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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第1章 ガチャで俺は最強になる?
16/85

第15話 ある日、森の中、熊さんに出会っちゃった…

 

「マスター!遅くなりました!」


 ハチコウが帰ってくるなり早々に言ってきた。


「遅い…遅いか?むしろ早かったんじゃ…」

「すいません!ゴブリン以外もいたんでヤっちゃいました!」


 あぁ…ゴブリン以外もいたんですか…優秀ですねハチコウ君は…


「じゃあ、とりあえずゴブリン共を倒したところに連れて行ってくれ」

「わかりました!」

「お前らはご飯を食べててくれ」


 俺はハチコウの背中に乗り出発する。


「ここですマスター!」


 それから少し森に入ったところにドロップアイテムなどが彼方此方あちらこちらに落ちていた。俺はそれらを全て回収していく。

 獅子竜石を20個使ったのとレベルアップによりカードの最大所持数が310へと増えているので楽にしまうことができる。


 ・ゴブリンの肉×12.皮×9.骨×7.血×6.頭殻×1

 ・薬草×2

 ・穴兎の肉×5.皮×6.爪×4.

 ・スライムゼリー×7.ジャム.1

 ・5900硬貨


 これで全部なわけだが…やはり出たかスライムゼリー。こいつはもうスライムの代名詞みたいなものだからなぁ…てかレアドロップはジャムなんだ…どうやって食うんだろう…ジャムだからパンに塗るのだろうか?

 穴兎はホールラビットという魔物で地面に穴を掘って巣を作るらしく、そのため爪が発達している。


「じゃあ、皆のところに戻るか」

「わかりました!」


 俺達は来た道を戻りルア達の元へと戻る。


「あ!おかえりー!」

「おかえりなさいませ」

「おかえり…」

「オカエリ…」

「ただいま」


 そして俺達は合流する。ウニ達は昼食を食べ終えたようだ。


「なぁ、ハチコウ…強い魔物の匂いとかって分かるか?」

「強い魔物ですか!そうですね…はい!わかりますよマスター!」


 俺がハチコウに尋ねてみたところ、ハチコウは鼻をスンスンと鳴らし魔物を見つけたようだ。


「じゃあ、そこに連れていってもらえるか?」

「わかりました!」


 俺達は移動を開始しようとするが…1つ問題が起きた。


「ねぇウニ…センヤの後ろは私に譲ってくれない?」

「レオナ様のお願いでも聞き入れることはできません…私は自分に正直になると決めたんです」


 …とどちらが俺の後ろに乗るか揉めたのだ。


「レオナ…前回乗ったから今回はウニに譲ってくれ…」

「センヤがそう言うならー…」

「ありがとな、レオナ…」


 俺はレオナの帽子を取り頭を撫でてやる。するとレオナの不満そうな顔が明るく笑顔になっていったので、とりあえず大丈夫だろう…


「ありがとうございますレオナ様…」

「えへへー、気にしないでいいよー!」


 ウニさん…レオナに礼を言うのはいいんですが、そんなに熱い羨望で見るのは止めてもらえないですかねぇ…


「それじゃあ行くぞ」


 ハチコウの先導により俺達は行動を開始し、森の中を進んでいく。


 そして、しばらく森を進んでいると…


「結構移動したけど大丈夫なのか?」

「大丈夫です!ちょうど着きましたから!」


 ハチコウが歩みを止める…そこには…


 体長が3メートルほどのがいた。


 ・スニーキングベア:レベル47:周囲の景色に溶け込み奇襲することもあり、隠密行動に長けている。


「センヤ様!★5です!あと迷彩スキルに注意を!」

「今の聞いたな!姿が見えなくなったら気をつけろ!」


 俺の言葉と同時にスニーキングベアの姿がスーッと消えていく。見えねぇ!?けど動いたら少し輪郭が出るな…


 すげぇ…俺コイツ欲しい…


「討伐のはずだったが予定変更だ!コイツをテイムする!」

「わかりました!」

「わかったよ!」

「わかったわ!」

「よし!それじゃあ背中合わせになるように円を組め!」


 俺達はお互いの背中を預け円を作る。


「ルア!俺達の周囲に水を撒け!」

「!…わかったわ!アクアウォール!」


 俺達を中心に円状の水の壁ができる。少し放出を続け解除すると、そこには俺達を囲うように大きな水溜まりが出来た。


 バシャバシャ…水溜まりのおかげで姿が見えなくても場所がわかる。


 だが、スニーキングベアは知能が高く水溜まりの外へと出る。そして、またわからなくなるが…


 俺は深青眼で違和感を捉える!


「そこだぁ!!!」

「グァッ!!」


 俺は草鞭の剣で空中・・んだスニーキングベアを斬る!

 そしてスニーキングベアは迷彩が解除され姿を現したので続けざまに剣で斬りつけていき、ウニ達も殺さない程度に魔法を放つ。


「グ…グァ…」


 もうそろそろいいだろう…


手札調教カードテイム!」


『スニーキングベアの調教に成功しました!』


「よし!!」


 俺はガッツポーズする。スニーキングベアのダメージがヤバそうなのでレオナに頼み回復魔法をかけてもらう。


「レオナ、回復魔法をかけてあげてくれるか?」

「わかったよ!キュアヒール!」


 スニーキングベアの傷が癒されていく。


「助かった…感謝する…」


 声渋っ!ああ、これもう名前決まったわ…


 スニーキングベアがこちらに近づいてきたので1度カード化してから再召喚し俺は告げる。


「とりあえずお前に名前を授ける。お前の名前は…スネークだ!」


 俺がそう言うとスネークの体がハチコウやユーガの時のように光輝く。そして光の輝きが終わると…


「コイツは…一体どういうことだ…?」


 迷彩服を身に纏うイケメンの男がいた…


「おい…説明してくれ…ウニ…」

「えーとですね…強力な魔物が変異して魔人になるのはご存知ですよね?」

「ああ知ってる…」

「なりました」

「…え?」

「ですから…魔人になったんです…」

「何で!?」

「えーと…センヤ様の固有スキルって強化で魔物を強くできるじゃないですか?…更に名前を付けるとレア度がワンランクアップするじゃないですか?魔物は急激な成長などで魔人になるんです。つまり…魔物にとってセンヤ様の固有スキルは魔人になりやすい環境にあるんですよ…」

「ってことはまだまだ魔人が増えるのか…」

「でも可能性は低いと思いますよ?スネーク様はステータスも高かったので魔人な変異できる可能性があったのでしょう」

「そうなのか?」

「はい。他のスニーキングベアよりも高かったです!」


 名前:スネーク【カモフラージュベア】

 性別♂・年齢・種族:魔人【魔獣】

 職業:暗殺者・空きスロット1

 異名:迷彩の殺し屋・レベル:1

 体力:500

 魔力:400

 攻撃:510

 防御:440

 敏捷:620

 耐性:420

 幸運:200

 固有スキル:微細迷彩ミニュート・カモフラージュ無音走行スニーキング・ラン完全遮断パーフェクト・シャット

 特殊スキル:気配使ザ・シギン暗紫眼カメレライト・アイ

 スキル:木・土・草魔法、近眼、聴音、剣、短剣、銃、投擲、格闘、体術、軽業、跳躍、持久、瞬歩

 称号:暗殺、瞬殺


 ・微細迷彩ミニュート・カモフラージュ:かなり細かく迷彩できる。

 ・無音走行スニーキング・ラン:足を使う行動の音がしない。

 ・完全遮断パーフェクト・シャット:気配だけでなく、毒や麻痺も遮断できる。

 ・気配使ザ・シギン:気配感知、気配探知・気配遮断、隠密の複合スキル。

 ・暗紫眼カメレライト・アイ:夜眼+遠眼の複合スキル。


 あー、凄いなぁ…今のコイツに殺されるんじゃないか俺…称号に瞬殺ついてるし…


「とまぁ…アレだ…俺のスキルのおかげでめちゃくちゃ強くなったと思えばいい…そういや自己紹介がまだだったな俺は千弥だ、加藤 千弥…俺のことは少佐またはセンヤ少佐と呼んでくれ。」

「了解した…では少佐、質問がある。」

「どうしたスネーク?」

「少佐は一体何者なんだ…?」

「俺はこの世界とは違う世界からやってきた…ただのチートスキル持ちの男だよ。」

「違う世界…なるほど…では少佐はこの世界で何を目指す?」

「目指すものとは…少し違うが…とりあえず強くなりたいかな…?」

「魔王を倒すためか?」

「んー…今のところは倒すんじゃなくて…守るためかな…」

「守るために強さを求めるのか?」

「そうだ…」


 俺は少し間を置いて改めて告げる。


「俺はただ大切な人達を守りたいだけだ」



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