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ガチャで俺は最強になる  作者: 青藤清也
第1章 ガチャで俺は最強になる?
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第11話 初めての夜は初めての夜

異世界生活初めての夜を迎えます…


※この作品はR–15指定の作品となっております!

「それじゃあ…始めましょうか?」

「ああ…そうだな」


 ウニの問いに俺は答える。


 これからすることのためにわざわざもう1つ部屋を借りたのだ…

 ウニの顔を見ると不安と期待が入り混じったような表情をしており…とても色っぽく感じる。


 俺はウニの期待に答えるため、そっと手を出し…




 ガチャガチャのホームにあるプレゼントをタッチした…


 プレゼントはいっぱい溜まっており一括受け取りで全て回収する。


『固有スキル:会話通信パーティチャットを習得しました!』


 まぁ、この新たに獲得した固有スキルと…

 元々あったものを合わせて大まかに分けると以下のようになる…


 ・獅子竜石:77個

 ・メダル:3000枚

 ・コイン:156万1800硬貨

 ・ピース:21ピース

 ・最上級キャラクターピース3個セット【魔人】:1個

 ・最上級キャラクターピース【人間】:1個

 ・ガチャチケット:3個


 以上が俺のガチャガチャによる所持となる…


 そして、俺達がわざわざ部屋を借りたのはこの会話通信パーティチャットという新固有スキルと最上級キャラクターピースが原因である。主に最上級キャラクターピースだが…


 その前にピースについての説明をしておこうと思う。


 ピースとは…様々な条件で獲得することができ、その個数と引き換えに色々なものに交換できるものだ。

 ★5以上確定ガチャチケットや★3以上確定武器チケットなどと交換できる…

 その中でも高い方にあるのが、50ピースで交換できる最上級キャラクターピースというものだ…

 キャラクターピースとは…要はオリジナルのキャラクターを作り出すということなのだ…最上級キャラクターピースはその中でも最高のものでかなり強いキャラクターを作ることができるが、細かい設定まではできないようになっている。

 普通は交換する際に種族を選択できるのだが…プレゼントで受け取ったものはランダムとなってしまい、人間が1つと魔人【悪魔】が3つとなってしまったわけだ…

 魔人とは…強くなった魔物が変異して人間の姿と魔物の姿、両方持つことができるようになった種族である。また、ステータスや知能が高く言葉を話すことができるらしい。ただ、この世界の9割の魔人は人間と仲良くできない存在らしく…また、魔人は強いものばかりなので人間を襲うそうなのだ。

 この世界には複数の魔王がいて、その魔王達はほとんどが魔人らしい。ちなみに、この世界の魔王共はたまに異世界ものである協力的な魔王ではなく、ガチな魔王らしく平気で人を殺すそうだ。中には余り過激でないやつもいるらしいが…それは、基本的に此方から手を出さない限り大丈夫なだけで安心はできないらしい。


「やることは決まってたんだが…いざ、その時になると緊張するもんだ…」

「大丈夫ですよ…きっとセンヤ様の思い通りになりますよ。」

「ハハ!そうだな、俺は運だけは取り柄だからな!」


 俺は自分を鼓舞するように笑って答え、魔人共を作り召喚する。


 そこには3人の男が現れる。


「お前が俺達を創り出した者か?」

「あぁ、その通りだよルシフェル…俺はセンヤ。加藤 千弥だ…よろしくな。あと…こっちにいるのはウニといって、この世界で最初に召喚した俺のことをサポートしてくれる存在で秘書や助手みたいなもんだ…」


 俺は尋ねてきたのはルシフェルと言い、身長は180前半くらいのイケメンである。強者のような風格というか雰囲気を感じる。


「ウニです…よろしくお願いします。」


 ウニもぺこりと挨拶する。


「へぇー…ずいぶんと可愛い娘じゃねぇか?センヤ様のコレか?」


 ルシフェルとは違う男が小指を立てながら聞いてくる。


「それは違うが手は出すなよ?あとディアボロもそうなんだが…俺のことは様付けで呼ぶ必要はないからな?」


 ディアボロは体が大きく身長が2mはある。野蛮な態度でワイルドっぽいイケメンではあるが、コイツもルシフェルとは別ベクトルの強者の雰囲気を感じる。しかも、俺の女ではないが手を出すなと言ったら露骨に不満そうな顔をする。


「んだよ、ヤレねぇのかよ…」


 ディアボロが不満を漏らす。


 あぁ…コイツ結構ってか、かなりヤバいタイプだなぁ…大丈夫かな?めちゃくちゃ不安なんだけど…あとでルア達にも手出ししないように言っておかないと…


「ディアボロ…主であるセンヤの仲間だぞ?手を出さないのは当たり前だ…」

「でもよぉベルゼビュート…俺は欲望には正直でいてぇんだよ…わかるだろ?」


 最後の1人はベルゼビュートという男だ。身長は170後半でどこか知的な感じがするイケメンだ。当然コイツからも強者の雰囲気がする。


「お前が欲望に忠実で思ったことを素直に口に出せる点は素晴らしいと思うが…時と場所を考えろ。今はどちらも適切ではない…」

「ちっ…まぁ、その通りか…」

「それで…センヤが俺達は創り出した理由は何だ?」


 ルシフェルに問われる。


「あぁ?んなもん決まってんだろ…わざわざ魔人の俺達を創るほどだぞ?殺して欲しいやつがいるに決まってんだろ!」

「もしくは滅ぼして欲しい国があるか…考えられるのはその辺りか…」

「なるほど、国を滅ぼすのか…悪くねぇな…」

「まだセンヤは何も言っていない…答えを出すのが早すぎだぞ」

「ん?そうか…ルシフェルの言うとおりだな…で、どうなんだセンヤ?」


 3人はこちらを見て俺の答えを待ち望む。やはり魔人というだけあって人間と仲良くする発想には至らないのだろう…


「じゃあ言うが…お前ら魔王になれ。」


 俺の望みを3人に伝える。


「魔王か…詳しく聞かせてくれ」


 ルシフェルの問いに俺はウンと頷き説明を始める。


「先ほども言ったが、お前ら3人には魔王を目指してもらいたい」

「なんで魔王になる必要があるんだ?魔王なら何人もいるだろうが?」

「その通り。お前らも知ってると思うが、この世界に複数の魔王がいる…だがな友好的ではないんだよ…それこそ、いつ人間達が襲われるか分からない…」

「んなの当たり前じゃねぇか…人族の連中が魔物を害だと見なして狩るようにアイツラ魔王共も人族は害だと思ってんだぜ?」

「ディアボロの言う通りだ…正当防衛…というわけではないが…お互いに敵と見なしている以上そこに争いや命のやり取りがあるのは当選ではないのか?」

「ああ、そうだ…その点はディアとベルゼの言う通りなんだ。じゃあ聞くが…魔物が死ぬことはお前ら魔人共にとって深刻な問題か?魔物はこの世界にある魔素によって生み出される殺さない限り無限に増える存在だろう?」

「確かに…魔物が死んでも特に問題じゃないな…」

「そう言われるとそうだなぁ」

「確かに問題ではない…センヤの言う通りだ」

「そうだろ?でもな人族は違う…命は有限だし、生み出すのも簡単じゃない…毎日同じ数だけ人族と魔物が死んだら、この世界はいずれ魔物だけの国になるし、生態系も変わるだろう。だが、その人族の殲滅を願ってる魔王共がいるのも事実だ…だから…」

「俺達に抑止力になれということか…」

「そういうことだ…お前ら3人全員が魔王になれば…相当な抑止力になるはずだ…」

「だがよぉ…口で言うほど簡単なことじゃねぇだろ?」

「そうだな…現存する魔王共はどれも軍を要している…つまり強力な仲間や配下も必要か…」

「それだけじゃない。それを保持する領土、維持する組織力も必要になってくる…」

「まぁ、俺も出来る限り協力はするが…できそうにないか?」


 俺は3人に聞いてみる。


「おもしれぇじゃねぇか…魔王になってやるよ!」

「そうだな…俺も魔王を目指そう」

「これだけの者が揃っていて…なれないというのも無理な話だ…魔王になると約束しよう」


 俺は3人の答えに満足げに何度も頷く。


「あとな、それに伴ってもう1人紹介したいやつがいる…」


 俺はあらかじめ作っていた人間のキャラクターピースを召喚する。


「やれやれ…センヤは中々思い切ったことをするな」


 苦笑しながらドアを開けて現れたのは身長190ほどのイケメンで、騎士のような格好をしている男だ。


「紹介しよう、ジークフリートだ…」

「どうも、ジークフリートという。君達とは別行動になるが…協力する場合もあるだろう…その時はよろしく頼むよ。」


 ジークフリートは話ながらルシフェル達に握手を求めていく…


 このジークフリートという男。実はルシフェル達を作る前に作成したのだ…身の安全のためにその後ドアの向こうに待機してもらい新スキルの会話通信パーティチャットにより音声を届けていたのだ。


 この会話通信パーティチャットのスキルは…

 個人、グループ、全体での頭の中で会話とチャットが可能でチャットに関しては空中の画面に表示【関係者以外見えない】が可能でさらに設定次第ではスピーカーモードもあり、その場で聞いたものをそのまま他の人に伝えることができるのだ。

 ただ、固有スキルということもあり…俺の固有スキルで生み出した者か配下として認めた者にしか反映できない。


『とまぁ、そういうわけだ』

「うぉ!頭の中に直接声が聞こえやがる…」

『お前ら3人とのグループを作ったから、情報の交換は離れていてもこれでやり取りできる』

『確かに…これがあれば報告も楽でいい…魔王への道のりが短くなったか…』

『そう言ってくれると助かるよ…あと、お前らとジークフリートと用のパーティも作ったからな普段はそっちを活用してくれ』

『わかった…利用させてもらう』

『ハハッ!コレはすげぇ!』

『あと、お前らには俺の仲間がわかるようにアイコンを見れるようにしておく…ディア、手を出すなよ?』

『そんなに可愛い…おお!どっちも美少女じゃねぇか!』

『美少女が欲しければ自分の力で何とかするんだな』

『ハハッ!可愛いくて強い魔族の娘を俺の配下にしてやるから楽しみにしてな!』

「それじゃあ、お前らにこれを渡すから必要だったら使ってくれ」


 俺は計60万硬貨を3人に渡す。


「助かる…それじゃあいくか…」

「おう!魔王街道の始まりだぜ!」

「まぁ、我々に不可能なことはないだろう…」


 そう言い残し3人はその場から消える。空間魔法のミニテレポートを覚えていたので、それで移動したのだろう…


「彼等なら魔王になるだろう…これは確信した予言だ」

「あぁ、そうだな。初めてだよ…こんなにドキドキハラハラした夜は…」

「そうですね…とにかく、安全にことが済んで良かったです…」


 ウニが安堵の息を吐く。


「そうだな…俺も安心したら眠くなってきた…」

「中々、濃い1日でしたからね…」

「それじゃあ…ジーク、明日から予定通り頼む」

「わかっているよ…センヤの期待に応えれるよう努めよう。」

「じゃあ頼むな…それじゃ、おやすみー」

「おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」


 俺達はジークフリートと言葉を交わすと部屋へと戻るが…


「何で…ルアとレオナが一緒のベッドで寝てんだ?」

「レオナ様の位置が違うので…1度起きた時にベッドを間違えたと思われます…」

「ハァ…じゃあ俺はソファーを使うからウニはベッドで寝ていいぞ」

「なぜですか?一緒に寝ればいいのでは…?」

「いや…レオナと違って好きでもないやつと一緒に寝るのは嫌だろ普通…」

「私がいつセンヤ様のことを好きじゃないと言いました?」

「へっ?…」

「言ってはいませんでしたが…私も…センヤ様のことが…好きですよ」


 室内は暗く、月明かりしかないが…ウニの顔が赤くなっているのがわかる。


「そ、そうか…じ、じゃあ一緒に…寝るか?」

「はい!」


 満面の笑みで答えられ、俺達は一緒のベッドで寝ることにした…



センヤが歩く最強への道は…まだ、始まったばかりである…

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