〈針と紡糸〉の大晦日
ルリユール<Langue de chat>は、製本及び痛んだ本の修復を致します。店内には素材の見本の他、製本後の本の見本もございます。本の試し読みも出来ますので、詳しくは店員にお訪ね下さい。
大晦日です。
89〈針と紡糸〉の大晦日
薬草採集冒険者であり樹木医のリュディガーは、年末に至っても〈針と紡糸〉で療養していた。
なにしろ北東のリグハーヴス公爵領は、十二の月中には雪で深く覆われてしまう。体力の落ちたリュディガーでは、実家のあるヴァイツェアに戻るのは無理だと、魔女グレーテルが止めたのだ。
リュディガーは薬草を採集し、それを薬草店に売りながら生活している。基本的には宿屋暮らしなのだ。冬はヴァイツェアに帰るのが常だったのだが、今回は滞在先がリグハーヴスになっただけでもある。
家族が心配して騒ぎ出すと煩いので、リュディガーはグレーテルに一筆書き添えて貰い、実家に精霊便を出したのだった。
テオと変わらない年齢だが、森林族としてはリュディガーはとても若いのだ。しかも上の兄弟達と年齢が離れているので、より過保護だ。
森林族にとって重要な木の精霊と親和性が異常に高い能力もあり、彼らとしてはリュディガーにヴァイツェアから出て欲しく無いのだろう。
「マリアン」
「なあに?」
声を掛けるリュディガーを、編み物をしていた手を停め、マリアンが見る。
今日は大晦日で、年末年始が二週間休みになる黒森之國の仕来たり通りに、〈針と紡糸〉もお休みだ。
店の二階にある居住区の居間で、マリアンは一人掛けのソファーに座ってセーターを編んでいて、リュディガーは長椅子に横になっていた。
日昼はパジャマではなく服を着て、大分起きていられる様になったが、いつ引っくり返るかも解らないので、座るか寝ているかしていた。
職人のアデリナは、女神教会に年末のお参りに出掛けている。
「マリアンはお参りに行かなくて良いの?」
「教会に行かなくたって、女神様にお祈り出来るわよ」
「俺、姉さんの所に行った方が良くない?」
「今更だわねえ。グレーテルが往診に行ってる時倒れても、マーヤが困るでしょ」
「……そうだね」
くすり、とマリアンが唇に笑みを掃く。
「ずっと家の中に居るから、飽きちゃったかしら?」
「そういう訳じゃないけど……」
マリアンを見ていて飽きたりしない。と言い掛けて、リュディガーは言い淀む。それでは変な人の様ではないか。
リュディガーはマリアンが好きだと、まだ伝えていなかった。何となく、マリアンはそう言う事に対して一線置いている気がしたからだ。
この間シーツを交換に来たアデリナに、マリアンに恋人は居るのか聞いてみたのだが、答えは否だった。
「あんなに良い方なのに、見る目のある殿方はいない」と、アデリナは珍しく憤りを見せた。
黒森之國では同性同士でも婚姻は出来る。
昔、同性婚に反対するとある聖職者が、女神シルヴァーナに同意を求めたのだが、降臨した女神は「愛し合う者達を教会や聖職者が侵害してはならぬ」と厳しく叱責したと言う。
説話集にも書かれている逸話なので、黒森之國では子供でも知っている。
しかしそんな黒森之國でも、身体と心の性別が異なる者は殆ど存在しない。公表している者は更に少ない。
マリアンはおおらかなリグハーヴスの住人に、比較的すんなり「フラウ」だと認知されたが、他の地域ではかなり浮くのだ。
女性服を着てもマリアンは違和感は無さそうだが、「動き難い」と男性服を着ている。冒険者以外は男はズボン、女はスカートと、言う図式の黒森之國では、「フラウ」であれば女性服を着ているべきであり、その辺りでもマリアンは異端だった。
リグハーヴスに定住している住人は、見慣れてしまえば、「フラウ・マリアンはそう言う人」として認知してしまったのだが。
それでも、マリアンに興味本意以外で声を掛ける男はいないらしい。
(余計な虫が付かなくて良いけど)
自分も余計な虫扱いだったらどうしようと思う、リュディガーである。
コンコンコン、と階下のドアが叩かれる音が聞こえた。意外と二階にまで聞こえるのだ。
「誰かしら」
編み物を籠に入れ、階下に行ったマリアンは、イシュカと三毛のハチワレケットシーを連れて戻って来た。
〈針と紡糸〉で療養する間に、孝宏の差し入れを持って来るイシュカには会っていたが、このケットシーには初めて会う。
「こんにちは、ヘア・リュディガー。孝宏がケーキを焼いたから持って来たんですよ。ヴァルブルガもリュディガーに会いたがったから連れて来ました」
「王様の友達リュディガー?」
折れ耳の丸い頭をした綺麗なケットシーが、首を傾げる。ヴァルブルガは黒森之國の平原族には珍しい、鮮やかな緑色の瞳の主イシュカと良く似た色の眼をしている。
「そうだよ」
「エンデュミオンに聞いたの」
「それで会いに来てくれたの?」
「うん」
手を伸ばしたリュディガーに近付いて来てくれたので、頭を撫でる。きゅっと目を瞑るが、直ぐにおずおずとリュディガーを見上げた。
「ヘア・イシュカのケットシーなのかい?」
「うん」
嬉しそうに、ヴァルブルガが頷く。とても可愛がられているのだろう。
「綺麗なケーキね。良い香り」
イシュカの持って来たバスケットから、マリアンが皿に載った細長いケーキを取り出す。
「ケーキ、ヴァルブルガ達も手伝ったの」
「まあ、そうなの?」
「チョコレートや胡桃を割るのをね」
摘まみ食いを楽しみに、三人のケットシーたちは手伝うのだ。今回はチョコレートまみれにならない様に、イシュカとテオも一緒に居た。
孝宏はパウンドケーキ型で、胡桃とチョコレート、オレンジピールの入った生地を焼き、焼き上がったケーキの上にダークチョコレートとミルクチョコレートを重ね掛け、菫の砂糖漬けを砕いた物を散らしていた。
孝宏の元居た世界で、皇妃エリザベートに因み、〈シシィトルテ〉と言われていたケーキだ。本来は丸型で焼くのだが。
薬草魔女ドロテーアとブリギッテの店〈薬草と飴玉〉で、菫の砂糖漬けを見付けた孝宏が作ったのだ。
〈薬草と飴玉〉では名前の通りに、薬草その物もあるが、ドロテーアが患者の問診をして提供する薬草茶や薬草飴も人気だ。
他にも子供のおやつになる普通の飴玉や、果物と食用花の砂糖漬けも売っている。子供が半銅貨で買える上、ドロテーアとブリギッテが作っているので、親も安心して買いに行かせられる。
おまけにカウンターには目の色が左右で違う黒いケットシー、ラルスが居た。<Langue de chat>のケットシーと共に、ラルスも子供達に壊かれていた。
「ヒロの風邪は良くなったの?」
「もう咳も殆ど出なくなりましたよ。ドロテーアの薬草飴のお世話になってますけど」
孝宏は風邪を引いてから、完全に治るまでエンデュミオンに外出を禁止されているのだ。
ヴァルブルガはリュディガーとマリアンに抱き着いてから、イシュカと帰って行った。
三毛のケットシーは軟らかく、太陽の香ばしい匂いと野花の香りがした。
黒森之國の大晦日は家族で静かに過ごす。勿論、若者達で集まって賑やかに過ごす事もある。
今年の〈針と紡糸〉は、夕食に魔女グレーテルと養い子マーヤを招いた。
グレーテルはリュディガーと姉弟の様な関係だ。マリアンとアデリナが彼女達を招待すると、グレーテルは喜んで招きを受けた。
魔女は年中開業日で、急患があれば出掛けて行くものだ。グレーテルは通常の診療時間を終えてから、マーヤと一緒に林檎のシロップ煮とアイスクリームの入った琺瑯の容器を携えて現れた。
「これはヒロに作り方を教えて貰ってね」
グレーテルは氷の精霊を喚べるので、アイスクリームを作るのも溶けない様に保冷しておくのも問題なかった。
「こんばんはです」
ふにゃりとマーヤがリュディガーに笑った。澄んだ赤紫色の瞳が魔物の証だ。黒い瞳孔が縦に長い。
リュディガーは吸血鬼を初めて見たが、これ程弱そうな魔物を見たのも初めてだった。恐らく平原族の子供と変わらないのでは無かろうか。
「こんばんは、マーヤ」
身体を起こした長椅子の隣を、リュディガーはポンと叩く。マーヤは長椅子によじ登った。フリルの付いた幼児用のペチコートとシュミーズが丸見えだ。
「普段ルッツと遊んでいるからねえ」
グレーテルが苦笑いする。お転婆らしい。
夕食はマリアンとアデリナが作ったローストビーフとマッシュポテト、孝宏に教えて貰ったパイ生地を使ったキッシュ、南瓜のポタージュなどで、ゆっくりと時間を掛けて食事した。
食後にはグレーテルが持って来た、綺麗な赤に染まった林檎のシロップ煮にアイスクリームを載せて、お茶や林檎酒と共に楽しむ。
マーヤはリュディガーが暇潰しに木の端材とナイフで作った、丸まって眠るケットシーの彫刻が気に入ったのか、膝の上で撫でている。
「大分顔色が良くなって来たね。雪が溶けるまではリグハーヴスから遠出しない方が良いけどね」
「春は春の薬草が採集出来るから構わないけど。薬草魔女ドロテーアの店が移って来たから、売るのも楽だし」
今までリグハーヴスにあった薬草店では、加工されたものしか売っていなかったので、リュディガーは直接フィッツェンドルフのドロテーアの元に持って行くか、乾燥させたものを精霊便や軽量配達屋に頼んで、他の地域の薬草魔女の店に卸していたのだ。
リュディガーは〈黒き森〉の珍しい薬草を採集出来る、数少ない冒険者だ。
「実家が煩いから、たまに手紙を出すこったね」
グラスの林檎酒を含み、グレーテルが笑う。
「そんなに実家に帰っていないの?」
森林族は殆どがヴァイツェア出身だ。そう言うマリアンもヴァイツェアにはもうずっと帰っていない。
グレーテルは肩を竦めた。
「リュディガーは、前ヴァイツェア公爵の末子だからね。現公爵の弟さ」
「え!?」
「兄も姉も居るから、俺が公爵になる事は無いよ。兄さんには俺より歳上の息子もいるし」
ヴァイツェア公爵は代々森林族だが、寿命が長いので、他領に合わせて五十年から百年で世代交代する。
森林族のヴァイツェア公爵家は、黒森之國の歴史の生き証人として、王家に支えている面もあるのだ。
ヴァイツェア公爵家は兄弟数が多い。おまけに末子なので、リュディガーは冒険者として成人後は自由に生活していた。
しかし森林族としては若く、〈黒き森〉を中心に採集をしているので、リグハーヴスに居るグレーテルが後見人になっていたりするのだが。グレーテルも三代ばかり前のヴァイツェア公爵の娘だ。つまり、リュディガーとグレーテルは親戚なのだ。
「この子の親兄弟は過保護でね。だからさっさと身を固めろと言っているのさ」
グレーテルはマリアンにウィンクする。
「姉さん!」
「本当の事だろうに。許嫁を決められる前に、好きな相手を見付けておいで」
「うう……」
「大丈夫です?」
思わず呻き、マーヤに頭を撫でられるリュディガーだった。
マーヤが寝る時間になり、グレーテルと一緒に帰って行った。
台所の片付けが終わると、アデリナはお風呂に入りにバスルームに行ってしまった。そのまま寝室に引き上げると言う。
居間の光鉱石のランプの他に、テーブルに置かれた蝋燭の光が作る影がゆらゆらと揺れる。
マリアンは編み物の籠を取り出してランプの傍で編み針を動かし始めた。手元の感覚だけで編めるのだろう。
暖かみのある蝋燭の光が揺れる中、編み針を動かすマリアンは一幅の絵の様に見える。
「……マリアンは、好きな人居ないの?」
「そうねえ」
編み針を動かす手を停めず、マリアンは口を開いた。
「私の場合は、私が好きな人じゃ駄目なのよ。私を好きな人じゃないと」
「どういう事?」
「私を好きな人と付き合えば、相手が飽きた時後腐れないでしょ?」
「え……」
マリアンは手を止めてリュディガーを見た。
「実はね、ヴァイツェアに居た時、公爵の妾にならないかって話があったの。あなたのお兄さんが公爵をお継ぎになった頃ね。公爵家はお抱えの仕立屋が手に入るし、平民で子供が出来ないって解りきってる妾だから、飽きれば遠ざければ良いものね。ま、断って、丁度店の話があったリグハーヴスに来たんだけど。居られないでしょ?ヴァイツェアに」
くすりと笑って、マリアンは編み物を再開する。
「その時に悟っちゃたのよ。私はそう言う風に見られるし、軽い存在なんだって。でも、本気で付き合うには重いんだわ」
「じゃ、マリアンは誰かを好きになったりしないの?」
「私を本当に好きな人がいたら、考えるわ」
「俺、マリアンが好きだよ」
「あら」
驚いた顔でマリアンがソファーから背中を浮かせ、気が付いて姿勢を戻す。
「最初に会った時、雷に撃たれたかと思ったんだ」
あれは一目惚れだったのだ。結構強烈な。
「マリアンが兄さんの妾になってなくて良かった。絶対俺の方が幸せにするし」
「凄い自信ね」
「マリアンは、俺がマリアンを幸せに出来ないと思うの?」
リュディガーは長椅子に肘を突いて上体を起こす。
「まだ子供だとは思うわ」
「あー、それはどうしようもないからっ」
ばたばたとリュディガーは長椅子の上で脚をばたつかせた。リュディガーがマリアンより半分程若いといっても、それは森林族としては些細な筈だ。
「埃が立つわよ。でもリュディガーと暮らせたら、無理をしないでいられそう」
リュディガーは最初からマリアンをそのまま受け入れた。マリアンも初対面にも関わらず、グレーテルに頼まれたリュディガーをすんなりと預かった。改めて考えれば、少し位悩んでも良さそうなものなのに。一応ここは女所帯なのだから。
マリアンは編み針を離し、顎に軽く握った指を当てた。しみじみと口に出す。
「きっと私はリュディガーが好きなのね」
「第三者的視点で言うし」
「私は重いって言ったでしょ。ヴァイツェア現公爵の末弟が、公爵の妾候補だった……男と恋人になるなんて。ヴァイツェアの準貴族達なら、私が妾候補だったって知っているわよ」
リュディガーはむっとする。
「マリアンはフラウだろ?実際に妾になった訳でもないんだし、何でとやかく言われなきゃならないの」
「人は噂好きなのよ」
リュディガーは寝椅子から、ゆっくり立ち上がった。マリアンが座る一人掛けのソファーの前に行き、片膝を付く。マリアンの右手を取り、シャツの胸ポケットから取り出した物を載せた。
良く磨かれた飴色の木で出来た指輪が、マリアンの掌に残る。
「〈黒き森〉で王様ケットシーから貰った木の枝から作ったんだ、細工物を作るって言ったら、王様の木の枝をくれて」
「貰えないわよ、そんな大切な物っ」
ケットシーは産まれると〈黒き森〉に自分の木を持つ。その木の洞に寝起きしたり、宝物をしまったりするのだ。他のケットシーは決して勝手に他人の木には入らない。
「良いんだ。大切な人にはあげて良いって言われてる。王様の加護が貰えるんだ」
「だって、ヴァイツェア公爵の許可は?」
「俺、成人しているんだよ。誰と何処で暮らそうが文句言われる筋合いないよ」
ラグマットに座り込み、リュディガーは溜め息を吐く。そう言う所が面倒なので、普段はヴァイツェア公爵の弟だと秘密にしているのだ。
「あなた、特級の木の精霊を喚べるでしょう。公爵もヴァイツェアの準貴族達も、戻って来て欲しいと思っているわよ」
「俺の意思を無視して?森の木に何かあれば行くけど、拘束されたくない。兄さんにはそう言うよ」
「リグハーヴスとヴァイツェアの、火種にならないでしょうねえ」
「リグハーヴス公爵に頼まれて俺がここにいる訳じゃないし。兄さんが俺をヴァイツェアに無理に連れて行こうとしたら、王様ケットシーが怒ると思うな」
「駄目よ、洒落にならないわ」
今まで王様ケットシーを怒らせた者は居ない。だが、呪いが並のケットシーの比ではないと誰でも解る。想像するだけで寒い。
リュディガーはマリアンに頭を下げた。
「フラウ・マリアン、俺と結婚して下さい!」
「付き合うとか婚約とかすっ飛ばして結婚なの!?リュディガー、あなたせっかちって言われない?」
「誰かに盗られる前にやんないと!」
「人狼みたいな事言わないの!」
「ええー」
「一寸考えさせて。五分で良いから」
年下の男に迫られるとは思ってもみなかった。しかも指輪まで用意しているとは。
(でも本気よね)
アデリナにもリュディガーが、マリアンに恋人が居ないか確認していたと聞いていた。何故歳の近いアデリナに惚れないのか不思議だ。アデリナは「良い物件ですよ、フラウ・マリアン!」と言っていたが。
(物件ってなんなのよ……)
ちらり、とマリアンは目の前に座るリュディガーを見た。マリアンより濃い鮮やかな緑色の瞳が、蝋燭の光を受けてキラキラしている。
マリアンしか見ていない瞳に、心がぐらつく。
「……いきなり結婚はしないわよ。婚約からよ?」
「本当!?」
ぱあっとリュディガーの顔が晴れる。
「私に飽きたら婚約解消すれば良いでしょう?」
「マリアンに飽きる事なんて無いから大丈夫。はい、左手貸して」
リュディガーはマリアンの左手の薬指に、指輪を嵌めた。サイズを測ってもいなかった筈なのに、ピタリと合う。木目しかない飴色の指輪は、マリアンの細い指にしっくりと馴染んだ。
(綺麗な指輪)
……ォン。ゴォーン……。
窓の外から聖夜の鐘の音が聞こえ始める。
年が明けたのだ。
「マリアン、キスして良い?」
「雰囲気を作るなら、ここは聞かずにキスをするのよ」
「マリアンに叩かれたら痛そうだから」
「……叩かないわよ。気に入らなければ、ぐーで殴るわよ」
嫌いな男にされる訳でもないのに。叩いたりしない。
テーブルの上の蝋燭の炎を吹き消し、リュディガーがマリアンの手を握って立ち上がる。
「行こ」
何処に、と言うのは野暮だろう。マリアンは黙ってリュディガーについて行った。
そして元日の朝遅く。リュディガーの部屋から二人で出て来た所をアデリナに見られ、恐らく二つの意味で「おめでとうございます」と言われるマリアンだった。
マリアンには幸せになって欲しいな、という事で。
リュディガーはヴァイツェア公爵の弟ですが、学院に行っておらず樹木医の修行に入ったので、平民です。継承権はありますが、興味なし。




