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不信

大学病院の最上階にて家族を待つ医学生ジン(主人公・男性)


ジン「今日は緊張するな。何たってお偉い大学教授やら政治家の方まで来て卒業のお祝いに挨拶するのがなんとこの僕なんだから・・・。」


ジンはざわっとする寒気ともに、肩を叩かれた。


ジン「うわ、びっくりした。父さん止めてくれよ。驚いたじゃないか」


シェムロ(ジンの父)「悪い、悪い。それより母さんとマリー(ジンの妹)はまだ来ていないのか?お前の晴れの舞台に遅れてくるなんて(笑)」


ジンは心の中で思った。「あんたも遅れて来ているじゃないか(怒り)


シェムロ「そういえば、今度から卒業する医学生はりっぱな医師になるために何だったかな…?卒業後の研修制度が変わったとか聞いたが、お前知っているか?」


ジン「ああ、肉体特異型及び精神異常者特別病棟での研修だろ。でも、そんな病棟があるって学校でしか聞いたことないし、そもそもそんな病棟への研修が決まったやつなんていないって聞いたけど、そんな研修制度本当にあるのか疑問だよ」


シェムロ「そうか・・・まぁ、医師は色々な人を診て診断しなければならないから色々あるんだろうが。おっと母さんとマリーが来たぞ。父さんはお世話になったお前の教授と話があるからお前は母さんとマリーを頼むぞ」


ジン「わかったよ」


ジンは不思議な違和感を感じていた。それは父の様子がいつもよりどこかよそよそしく感じたからだ。


サラ(ジンの母)「ごめんね。行きの電車が遅れちゃって。これから式典が始まるのね。間に合ってよかったわ」


ジン「ああ、もう始まるしほんと遅れるとこだったよ。家族がないのは俺のとこだけになるところだった」


式典が始まる。父親は戻ってこず、教授も不在。


式典が終了し、各自会食が始まる。


ジンは父親を探す。


ジン「まったく、親父は何しているんだ。」


ジンがふと前の方に目をやると、父親と教授が口論となっている。


シェムロ「だから、お願いします。あいつは不器用なやつできっと迷惑をかけますよ。」


教授「そんな事は私やあなたが決めることではない。すべてはあの人たちが決めることだ。そこでうまく行ける可能性がなければ、そもそも医師にはなれない。」


ジン「何だろう。よく分からないけど、卒業の日に口論にならないでくれよ。」


ふとジンは母親と妹を見ると、スーツを着た男に連れられて会場から出ていく姿が見える。


ジン「母さん、マリー、どこ行くんだよ。父さんが教授と口論になって…」


ジンが会場から出ると、母親と妹はスーツの男2人に背をられて階段で連れ去れて行く姿が見える。


ジン「ちょっとお前たち何なんだ。母さんとマリーをどこに連れていくんだ」


ジンは叫び、すぐに追いかける。


すぐに父親の声が後ろからする。


シェムロ「駄目だ。行くんじゃない。その男を追いかけたら、そこには…」


ジンは母親と妹を取り戻すため、階段を下りていき、下の階の戸を開けるが、母親と妹の姿はない。


ジン「病棟か。母さん、マリーはどこに行ったのかな。」


そういった瞬間、後ろにあった戸が消えてしまう。

ジン「えっ、なんで…ここは病棟で…え」


ジンは驚いた。よく見ると、病棟の筈が少し歩くと両方に戸があり、永遠とその廊下が続いている。


ジンはこの病棟から脱出できるのか、続く。


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