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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第3章 ガチャで俺は最強になれるかも?
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第55話 2人の女神

すいません、今回いつもよりも短いです。


女神...女神か.....


女神ってことはピュアはアビスと同じ存在ということだろう。

アビスは万能の女神だった。だから他の何かの女神がいる…というのは想像していなかったわけではない。


だけど...女神ってのはそんな簡単に出くわすような存在か?...違うだろう。アビスを見てて思うが…あんなレベルの存在がほいほいとそこら辺にいる方がおかしい。

俺の幸運がピュアとの出会いを可能にした...そう考える方が自然に思える...


「ピュアはアビスと同等の存在と考えていいのか?」


もしかしたら上下関係や階級のようなものがあるのかもしれないので俺は聞いてみる。


「うん。私とアビスは同じ。戦えば優劣はあるけど女神としての位は皆一緒...それより驚いた。どうしてアビスのことを知ってるの?」


.....なるほど。そこまでの力はないか…ならアビスの事も...うーん.....


「...それなら、先に教えて欲しいだけど...どうしてここに?」


ここにピュアがいる理由を聞いてみる。


「神界に戻れなくなったから」

「それはどうしてだ?」

「...時を逃した」


ふむ...アビスと同じか...


「そうか...アビスを知ってる理由なんだがな…そ「それは我がセンヤの前に現れたからだ」」


俺の言葉を遮る声は後ろから声が聞こえたので、そちらに目を向けると...テーブルのに座り足を組んでるアビスの姿があった…片手に食べかけの肉を持ちながら...


台無しである。台無しであるが…それもアビスらしいといえばアビスらしくはある。


「アビス...」


ピュアはアビスの姿を見て呟く。それに対しアビスは「ふっ...」と少し笑い、澄ましたような顔をする。その口の横には食べている肉にかけられているソースがついている。


「久しぶりだなピュア...元気であったか?」

「...ああー...アビス?とりあえずテーブルから降りようか...ここ王城だし...見られると追い出されるかもしれないぞ?」

「ふっ...知れたこと。この我が権力などに屈する筈が...」

「それじゃあ...新作のお菓子を作ろうと思ったけどアビスはいらないかな...?権力に屈しないような存在なら「食べるっ!!」」


必要ないだろ?...とそう言おうとするが...俺の言葉を遮りアビスはテーブルから慌てて飛び降りた。


「はぁ...お前はまったく.....」


ため息を吐きながらもアビスの口付近についてるソースを拭いてやる。


「なっ...!なっな.....」


アビスは恥ずかしかったのだろう。慌ててそう言いながら後ずさった。

まぁ、これもちょっとした罰のようなものだ。今の俺の行動がアビスにとって恥ずかしいことであることは知っていたので完全にわざとである。


「...アビスとセンヤ、仲がいい」


ピュアは観察するように今の一連の流れを見るとそう口にする。さらにピュアは疑問を浮かべるように顔を少し傾げながら聞いてくる。


「そういえば...どうしてアビスはここにいるの?」


ピュアの質問は至極当然だろう。だから俺とアビスはピュアにこれまでの経緯を伝える。



「そう。そんなことが...」


話していて思ったのだが、アビスと出会ってから半年以上が経っているのだと改めて時間の流れの早さに感慨深い気持ちになったりもした。


「うむ。なので我はセンヤ達と行動をともにしている」


だが、それでもピュアはまだ疑問を浮かべているというか納得ができていないようだった。というのも...ピュアにこれまでの経緯を話している際にアビスの昔のことを聞くことができたのだが…


過去のアビスは1人でいることを好み、他の女神との交流もあまりしなかったそうなのだ。コミニュケーションに欠けているとか、会話をすることが嫌い...というわけではなくただ、単純に1人でいる時間の方が好きだったらしいのだ。


ピュアにとってのアビスという女神はそういう存在だった。だからその当時のイメージが...少なくとも話を聞く限りではまだ信じられないと思えることの方が強かったらしく、ピュアはアビスに聞いた...


「...私はまだ、アビスがどうしてセンヤと...他の人達と一緒に居れるのかが分からない...」


これまでの経緯を聞いても...とピュアはアビスに聞いた。まるで自分の疑問を拭いさりたいように...真実を知りたいがために...


だけどそんなピュアの質問にも「ふっ...愚問だな」アビスはいつものように少しドヤ顔気味でそう言う。

アビスのピュアに対する質問を愚問と返されピュアはまた首を傾げ、頭を悩ませたようだが…ピュアはその答えが分からないようだ。

それを見ていたアビスもそれが分かっていたかのように口を開く。


「ピュアよ、それは実に簡単な答えだ...」



`ここは居心地がいい´



ピュアの求める解をアビスは告げる。


そのアビスの答えにピュアはまた首を傾げようとするが…それはならなかった。理解したからだ...アビスの言った言葉の意味を...だからピュアが次に言う言葉は疑問や問いかけではなく...


「なるほど」


という浮かべていた疑問に終止符を打つ言葉だった。




改めましてごめんなさい、話の都合上で短くなってしまいました...

というわけでアビスとピュアが次話でそうそうに出会うこととなりました。


えっ...引っぱり?焦らし?そんなもの関係ないね!


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