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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第2章 ガチャで俺は最強になれる?
38/85

第33話 平和でなにより…ですね…

今回の後半はぼのぼの回です。一難去ってからの平和です。

 

「……それこのタイミングで伝えるか普通?」


 俺はオルドリックに聞いてみる。


「いやぁ、確かに初めて会った時から知っていたよ…でもなんと言うか…」


 なぜかオルドリックは返答に困っている…ってことは…


「手札として取っておきたかった…?」

「そうなんだよねー…」


 俺が可能性としてそう聞くとオルドリックは申し訳なさそうな顔をしながらそう答える。


「いやー、それにしてもセンヤ君あんまり驚かないんだね?もしかして予想してた??」


 さらにオルドリックはそう言葉を続ける。


 正直予想なんてしていなかったし、その可能性すら考えたことはなかった。自分でも思った以上に驚いていないことに驚いてるくらいだ。


「いや、驚いてるけど…なんか、しっくりきてる部分もある…って感じ…かな?」

「なるほどね」

「それで俺のクラスメイト…学友達がどこにいるかってのは…」

「ああ彼らなら俺の出身校でもあるジョーダー学園にいるよ。どうやらこの世界のことを学んだりしているみたいだね」


 へぇーそうなのか…って何だこのアッサリ感は…アッサリ過ぎて実感わかねぇよ…

 普通こういうクラスメイトメイトごと転移とかそういう場合って中々会えたりしないですれ違ったりするもんだろ…現にオルドリックが…


「オルドリック…お前つまりは意図的に俺達を合わさないようにしていたってことだよな…」

「…やっぱりセンヤ君なら気づくよね」

「言えないことなのか?」

「いや言えるさ。そうじゃなきゃこんな話切り出さないからね…実は…」


 それからオルドリックの説明が始まる。


 オルドリックが言うには俺にそのことを伝えなかったのは保身の為だったらしい。保身と言ってもオルドリック自身ではなくこの国の保身の為だと…

 まず俺のクラスメイトを召喚した国はアイザトラスという国で、その国がクラスメイト単位の召喚に成功してしまったため一気に国の戦力が増加してしまったらしい。本来アイザトラスは他国とも良好的な国で魔王軍に対しても協力的な国らしいので大丈夫だとは思うのだが…どうやらそれは国としての力が弱いこともあり他国と協力し、魔王軍との戦いに挑んだりすることで今の現状を維持しているらしいのだ。

 つまり、今までは他国と争う力がなかったため協力していたが争えるだけの力を手にしていることも事実だったので判断に困っていたらしい。

 スポーツゲームで例えるなら…そこまで優れた選手のいない弱小チームにオルジナルで作成した強い選手を大量に突っ込んで一気に強くした感じだろう。

 そんな急に戦力を上げた国をどうしようか考えている時に、その召喚された者達の学友である俺が現れたらしい。その俺をこのボーシュリクスに引き込めば…当然、友達のいる国と戦争…争いなんてしないだろうと考えBoshという組織に所属させ約束を交わすことで俺をこの国の人間にすることに成功したらしい。


「さすが適応することで生き抜いてきた人は違いますねー」

「センヤ君…それ本心から言ってないだろう?」


 当たり前だ、つーか思いっきり嫌味だよ…


「まぁ…教えてくれたしそのことはもういいよ。それじゃあさっきの質問に答えてくれ【能力偽造】についてだ」


 俺がそう言うとオルジナルは苦笑しながら口にする。彼なら俺の考えがわかるからだろう。この件についての言い合いなどの話は無用だと…それよりその時間を別のことに活用する方がよっぽど有意義であるということを…


 その後、俺はオルドリックに夕食を食べながらも色々なことを聞き吸収していく…オルドリックが帰る頃にはすっかり遅くなっていた…



「えーと…ウニ、明日の予定はなんだ?」


 俺はフル稼働させた頭を休めるため思い出すことはせずにウニに聞く。


「明日は本日落札された方達の引き取りですね…それ以外のことは買い物くらいなのでこちらは私やメルトに任せていただければ十分ですし、街の案内がてらサラスティやスカーレット達を同行させようと考えていましたが…よろしかったでしょうか?」

「いいよ。むしろ今後のことを考えるならそうしてくれた方が助かるしな…頼むよ」


 厄介ごとがなくなったし急ぐこともないからな…


「あ…」

「どうかなさいましたか?」


 ウニが俺に聞いてくる。


「いや…ケイトさんとメルト会わせるの忘れてた…」


 現在の時刻から考えると…ケイトさんもメルトももう寝ているだろうし寝ている2人をわざわざ起こすようなことはしたくない。


「センヤ様…それは…」


 ウニがすごく気まずい顔をする。だが今更どうこうできないのも事実…


「仕方ない…メルトやケイトさんには明日謝ろう…」

「フフッ…センヤ様のそういう素直なところ私すきですよ」


 俺の呟きに対しウニが少し笑いながらそう答える。


「そうかよ…もう寝るぞ」


 俺は近くにあった証明を小さくし、掛け布団を中には入りベッドに身を預けると瞼を閉じる。ウニも俺と同じように掛け布団の中へと入る。


「…センヤ様」

「なんだ?」

「好きです」

「…俺もだよ」

「…今の少しの間はなんですか」

「いや、好きなやつ考えたらウニ以外にも色々浮かんだから…」

「そうですか…私のことを好きなことに変わりないようなので良かったです。でも他の女性もすぐに浮かぶのは…」

「あー…マイナスポイントってやつか?」

「普通はそうですね…でも私的にはプラスポイントです。ですから好きから大好きに変わりました」

「随分と変わりやすいパラメーターだな…嫌いになるのも早そうだ」

「いいえ、それはあり得ません。なぜなら私のこのパラメーターはセンヤ様がいかなることをなさっても下がることはないですから」

「そうか。それじゃあ…といきたいところだが…さすがに今日は疲れたから寝るぞ」

「クッ…私の計画が…」

「お前も随分と自分に素直になったな…」

「変わった私はお嫌いですか?」

「いいや、好きだよ。2度も言わせんな…」

「ありがとうございます…それでは…」


 隣で寝ているウニがモゾモゾと動き出し開いた視界が薄明かりに照らされたウニの顔を映し出す。

 そしてそのままウニは俺の唇に自分の唇は優しく重ねると離れていき…


「今夜はこれで我慢します…おやすみなさいませセンヤ様…」


 俺に笑顔でそう言うのだった。だから俺も…


「おやすみウニ…」


 少し笑いながらウニにそう返し、ウニの満足そうな顔を見届けてまた瞼を閉じる。


 そうして意識を落としていく。





 ドタドタドタドタ!!と廊下の方からスゴイ足音が聞こえてきて俺は目を覚ます。


「ん…なんだ?」


 その音はこちらの方に近づいており俺が疑問を口に出した次の瞬間に…


 バンッ!!


「ご主人様!!ご主人様!!」


 ドアが勢いよく開かれたかと思うとメルトが大声で俺のことを呼びながら部屋に入ってくる。


「おー…おはよ…へ?」


 俺はメルトに朝の挨拶をしようとするが、メルトの勢いは止まらず上半身を少し起こしているだけの俺の上に乗っかりマウンドポジションを奪う。

 そしてジーッと俺に顔を近づけてくるとバッと右手を入ってきたドアの方を指しスゴく狼狽した様子で俺にこう告げる。


「母が死んでません!!」

「その言い方はヒドくね!?」


 俺は反射的にそうツッコミを入れてしまう。

 メルトも俺のツッコミで少し冷静を取り戻したのかハッとした顔をする。


「そ、そうですね…」


 メルトはそう言うとフーと深く深呼吸をする。そして仕切り直しと言わんばかりにまた右手をバッとドアの方を指し…


「母が蘇りました!!」

「お前は母親を死なせないと気がすまねぇの!?」


 俺はさすがにヤバいと思いガッとメルトの両頬を掴み顔を近づけ言ってやる。


「いいかメルト、お前の母親ケイトさんは生きていたんだよ。俺がメビウスやジークと一緒に助け出したんだ。だから死んでなんかいないんだよ…」


「え…それじゃあ、本当に母は生きていて…生きていたんですね…」


 メルトは力が抜けたようにペタンと座り込んでしまう。それを見て俺は「やっと理解したか…」と呟く。

 だがメルトのそれは一瞬のことで次の瞬間にはまたクワッと顔を見開き俺の方を見て…


「それじゃあ母はいつ死ぬんですか!!」

「アウトォォォォォォォ!!!」


 俺はもう反射的にメルトのことを気絶させていた。


 そして俺はフーと息を吐き、メルトを肩に担いで移動を始める。


「…おはよー」

「フ、フフフフ…お、おはよう…セ、センヤ」


 俺は開かれたドアを潜りそう言うと様々な方向から挨拶が返ってくる。だがレオナだけはテーブルに座り顔を伏せながら挨拶をしてきた為、俺は気になり近づきながらもレオナの方を見てしまうが…その様子からはなにかを必死を堪えているように見える。

 そして俺がレオナの方を見ていると腕を少しズラしたレオナの目と目が合う。


「ハハハハ!!も、もうダメだよー」


 するとレオナは爆笑を始める。若干涙を流し時にはバンバンッとテーブルを叩き、それはもう本当に心から笑っているようにしか見えない。


「フ、フフ…わ、笑っちゃダメよレオナ」

「そ、そうですよ…レ、レオナさん…」


 どうやら他の皆も笑いを堪えているように見える。

 だが笑いを我慢しているその中で一際異彩を放っている人がいたのでその人に声をかけてみる。


「どうしたんですか?ケイトさん?」


 明らかに回りと違いテーブルに肘をつき顔を伏せており明らかに落ち込んでいる様子のケイトさんに俺は声をかけると、ケイトさんは絞り出すように口を開き…


「…死にたい」


 そう呟く。その言葉に俺はええ!?と驚くがそれは一瞬のことに終わる。なぜならそれ以上に…


「「「ハハハハハ!!!」」」


 と、ところかしこで爆笑が始まってしまったからだ。

 俺はそれは失礼だろ!と思いケイトさんの方を見るがケイトさんも「フ、フフ…」と笑い始め…


「フフフフフ!!!」


 と爆笑の輪に加わってしまう。


「…えー、なにこの状況…」


 と俺がこの事態に対応できずに呟くとレオナが笑いながら教えてくれる。


「い、いやー…セ、センヤとメルトのやり取りが、お、おもしろくてさ!」


 やり取り…?…あー確かにドア開けっ放しであんな大声でやり取りしてたら聞こえるか…


「わ、私も我慢、してたのに…ケイトさんが、あんなこと言うから…」


 今度はアロエが補足するように笑いながらそう言う。


「ご、ごめんなさいアロエちゃん…私も、なんか悪ノリ、しちゃって…」


 そのアロエの言葉に対してケイトさんが答える…もちろん笑いながら…


 周りを見渡し、とりあえず俺が思うことはただ1つ…



 今日も平和でなによりです!



平和ですね…

ということで次回は新たな仲間が増えます。話に出てきたサラスティちゃんや名前だけ登場したスカーレットちゃんが登場します。

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