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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第1章 ガチャで俺は最強になる?
20/85

第19話 そして少年はまた1つ大人になる…

アロエはまだまだ謎がありますが…それは物語が進むにつれ解明されていくかもしれません…あと、現時点ではわかっていませんが他の世界の転移者のせいかアロエもパーティチャットできるようになります。あと正式にパーティ加入と言っていますが…センヤ達自体もギルドに正式なパーティ申請をしていないので正式な加入もくそもないです(笑)

あと…後半はクラスメイトの話になります。

 俺とアロエは2人部屋の部屋を出て4人部屋へと向かう。アロエを正式にパーティとして仲間に加えたことをウニ達に伝えなければならないからだ。

 部屋へと向かう途中、一階の方では客が酒でも飲んでいるのか楽しそうな声が聞こえてくる。

 そういえばこの世界には禁酒法というのが存在しないらしい。まぁ、あまりに小さい子どもには飲ませないらしいが…それでも10代になると酒場で飲んでいても特に咎める者はいないという話を聞いた。


「なぁ、アロエって酒飲むのか?」

たしなみ程度には…お酒自体も…嫌いじゃないから…」


 アロエも飲むことはあるらしい…やはり、10代がお酒を飲むことはこの世界では当たり前のことなんだろうな…


 そんなことを考えていると4人部屋へと辿り着く。ここでいきなりドアを開けてラッキースケベを狙いにいってもいいんだが…アロエもいるし紳士的な対応としてノックしておこう。

 俺はコンコンとドアを叩きウニ達にに俺とアロエが来たことをドア越しに伝えると、中から入室を促されたので部屋へと入る。

 部屋へと入るとウニ達は昨日買った冒険者の服に着替えていた。

 買ってあげた服を着てくれるのは嬉しいが、よく考えると寝にくいよなアレじゃあ…明日は野宿とかできるように道具とか必要なもの買う予定だったし…ついでに服も買うか…アロエも増えたことだしな。

 俺はウニ達にアロエが正式にパーティとして仲間に加えたこと、明日はそれに伴い買い物に行くことを伝える。皆もアロエを仲間に加えたことに異論はないのか歓迎の言葉を投げかけている。

 うんうん、やはりパーティ仲は良好であるべきだからな…お金もあるし明日は観光日にしてもいいかもな…


 あっ…


「ギルドで硬貨の受け取りするの忘れてたな…」

「あっ…そういえば受け取ってないねー?」

「すいません…私はてっきり纏めて受け取ると思っていましたので…」

「謝らないでくれ、言う必要がないと思ってた俺のミスだ…明日、受け取ればいい話だしな。」

「硬貨…?何かの…報酬ですか?」

「ん?アロエは今朝ギルドにいたんじゃないのか?」

「私が…ギルドに着いたとき…せ、センヤさんが…胸について…話しているところでした…」

「なるほどなぁ…」


 俺達はアロエに今朝ギルドで起きた出来事を話した。冒険者共が馬鹿にしてきたこと、ウニ達に手を出したことをアロエに伝え…その流れであのおっぱい騒動へと繋がったことを話す。


「そんなことが…あったんですね…」


 アロエも理解したようで、俺達の話題は明日の予定など別のものへと変わっていった。


「それじゃあ…そろそろ寝るか」


 それから程なくして、そろそろ寝た方が良さそうな時間になったので俺は2人部屋へと帰ろうとする。


「え?センヤ、一緒に寝ないの?」


 部屋へと帰ろうとした俺を見て、レオナがポンポンと自分が座っているベッドを叩きながら聞いてくる。


「ソファで寝るよりはベッドの方がいいからな」

「1つのベッドで3人で寝ればよろしいのではないでしょうか?あっ…一緒だと疲れが取れませんか…?」


 確かにウニの言う通り、ここのベッドは少し大きめの机になっており3人寝ても少し余裕がある程度の大きさではある。


「そんなことはない、むしろ俺的には嬉しいしな。だが…」


 俺はアロエの方へと顔を動かす。昨日と違いアロエが一緒の部屋で寝る以上、俺の一存よりもアロエの一存を優先する必要がある。


「私は…一緒の部屋でも…大丈夫…です…」


 アロエは少し顔を赤らめながら言う。本人が大丈夫だと言ってるなら一緒でもいいか…


「それじゃあ…一緒に寝るか…」

「やったぁ!じゃあセンヤは真ん中ねー」


 真ん中って決定事項なんだろうか?まぁ…好きな人の隣で寝たいか…俺も美少女サンドイッチは夢だったから文句なんてないけどな!

 俺はレオナとウニの待つベッドへと入る。そして、ランプの明かりが消え真っ暗な空間になる。


 …やばいどうしよう……ドキドキで壊れそう1000%Loveフゥ!


 …いや、冗談言ってる場合じゃないな…マジで眠れん…レオナからは寝息が聞こえてくるから寝たんだろうが、隣で美少女が寝ているというシチュエーションが逆に俺を寝れなくするんだよ…ダメだこのままじゃマジで眠れないから…もうあれだ…目瞑って寝る準備しよう…そうすりゃ寝れるはずだ…


 俺は目を瞑り、体の力を抜きリラックスする。それから少し経つと体の緊張が徐々に溶けていく。

 お…これなら眠れそうだな。俺は寝れることに安堵していると…


『センヤ様…まだ起きていますか?』


 パーティチャットでウニから連絡が来る。


『起きてるけど、どうした?』

『実は…ちょっと眠れなくて…それで…その…お願いが…』

『お願い?どうした??』


 隣でウニが少し動き、すごく距離が近くなってしまいまた心臓さんに負担を与えてしまう。ウニはそのまま俺の耳へと顔を近づけ小さい声で…



 〝…あの…してくれませんか…?″



 俺は気がつくと本能のままに体が動いていた。


 その後、ぐっすりと寝ることができた俺は十分な睡眠を取り朝を迎えることができた…




 〈場面と視点変更:秀馬〉


 現在、俺達は朝食を食べている。昨日は結局クラス40名の内、14人のクラスメイトが帰っていった。なので残っているメンバーは様々な理由はあるだろうが少なくとも自分で残る道を選んだ者達だった。


「私達…これからどうすればいいのかな?」


 4人ごとのテーブルで俺達は食事を取っており、俺の他にヒロトとリョータ、委員長が一緒にいる。今のは委員長の発言だ。


「まずは情報収集だろうな…俺達はこの世界のことを何も知らない…」

「まぁ王道であり妥当だよな」

「後はこの国の方針も知る必要があるね」

「ほう…しん?何で?」

「この国が俺達を召喚したのは魔王を倒して欲しいから…でも、いきなり戦いはしないだろう。今の俺達じゃ勝てないだろうからね…だとしたらこの国は俺達を強くする方法を考えいるはずだ、それを知る必要がある。」

「要は場内で訓練するとかダンジョンとかで魔物を狩るとかそういう学校に行かせるとかを確認するってことだ」

「なるほど!確かに色々パターンがあるね!」

「ん?おい伊藤、俺達はさっさとこの国から出て行くぜ?」


 委員長の理解の他に別のテーブルにいた男子が言う。コイツの名前は三浦みうらといい、同じクラスの所田ところだ村木むらきとよくつるんでいる男だ。というのも3人は全員空手部に在籍しており、一緒にいる時間が多いので当然かもしれない。


「俺達ってことは…所田と村木もってことか?」

「「おう!」」

「そういうことだ…俺達はこの後、冒険しにこの国から出る」


 俺が聞くと所田と村木が返事をする。さらに三浦が言うにはこの後国を出るらしい。


「ちょっと待って!三浦達は魔王を倒さないの!?」


 三浦の発言に対し声を上げたのは佐々ささきという女子だ。クラスメイトの1人で女子バスケ部に在籍している身体能力が高い女の子である。


「落ち着け佐々木…三浦達がこの国を出て行くのも、魔王を倒さないのも自由だろ?」


 俺は佐々木に落ち着かせるように言う。


「伊藤…どうして!?魔王を倒すために残ったんじゃないの??」


 あぁ…佐々木は魔王を倒すつもりなんだな。偉いというか感心するわ素直に…


「俺も今のところ魔王を倒すつもりはないぞ?」

「伊藤もなの!?アンタ達どういうつもりなの??」

「私も伊藤なら魔王を倒すために残ると思ってた…」


 佐々木のテーブルにいる白波しらなみが声を出す。白波も佐々木と同じく女子バスケ部に在籍している女の子だ。

 気づけば他のテーブルの奴らも俺の方を見ている。三浦達のようなのもいるし、各々残っている理由を明確にしておいた方がいいかもしれないな。


「せっかくだから先に言っとくけど…俺はセンヤを探すためにこの世界に残ることにした。すぐ行ってもこの世界のことは全然知らないから、しばらく情報収集するけどな…」

「ガチャを?でも本当にこの世界に来ているか確証はないだろ?」


 野球部の津田つだが言う。ガチャとはセンヤのアダ名のことだ。


「津田の言うことはもっともなんだが、それでもだ…可能性が高い以上、俺の優先事項はセンヤを見つけることだ」

「実は…リナっちと愛ぴょんには悪いけど…私も、ちーくんを探すために残ったんだ…」


 やっぱり、なっちゃんは俺と同じ理由か…


 なっちゃんとはしのみや 夏菜なつなのことである。女子バスケ部に在籍しており、ツインテールがよく似合う女の子だ。ちなみにリナっちはささ 里奈りな、愛ぴょんは白波しらなみ 愛好あいすのことである。


 俺とセンヤ、委員長となっちゃんは小学生の頃からの付き合いだ。まぁ…なっちゃんは四つ子の四姉妹だから他のクラスにあと3人、姉妹がいるけどな…さらに1つ上には双子の兄もいて全員バスケをやってるもんだから、周辺の学校にいる小学生からバスケをやっていた者達に四ノ宮6兄妹を知らない者はいない…

 いや、今はそんなことを話している場合じゃないな…


「全員いるうちに各々の残った理由を互いに知っておいた方がいいかもな…あと三浦?この国から出てくのは構わんけど、この国に資金を貰えるかは期待すんなよ?元の世界に帰れる選択があった以上、今ここにいるのはお前らの意思だ。もし冒険の資金を調達したいなら冒険者ギルドがあるらしいから、そこ行って自分達で稼げ」

「確かにそうだなぁ…わかった、後でギルドに行くわ」

「それじゃあ…皆の残った理由を教えてくれ」


 俺の発言により、それぞれ残った理由を教えてくれる。その結果、以下のようなものに分かれた。


 ・伊藤班:(伊藤、後藤、横山、四ノ宮、竜藤)

 構成内容:センヤを捜索するのを第一としたグループ

 ・三浦班:(三浦、所田、村木)

 構成内容:異世界を冒険するのを目的としたグループ

 ・沢井班:(沢井、園田、高島)

 構成内容:魔王と戦う気がなく、色々な国を観光したいという女子グループ

 ・大村班:(大村、小柳)

 構成内容:脱童貞をするために冒険するグループ

 ・佐々木班:(江藤、津田、外川、中井、山下、桜井、佐々木、白波、瀬良、千葉、西野)

 構成内容:魔王討伐を掲げ目標とするグループ


 このようになった。あとは…


「俺は1人で行動させてもらう…」


 この富山とみやまという男だ。それに対して周りの反応はというと…


「アイツ、こんなところでも中2病やってんのかよ…」

「いや、むしろアイツは元々こうゆうことに携わってたんじゃねぇか?」

「それはねぇよ…アイツ昨日、転移させられたとき泣くほど慌ててたんだぜ?」

「そうそう、帰って行った大井がよ…アイツに制服をガンガン引っ張られたせいで、制服が伸びたって愚痴ってたぞ?」

「マジかよ…」


 などなど話している通り、この富山という男…元の世界のときから中2病を煩わせているのだ。勉強やスポーツができるわけでもなく、何か突出したものがあるわけでもない…いたってシンプルな中2病患者である。多分、内心はすげぇ喜んでるはずだ。いつもより声が大きいし積極的だからな…


「まぁ…お前がどうしようとお前の自由だ…」

「そうだな…お前達と戦わないことを願う…」


 富山はそう言って踵を返し離れていくので最後に俺も皆に伝えておく。


「あぁ…言ってなかったけど…この世界では国同士の争いもあるらしいし…もしセンヤを助けるときに障害になるようなら俺は容赦しないから…富山も三浦達も他の皆も気をつけてくれ…」

「はぁ!?んだよそれ…国同士の争い?聞いてねぇよ俺は!?」


 バッ!とこちらを向き富山は聞いてくる。おい…キャラ崩れてるぞ…


「そんくらい自分で確認しとけよ…それに今教えてやっただろうが…」

「伊藤?俺達が伊藤と争うってのは…どういうことだ?」

「それはな…国同士の争いのときは冒険者に依頼する形で戦ってもらうんだよ…だから、その争いのときに魔王討伐班と三浦達が争うかもしれないし…仮に三浦達が依頼の一環として城の護衛を依頼されたとして、その城の中にセンヤが幽閉されていて助け出すときに俺と戦う可能性があるってことだ…」

「殺すのか?俺達を?」

「場合によってはな…」

「そうか…いや、安心してくれ…そうするつもりも、なるつもりないからな?今、事前に教えてくれたんだ…対処の方法はいくらでもある」

「そうだな…俺もお前達と戦いたくないし殺したくもないから…パターンとして考えられるのは…例えば村木がどっかの国に捕まって、助けたければ戦え!とかならありそうだから…気をつけてくれ」

「確かにそれは嫌だな…わかった気をつける」


 三浦達には可能性も忠告したし大丈夫だろう…大村達も脱童貞なだけだから大丈夫だと思う。あとは…


「富山は?他に何かあるか?」

「っ…何もねぇよ!」


 富山は再び踵を返しドアへと歩いていく。苛立ちを俺に向けんなよなぁ…


 まぁ、とにかくそれぞれの方針は決まったし…情報収集しなくちゃなぁ…



センヤは大人になりました…詳しい話はできませんが冗談でなくガチでナニをしました。

あと、クラスメイト組に脱童貞を掲げる者達がいましたが…女子からの反応がやばかったです(笑)

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