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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第3章 ガチャで俺は最強になれるかも?
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第61話 ペントとかのお陰ですごい旅が楽なんだが…

こんな感じで道中過ごしています。そんなとあるセンヤ達のお話です。


「ノエル、あなた人狼でしょ?」


緊張した表情になりながらもルアは確かめるようにそう言う。


「私は占い師だ、最初のパナだって見事的中させただろう?」


ノエルは表情を変えることなく淡々とした口調でそう答えた。


そう、ルア達が現在やっているのは俺のスマホアプリに入っていた『人狼』というTRPGである。トークRPG...つまりは話し合いで楽しむRPGなのである。

本来なら出来ないのであろうが…ペントという優秀なロボット?のお陰でそれを成すことが出来ている。ペントが自分の能力を証明する際に俺のスマホに内蔵された音楽を再生することができていた。なので俺はネットを使うソシャゲは無理でも既に全てのデータがダウンロードにより内蔵されたアプリなら出来るのでは?と思い、試したところ成功したのである。


俺は学校まで結構な距離があり、雨の日または冬季期間で自転車が使えないときは電車を利用していた。

その為、チェスやトランプなどのダウンロードタイプの時間つぶしアプリがそこそこ入っている。そんな中でも1番人気のアプリは大勢でも楽しむことの出来る人狼ゲームと...


「出目は3...ならここのお店を買う」

「ちょっと待って!そこ買ったら3件目じゃん!!」


ピュアの発言に対し意を唱えたレオナだったが、当然ピュアがその言葉を聞き入れる訳がなく...ピュアは自身が使っているキャラクターを操作し、目的地のマスへと止まり、そのまだ誰にも買われていないお店を購入し...ドドン、ドドンと他に購入した同じエリアのお店が大きくなる。


「いやぁぁぁ!!」

「3件目...あそこのエリアには止まりたくない...止まりたくないけど…うぅ...【未来予感(フューチャーフィーリング)】に反応が...」


ピュアが3件目の店を購入し、レオナが悲鳴を上げ、クロコは...固有スキルの未来予感が何やら良くない反応を示したようだ...


そう、ルア達がやっている人狼と違い俺達がやって今やっているのは『いただきますストリート』通称『いたスト』と呼ばれるパーティゲームだ。

サイコロの出目に従い進んだマスに止まり、お店を買ったりカードを引いたりしてゲームを進めていき、最終的に自分の総資産が目標金額を越えた上で1番早く王城に辿りついた者が勝者というゲームだ。

このゲームのおもしろいところは、たとえ誰よりも総資産を持っていたとしても、他の者が目標金額より総資産が越えている状態で1番最初に王城へと辿りけばそいつが勝者となるところだ。サイコロにより進む数が決まってしまうため、目標金額を1番最初に越えたのに、低い出目が出続けて勝てない...というのも中々おきてしまう。

知略と運によるゲームなのだ。


今ハチコウによる狼車に乗っているのは俺を除き、ウニ、レオナ、ルア、アロエ、アビス、ルカ、ノエル、パナ、クロコ、スネーク、ネビロス、ジーク、オロチのクランブルーのメンバーに護衛としてエルガーとソルト、世話係としてスカーレットとソニア。それに護衛を兼ねて一緒に行くと約束したウェルナとピュアを含めた20名だ。

普通なら退屈でしかない道中なのかもしれないが...俺の持ってきたスマホ、そしてペントのおかげで随分と楽しい旅を送ることができる。

ウェルナが最高だと大はしゃぎするくらいなのだから本来は相当退屈なのだろう。


「んー、そろそろお昼にするか...」


お腹が空いてきたことと何となくの時間の感覚でお昼休憩にすることを決める。

そしてそれを伝えるために御車台へと続くドアを開く。


「そろそろお昼休憩にしようと思う。近くで良い感じの場所があれば停まってくれ」

「わかりました」


椅子に座りハチコウに行先を支持しているウニにそう伝える。


「特に異常もないっすかね」


ウニの座る長めの椅子。その後ろにある1人用の椅子に座っているソルトがこれといった異常のないことを教えてくれる。

ソルトとエルガーは交代で見張りをしてくれてはいるがそれも仕方のないことだ。何せ馬代わりに馬車を引いているのはハチコウである。グランディートウルフと呼ばれる強者の存在に寄りつく魔物はいないため、護衛としての役割を果たす機会は今のところなかった。


魔物に襲われることもなく、時間つぶしの娯楽品もある。手札変化(カードチェンジ)次元倉庫(ポータルボックス)による食材や料理によって道中でも美味しいご飯が食べれるし、魔法等をを使った簡単な即席風呂により毎日お風呂に入ることもできる為...とても快適な旅を過ごすことが出来ていた。


いつもと違う風景を楽しめつつ、これだけの快適に過ごせる旅というのはとても良いものだった。


本来なら道中に寄った町なんかのお話を書くのでしょうが...目的をジョーダー学園と定めており、そこに行くことを第1としている為、観光等をしておりません。故に道中に寄った町や国なんかのお話は今後また寄った時などに書かせていただきます。故に次回かその次には学園到着!

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