハハと笑いながら話す。
「2つ目のスキルは吸血鬼!牙から血を取り込むことで一時的にステータスを上げることができるよー!後は夜や暗いところでも目が良く見えるよー!」
レオナは自分の歯を犬歯のような可愛らしい牙に変化させそれを指差しながら答える。
「だから必要な時はセンヤの血を吸わせてねー」
最後にそんなことを言う。
「考えておく…」
「そこは良いよって即答してよー!」
レオナは何か言ってくるが…
察してくれ照れ隠しなんだよ!異世界物の個人的にちょっと憧れるシチュなんだよ吸血って!
レオナは私は終わりと言わんばかりに満足な顔をしている。
「じゃあ、次は私ね…」
ルアが言う。
「私の固有スキルは水流乱舞と海鮮天国よ。水流乱舞は水ならなんでも自在に操れるわ…今は水がないから実演できないけれど…淡水でも海水でも操ることができるわ…。2つ目の海鮮天国は特殊なスキルね…こちらは水流乱舞のように言葉で説明するのが難しいから実演したいのだけれど…こちらも今は無理ね。まず水生系統の魔物がいないと使えないのよ…。だから私の説明は終わりね…」
ルアは申し訳なさそうに話を終える。
俺は文章のみでならルアのスキルを知っているが確かに言葉で説明するのは難しいだろう。
ルアの海鮮天国は水生系統の生物と契約して、その力を借りる、又は召喚するというものだ。外の世界に来たばかりなので契約している魔物がいないのだろう…
水のブレスを吐ける魔物と契約すれば、水のブレスを吐けるようになるし、硬い甲殻を持つ魔物と契約すれば、その甲殻を再現できるという…本来ならかなり強いスキルなのだ…。
「じゃあ、次は私の固有スキルですね。」
コホンと喉を整えてウニが説明を始める。
「私の固有スキルは4つあるのですが…そこまで複雑なスキルではないので簡単に説明させていただきます。まず…言語理解ですが、その名の通り人、魔物の基本的な言葉を話し理解することができます。2つ目のスキル、高速演算は色々な計算を素早く行うことができます。3つ目のスキル、精密時計は正確な時間がわかります。4つ目のスキル、世界地図はその名の通りこの世界の地図がわかります。以上が私の固有スキルです。」
ウニはとてもわかりやすく簡単に説明してくれた…さすが完璧秘書。
「あっウニ。一応、特殊スキルの説明も頼めるか?」
「わかりました…私の持ってる特殊スキル、家政婦は…料理・洗濯・掃除・裁縫・の複合スキルで、そのスキル単体よりも効果が高くなっています…。」
俺がウニに頼むとウニはスキルの説明をしてくれる。
「最後は俺の番…と言いたいんだが先にユーガの固有スキルを説明しよう。」
俺がそう言うとルアとレオナは、グルンと持ってるの!?と言わんばかりの顔でユーガの顔を見る。
「アルジ…オレガ…セツメイスル?」
「いいよ。ユーガは話すの苦手だからな、俺が説明するよ。」
「アルジ、アリガトウ。」
「気にすんな。それでユーガの固有スキルは鉱石再生っていうスキルなんだが…その名の通り鉱石があれば壊れた体を再生できる。以上だ!」
俺は簡単にユーガのスキルを説明する。
「じゃあ、最後に俺の固有スキルなわけだが…俺のスキルの1つは不明不定箱。これの説明はいいだろう?他の手札召喚と手札変化はその名の通りカードにある物を召喚できることと道具などをカードに変化できるっていうスキルだ。後はウニと同じく言語理解を持っている…。特殊スキルの深青眼は空眼と近眼の複合スキルだな…今のとこ最大で半径1キロメートルの範囲を確認できるが、広すぎるとわからないから今は100メートルほどにしてるけどな…その範囲内だと拡大もできる。…こんなところか?」
俺は自分のスキルも説明する。
その頃には崖沿いも下り終わり平坦な道に出ていた…
次回、あの男が魔物を倒す…