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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第2章 ガチャで俺は最強になれる?
47/85

第42話 予想以上の反響なので...

あ、今回やっとあの人が帰ってきます(勇者サイドを見てない方はわからないですが...)

 

 ゆらりゆらり、ゴトゴトという音に合わせ移動する馬車がある。

 馬車の通る道はコンクリートやアスファルトで舗装された立派な道ではなく長い時間をかけ様々なものに踏み固められ草が生えなくなった土の道である。


「久しぶりに帰ってきましたわ。なにも...変わっていませんわね」


 その馬車の後方に備えられた客人を運ぶための籠のような部屋には1人の少女が乗っておりそんな言葉を口にした。


「お客様、もうちょっとでボーシュリクスに到着ですよ」


 部屋には窓があるがそれほど大きくはなくまた1面にしか存在してないため外の情報を得るには中々難しいものがある。ただ少女は外で馬を操作する男の発言よりも先にボーシュリクスの存在に気づいていた。


「そうですか…ありがとうございます」


 少女にとってこの来訪は実に久しぶりのことだった。この世界随一と言われる学園、ジョーダー学園に入学するため4年以上も前にこの国を出てからは距離がすごく遠いこともあり帰ってくることがなかった。

 正直、祖国とはいえ久しぶりの帰省に不安がないというのは嘘だった。

 だからこそ窓から見える変わらない景色に少女は少しではあるが安堵することに喜びを感じた。


 少女...ウェルナ・ボーシュリクスはもうじきボーシュリクスへと辿り着くだろう...




 〈視点と場面変更〉


 あれから1週間ほど時間が過ぎ、経営等に関して順調に準備を進めることができた。

 その成果もあり昨日、一応開店という形で店を開くこととなった...


 つまり...これから経営を続けていく中で、経営をより最善のものとするために出てくる問題点達をを改善していくことになるのだが…


「シルバーアントの肉が欲しいんだ!!少なくとも3つは欲しい!!」

「はい。シルバーアントの肉が最低3つですね?最高だとどれくらい必要ですか?」


「バレップが作る糸が必要なんだけどなんとかなるかしら!!?」

「はい。バレップの毛糸ですね?洞窟探索の者のリストに追加させていただきますので、こちらの用紙に書かれている項目に記入をお願いします」


「142番のお客様!お待たせいたしました!青色のカウンター、1番カウンターの方へ起こしください!」



「うーん...ケイトさん。これは予想以上に盛況な気がするんですが...?」

「そうですね…私もこれほどとは思っていませんでした...」


 俺とケイトさんは互いに店内の盛況っぷりに困り顔になる。

 ケイトさん案により誕生したこのお店...総合的・何でも屋みたいな意味合いを込めて万事屋という名称でお店を展開したのだが…これが万事屋という今までにない店ということと...やはりケイトさんのように考えている人が多数いたのだろう、客のニーズに応えることができるスタンスにより、まだ2日目だというのに店内はたくさんの客で満たされている。


 これは...素材確保員の増加等を早めに考えた方が良さそうだな…でないとジーク達のメインが素材確保になっちまう...


 となると…ガチャか...


 という結論に至り、この場をケイトさんに任せて俺は屋敷へと帰ることにした。



「ということでガチャることにした!」

「それが手っ取り早いもんねー」


 今屋敷内でこの場にいるのは俺とレオナとアロエとメイド組のセンである。ウニは店の補佐の為にここにはいなく、メルトもメイド長らしく店にいるメイドの分も家事を頑張っている。センはちょうど休憩中だったため聞いてみたら見たいという本人の希望があったためこの場にいる。

 新参組はレベル上げも兼ねて引き続きダンジョンへと潜り、それにルアとアビスが同行した。ユキもレベル上げがしたいとついて行った。


 あとは...


「いやぁ、ガチャガチャってワクワクするね!」


 ウキウキした表情で近くのイスに座るオルドリック。なぜか俺が家に着いた時ちょうどよく家に来て俺がガチャガチャをするという話をしたら見たいと言ってきたので許可した。


「わかるか?このドキドキ感が良いんだよなー」


 俺のオルドリックに対する好感度が3上がった!


 ということでガチャるとしようか…


 俺は獅子竜石50個を消費してガチャを回す...と言いたいところだが…今回は新たな試みをさせてもらうことにする。

 というのも先日、俺の【不明不定箱(ガチャガチャ) 】のスキルは【真不明不定箱(ガチャガチャ) 】へとパワーアップした。それに伴ってガチャにも変化が現れたのだ...というのも現在、獅子竜石を消費して回せるガチャの一覧が...


 ・11連マーペントガチャ!

 :獅子竜石50個を消費して11回回せるお得なガチャ。排出されるカプセルは★3以上。


 ・火土確率アップ11連マーペントガチャ!

 :獅子竜石50個を消費して11回回せるお得なガチャ。火・土系統が出やすくなっており、最低2つずつ以上排出。排出されるカプセルは★3以上。


 ・キャラクター確率アップ11連マーペントガチャ!

 :獅子竜石50個を消費して11回回せるお得なガチャ。

 キャラクターが出やすくなっており、最低3つ以上排出。排出されるカプセルは★3以上。


 下2つが新たに追加されたガチャでこの11蓮の他に獅子竜石5個消費して1回回せるタイプのガチャがある。

 今回は通常の11連ガチャではなくキャラクターの方の11連ガチャを回そうと思う。


 キャラクター11連ガチャをタッチして獅子竜石50個を対価にガチャを11回する権利を得る。


「あれ?色が青色ですね??」


 アロエが言うようにマーペントの像はいつもと違い青色に染まっている。おそらくキャラクターカプセルの色が青色だからだろう。


「ああ、今回はいつもと違うキャラクターが出やすいガチャを回すからな...多分キャラクターの色と同じ青色になってるんだろうな」

「おお!なるほどー!!」

「てことはルカ君のような存在が出てくるということだね…これは楽しみだ!」

「言っとくけど魔物も出るからな?場合によっては危険なヤツが...」


 俺はオルドリックに補足する。


「え?冗談だろセンヤ君??」

「俺もまだ見たことはないが…可能性はあるらしい」


 ゴトッとオルドリックはテーブルの上に自身の持っていた剣を置く。俺がカードから実体化させない限りは大丈夫なのだが…まぁ、いいか。


 ガチャガチャガチャ...と俺はガチャを回していく。


 青=金2.銀4.銅2

 赤=白金

 紫=銀

 無=銅


「あっ...あれ?What!?」


 動転して思わず英語で話してしまう。


「セ、センヤさん...白金...白金です」

「すごーい!!」

「前回も出ていましたが...ご主人様でも滅多に出ないものなのですか?」

「あぁうん...そのハズ...なんだがな...」

「その様子だと...これは相当なもの...つまりルカ君が出た時以上のものが入ってるということだね」


 俺達一同は白金と赤に染められたカプセルに釘付けとなる。


「じゃあこれは最後に開けるか」

「そうだねー」

「そうですね」


 まぁ...いつも通り開けるのは最後なんですけどねー


「あれ?開けないのかい??」

「確かに中身は気になるが...俺のガチャガチャは...」


 そう言いながら俺は道具カプセルを開ける。


 種類:道具カード★4

 名称:技の実・上

 説明:1部の魔物が一定確率でドロップする。食べるとスキルポイントが1~3増える。


「...このように銅色でも良いものが手に入るからな」

「確かに技の実はレア度の高いものだ。なるほど...感覚が麻痺してたか...」


 そう...銅色でも★4のものが手に入るのだ。


「まぁ、カプセルが出た時点で決まってるから結果が変わらないっちゃ変わらないんだが...白金の後に銅だとなんかな...」


 ちなみに技の実はナシのような形と香り、味をしている。これは技の実・上なので初だが★3の技の実はデイリーガチャの方で習得したことがあるので食べたことがあるのだ。


 さて次のカプセルを開けていこう。


 種類:技能カード★5

 名称:死剣

 分類:強化スキル

 説明:剣系統の武器で死霊系の魔物を攻撃する際ダメージが増加する。


 お、このスキルは...


 このスキルはゲームでありがちなアンデット特攻ってやつで、このスキルは聖職系の職業者に就くとスキルポイントが減少して習得しやすくなるらしい。

 ギルドから割と近くにある協会のシスターさんが教えてくれたものだ。


 シスター...おばちゃんだったけどな…


というわけで次回もガチャ回になります。

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