第41話 もっとお金を稼いでみよう2
すいません!1日勘違いしてました!
「よっマリン。仕事お疲れ様」
「こんばんわセンヤさん、ありがとうございます。それより...本当に宴会をしてるんですね...」
「楽しいことは皆で楽しんだ方がいいからな...お前らもおかえり、助かったよ」
「はい。ただいまですセンヤさん」
「クックック、ただいまだセンヤ。それより我は今、多大なる供物を欲っしているのだが...」
俺はマリンと共に帰ってきたパナとアビスにおかえりを言い返事が返ってくるが...どうやらアビスはすごくお腹が空いているらしい。
「料理があるから好きに食え、あと新しいお菓子もつくったから食っていいぞ」
「なに!?本当か!!」
俺は苦笑しながらアビスにそう言ってやる。するとアビスはそう言うとすぐさまパァーッと走っていってしまう。
「センヤさんセンヤさん、私も新しいお菓子食べたいです!」
「わかったわかった...」
アビスに言った言葉にマリンも反応を示したので俺はポテチのテーブルの1つにマリンを誘導しようと思ったのだが…ちょうどメルトのいるテーブルに呼ばれたのでそちらの方にマリンを連れていく。
「いらっしゃいませ、マリン様」
様になった挨拶でメルトがマリンを迎え入れる。
「うわっ、メルトが本当にメイドさんやってるよ」
「でもメル姉、様になっててカッコいいよ」
メルトと相席しているのは見知らぬ女性達であるが…おそらくメルトやマリンの友達だろう。それよりもで
「メルト...今はメイドとしての仕事を一切忘れろと言ったはずだが??」
「うっ、も、申し訳ございません...ついクセで「謝り方...」...ごめんなさい...もう大丈夫です」
いつものように主従の立場で謝罪を述べようとしたので俺が言葉遣いを正してやり、メルトは普通の言葉で謝る。
「ああそれでいい...ってお前もいつまでニヤニヤしてるんだよ」
「だってやり取りがおもしろ...痛ひゃい!痛ひゃいへふ!!」
俺はニヤニヤ顔のマリンの頬をムニムニと引っ張りそのニヤニヤ顔を無理矢理やめさせる。
「もう、痛いですよセンヤさん...というかお客様にこんな対応をしていいんですか??」
俺がムニムニをやめるとマリンは頬をさすりながらそう言ってくる。
「俺は場所や料理を提供しているにすぎない...つまり今の立場は平等だ、ほら?なにか問題があるか??」
「ハッ!確かにその通りです。問題がありません...」
「いえマリンさん...一応センヤさんは多少なりとも身体的暴行をしておりますので...どちらかというとセンヤさんが悪いことには変わりないかと...」
アッサリと俺の言葉に納得を示したマリンにパナが困り顔でマリンにそう教えてやっている。
その2人のやり取りを眺めていると視線を感じたのでそちらの方に目を向けるとメルトと目が合った。メルトは何か言いたげな表情をしており悔しそうな羨ましそうな雰囲気が伝わってくる。
メルトの両隣に座る女の子達もその様子に気づいているようで俺とメルト、マリンやパナを見て明らかに興味津々といった感じの期待に満ち溢れた表情をしている。
「あのー...メル姉やマリ姉とはどういったご関係で?先ほどの様子からメル姉とは主従関係であるのはわかるんですが...あっ、私の名前はモカといいます」
「私はモカの姉でフェルって言いまーす!」
どうやら2人はモカとフェルというらしい。
「俺はオーシャン・センヤルド。モカの言う通り俺はこの屋敷の持ち主でメルトはここでメイドとして働いてもらっている。マリンとは...まぁ、友人...かな?」
俺はモカの質問に答えるべくそう言葉を返すが、俺の後ろではマリンが不服そうな残念そうな顔をして落ち込んでいる。
「え?持ち主...えーと、オーシャンさんって...おいくつですか?」
「17だけど...あぁ、敬語とか使った方が良かったですか?メルトと仲が良さそうだったので...つい」
俺は一礼して詫びる。ステータスを見る限りモカは俺と同い年だが...誕生日がまだ来ていないだけで本当は1つ上かも知れないしな...
「ちょっと待ってください!」
俺がそうモカに答えるとメルトがそう言いガタッと席を立つ。俺がメルトに疑問を浮かべているとメルトは焦ったようにで話し出す。
「ご主人あっ、センヤさんって…ああもう、ご主人様は17歳になられたんですかっ!?」
こんがらがったのかメルトが1度は言い直した口調を元に戻し俺にそう聞いてくる。
「お、おう...この間なったけど...??」
「なっ、なんで教えてくれなかったんですか!?」
「いや、バタバタしてたし言うほどのことでもないかなぁ...って思って」
「ちょ、ちょっと待ってください!」
メルトとそんなやり取りをしているとメルトはそう言いどこかへ行ってしまう。
少ししてメルトがやってきたかと思うと...メルトの他にウニも一緒にやってくる。
「センヤ様...以前誕生日がいつか尋ねたとき、センヤ様はそのうち教えるよと言ったことを...覚えていますか?」
ウニにそう言われ俺はそんなやり取りをしたことがあるのを思い出す。確かその時もバタバタしております別のことに没頭していた気がする。
「あ、ああ覚えている...と言ってもお前らだってもう歳が変わってるだろ?お前らの誕生日だって祝ってないのに俺の誕生日を祝うのはおこがましいというか何というか…」
ウニ、レオナ、ルアの初期メンバーは言わずもがなアロエやアビスともすでに半年の時間を過ごしたのだ。当然、祝えもせずに歳を重ねたわけで…そんな中、俺だけ祝われるというのはおかしいと俺は思ったのだが…確かにそう考えると皆の誕生日をまとめて祝うという意味でも誕生日会みたいなものを催した方が良いのかもしれないな...
「あー...じゃあ今度誕生日会でもやろう。俺だけじゃなくてウニ達のもまとめて祝うやつをさ...」
「...センヤ様らしいのでそれで良いです」
俺がそう提案するとウニは苦笑しながらもそう了承してくれた。
正直、ウニから放たれる雰囲気がものすごく怖かったので内心ヒヤヒヤしていたのはここだけの話である...
その後、宴会は夜遅くまで続きほとんどの人が帰ったのは時間でいうと朝3時頃だった。
「さて...片付けはこのくらいにしておいて寝るとするか。続きは起きてからだ」
手分けして簡単に片付けを済ませ、俺が区切りを見てそう言うといろんな場所から安堵の声が聞こえ、1人また1人と俺におやすみなさいと挨拶して屋敷へと向かいだす。
「メイド組もお疲れ様。あとのことを考えなくていいからとりあえず寝るといい。半日時間をやるから存分に疲れを取れ」
メイド組を集めそう言うと皆返事を返し、同じように屋敷の方へと歩いていく。その後ろ姿からは疲弊した様子が見てとれる。
俺は辺りを見渡し見る限り誰もいないことを確認するとつぶやくように言葉を述べる。
「それじゃあ...スネーク、見張りよろしくな」
俺がつぶやくとすぐ近くに固有スキルによって周りの景色に溶け込んでいたスネークが姿を現す。
スネークは一言「...了承した」と言うとまた景色に溶け込み姿をくらませる。
それを確認すると俺も自室へと戻りベットに潜り込む。ベットにはすでにユキが可愛らしい寝顔で眠っていたのでそれを見てホッコリしつつ俺も眠ることにした。
「.....とまぁ、こんな感じだ...」
時間帯的に昼食の時間だろう。食事を交えて俺は昨日のケイトさん案の計画を皆に詳しく説明した。
反対の意見もでると思っていたのだが...皆の反応も良く計画に賛成の意を示してくれたため滞りなく終えることができた。
その後、早速ではあるが皆には昨日冒険者として登録したパナ達のレベル上げ・実戦慣れも兼ねて国の外に広がる大森林へと向かってもらうことになった。
本日予定がある者もいなかったのでメイド組の他に秘書のウニ、屋敷の防衛に備えネビロスを残した他のメンバーがダンジョンへと行ってくれることとなった。
残った俺はウニと一緒に家から結構近い場所にある売り物件へと向かう。
「よぉ、センヤ。昨日はありがとな」
物件場所に行くとそこにはすでにエジルの姿があった。
「おう。それより...うんうん中々良い物件なんじゃないか?」
俺は売られている物件を見て素直に感想を述べる。
その建物は1年前に建てられたものであり、外装はすごくキレイである。大きさも想像していたような大きさであるため俺としては十分に思えた。
「そうだな、あとはこれをお前が望むように変えてけば大丈夫じゃねぇか?」
3階建ての建物、その中を歩き見ながらエジル、ウニと意見を出し合う。
といっても高校生の俺に最善な間取りなどがわかるはずもなく、今まで見てきた地球の店のイメージを頭の中に展開しながら考えついたことを述べたり、この世界の基本的な店の構造をエジルから教えてもらったりしながら話を進めていく。
ちなみにエジルの他に当然、物件屋さんの人もいたのだが早々に硬貨を渡し手続きをしてもらうために帰ってもらった。
「だいたい話はまとまったな。それじゃあ準備ができ次第作業を始めるからな?」
「ああ。俺も手伝える時は手伝う」
俺とエジルは互いに確認を取りエジルは資材や道具を取りに行くため家へと向かう。
目的を終えた俺とウニは先に向かったルア達に合流するためダンジョンへと向かうことにした。
只今、この作品の他に別の作品を執筆しようと手がけています。コチラの作品と執筆中の作品をそれぞれ週一で投稿したいと考えていることを報告させていただきます。




