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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第2章 ガチャで俺は最強になれる?
31/85

第28話 センヤさん家を買う

ということで本日2度目の投稿です。初めはルアの進行となります。

※11/19誤字脱字の修正をしました。

 

 どーもルアよ…最初は私が進行させてもらうわ。


 私達は今ギルドを出て目的の場所へと向かうため移動をしている。理由はセンヤが家を買うためにその家の下見をするためよ。

 半年ぶりにこの国に帰ってきたのだけれど…この国を拠点に活動することになったため、家を買うことになったわ。

 お金?お金はセンヤが沢山持っているから問題ないわ。この半年の間、特殊なダンジョンにいたためお金はたんまり溜まっている。だから家を買うのには問題ないわ。


「それじゃあ、そろそろ自己紹介といこうか。俺は加藤 千弥、呼び方はどうでもいいが…パーティ仲間は下の名前で呼んでる」


 そのセンヤはそう言って自己紹介を始める。先ほど仲間になったばかりのルカのためよ。


「私はルカって言います!ルア姉の妹です!よろしくお願いします!」


 ルカはピタッと敬礼のポーズをとると自己紹介をする。


 今ルカが口にしたけれど…ルカは私の妹よ。私同様に外の世界へ憧れたのだけれど・正直この世界で出会えると思っていなかったわ。

 私はセンヤの固有スキルによってこの世界へ来ることができたわけなのだけれど…そのスキルの説明を聞いて、ルカも来れるとは到底思えなかったわ。

 だからこそ、私達を巡り会わせてくれたセンヤの強運には脱帽するしかないわね…

 私はルカを見る。ルカは別れた時と変わらない容姿で…少し胸が大きくなったかしら?私は変わってないのに不思議なこともあるものね…何故かしらね…


「ル、ルア?さっきまでご機嫌だったのに…な、なんか急に険しい顔をしてるよ??」


 レオナに言われて私は我に返る。


「い、いえ…何でもないわ…」

「まぁ、妹に会えたんなら色々考えちゃうよねー」

「そ、そういうことよ…その、色々考えていたのよ」


 ええそうよ。久しぶりに会ってしかもそれが外の世界なんだもの…色々考えても仕方がないわ…仕方がないのよ。


 私は改めてルカを見る。ルカはセンヤに皆の関係性など教えてもらっている。

 そうして少しばかり話をすると、一旦話は終了してトコトコと私の方へ来る。


「いやぁ、センヤさんっていい人だね。それにお仲間さん達も良い人達で良かったよ」


 ルカは私の元へ来ると笑顔でそう話す。


「まぁ、私の仲間なんだから…そこは安心していいわ」

「うん!ルア姉も含めて皆頼りになりそうだし…特にセンヤさんなんかとても年が1つ上なんて思えないし…いいなぁ、センヤさん…」


 ルカはそう言いながらセンヤの方を見る。その目は羨望の眼差しで見ているのがわかり、頰は赤くなっている。


 あれ?なぜかすごく好感触ね。これじゃあまるで…恋に落ちた乙女のようね…確かにセンヤは頼りになるけれど…あれで意外と下心満載なところもあるし…それこそ半年前にはそのせいで女性陣の評価が大幅に下がったりしたのにね…

 まぁ、普通そんな人は女性から嫌われるけれど…


 私はそこまで考えてバッとセンヤの方を見る。そうして昔の記憶を思い出す。


 普通は確かに嫌われるけれど…確かこの子が好きなタイプって…


 年齢は…私と同じでルカの一個上だから…近いわね。


 身長は…見てわかるけど高いわね。高身長の分類に入ってもいいと思うわ。


 仲間を思いやる心も…持ち合わせているわね。私達優先で服を買ってくれたり、ダンジョンの中でも気遣う行動ができていた…初めの頃なんて命をかけてレオナを助けたくらいだわ。


 そしてハーレムを…築いているわね。こんなにも女性陣に囲まれていて関係を持っている…これはハーレム以外の何ものでもないわね。


 …あれ?ってことは…センヤってルカの好きなタイプを全て兼ね揃えているってことじゃない!!?

 そんな人なんていないってあの時言ったけれど…今まさに目の前にいることになるわ…


 私は事態を理解し驚いてしまう。


 センヤ…貴方はどれだけ私を驚かせれば気がすむのよ…


 私は大きく鼓動を打つ心臓を宥めるのに必死だった。



 〈千弥視点〉



 ミレーネ達と話をしていた時にすごい視線を感じたのでそちらを向くと…なぜかルアは驚いた顔でこちらを見ており、その隣にいるルカはキラキラした目つきで俺の方を見ていた。

 ルカの頰が若干赤く染まっていて気になるが…それよりもルアの方が気になる。重要な事かもしれないし、聞いてみた方がいいだろう。


「ルア?どうかしたのか??」


 俺は近寄ってルアに聞いてみる。するとルアはハッと気づきいつもの表情に戻そうとするが…何か迷っているような顔になる。


「い、いえ…その…」


 言うべきか言わざるべきか迷っている感じだな…


「何かはわからないが…もしルアが困ってるなら俺は手を貸す。自分で対処すべき問題かを迷ってるなら…俺を頼ってくれて構わないぞ?」


 俺がそう言うとルアは一瞬ポカンとした顔になるが、その後にクスッと笑い出す。


「そうね…それじゃあセンヤに言っておこうかしら…」


 俺に?どういうことだ??


 俺が疑問を浮かべていると、ルアはルカの耳元で何やらこそこそと話し出す。

 ルカも初めは唐突なことに驚いてるようだったが、その後なぜがパァッと表情が変わる。

 そして俺の方を向き、何やら覚悟を決めたような顔で口を開く。


「あの、センヤさん!めちゃくちゃタイプなんで私もハーレムの一員に入れてください!!」


 …え?いやいやいや!どうしてそうなるの!?


「き、急にどうしたんだ!?」


 俺は驚いて思ったことを口に出してしまう。


「急にかもしれないですけど…センヤさんは私の思い描いていた男性なんですよ?告白するのは当たり前じゃないですか!」


 ルカはハキハキとした口調で答える。


 つまりあれか?好きなタイプだから告白した…ってことでいいんだよな??


『ルア、お前何言ったんだよ…』


 俺は元凶の気がしてならないルアにパーティチャットで聞いてみる。


『別に…ただ、センヤなら貴方の期待に答えてくれるわって言っただけよ?それに貴方言ったじゃない?迷ってるなら頼れって…』


 ルアからそう返事が返ってきたのでルアの方を見てみると、ルアは誇らしげな顔をしていた。


 若干納得しかねるが…ルカは美少女だし俺にとって良いことでしかないから…良しとするか。


「なんか良くわからんがいいぞ?」

「本当ですか??やったぁぁ!!!」


 俺がそう言うとルカは大喜びする。その姿は本当に嬉しそうだ…ただ姉妹丼とか言うワードが聞こえたのは気のせいだろうか?

 俺がルカの様子を見ているとクイクイッと誰かに服を引っ張られる。そちらの方を見るとアビスが頰を膨らませていた。そして膨れ顔のまま俺に言う。


「センヤ…我の時より優しい…我の時は嫌な顔をしたのに…」

「いや、そりゃあ中二病全開の告白より簡単な方がいいだろう?」

「でも…でも…」


 アビスは不安な顔をする。一緒に過ごしてわかったがアビスは中二病だし強気な態度を取る。だけど人との繋がりなんかには臆病で自信がない。そんな優しい心も持っている。

 だからアビスはきっと恐れているのだろう…自分よりも好感触なルカが現れたことで自分がないがしろに扱われてしまうんじゃないかと…


「安心しろ、何も変わんないから…俺はちゃんとアビスのこと魅力的な女の子だって思ってるし知ってるから…だから、いつものように中二病でいろ」


 俺がそう言うとアビスはカァッと赤くなるがそっぽを向いて俺に言う。


「ふ、ふん!貴様に言われる必要などない。それに我は中二病ではない!我は深淵より出でし…って我の話を無視するでない!!」


 アビスがいつも通りに戻ったのでその場から離れようとするが怒られてしまう。


「わかったわかった。元気になってなによりだ」

「貴様…まぁ良い。此度は貴様に救われた…それに免じて許してやろう」


 アビスは腕を組み自信に満ち溢れた顔で言う。


 いつものアビスだ。もう心配はいらないだろう。


 俺は苦笑して、ミレーネの隣へと戻る。その俺の少し後ろにアビスもやってくる。いつものアビスの定位置だ。見慣れた景色に思わずまた苦笑してしまう。


「アビスさん、初めて見ましたけど…仲いいんですね」

「そうですね…センヤ様はアビス様のことを1番理解していますから…」

「私も…奴隷の身ですが、あんなに仲良くなれるのでしょうか?」

「大丈夫。センヤさんは…多分、身分を気にしない…」

「確かに…センヤ様は上も下も分け隔てない気がしますね」


 そしてそんな光景を見ながら会話する4人がいた。



 そんなこんなで目的地へと辿り着く。目の前には大きな家?がある。


「家つーか…屋敷?」


 屋敷の定義がわからないが…目の前には大きな家があり、離れには一回り小さなサイズの家がある。

 はっきり言って離れの家だけでも日本にある俺の実家…普通の二階建てよりもはるかに大きい。


「広ーい!おっきいー!!」

「それにこの一帯の土地が付いてるんですよね?素晴らしいと思います!」


 皆思い思いの感想を言うがどれも好感触のようだ。


「どうですかお客様?こちらの物件は気に入っていただけましたか?」


 物件屋の男性が聞いてくる。


「こちらの物件なんですが…値下げの申請がありまして只今ですと2000万硬貨で購入できますが?」


 え?3000万から2000万って1000万も安くなってるけど…大丈夫なんだろうか?


「大丈夫なのか?そんなに安くして?」

「はい。何でも急にお金が必要になったらしく…」

「そういうことなら…ここ買おうと思うがいいか?」


 俺は皆に聞いてみる。皆は了承の返事を返す。

 俺はその結果に納得し物件屋の男性に言う。


「それじゃあ…この家を買わせてもらおう」


 センヤです。この世界に来て家を買いました



ということで家を買いました。土地付きです。羨ましいです。

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